金精峠をはさんで金精山の反対側にある温泉ケ岳(ゆせんがたけ)と更に北にある根名草山(ねなくさやま)は標高は2300mを越すが、
地味な山で、その姿を見る機会は少ない。
金精峠から登れば、標高差も少なく、ハイキングコースとして手軽に静かな山歩きを味わうことが出来る。
少し色づき始めた山肌を眺めながら初秋の山歩きを楽しんだ。
いろは坂で日の出を迎えた。快晴ではないが、その分、雲が金色に輝いて素晴らしい。
”いろは坂での日の出”
6:15 金精峠登山口
トンネルの入り口の登山口から登り始める。このコース唯一の急登を約
30分弱で金精峠に到着。ここは金精山、菅沼方面との十字路で、金精神社がたっている。
進路を90度右に変えて温泉ケ岳に向けて進む。ここからはなだらかコースである。
寒気の影響か、気温が低く、風もあり体感温度はかなり低い。夏の手袋では、手が凍える。
尾根に出て、右手の戦場ヶ原などを見ながらシラビソの樹林帯を進む。
”戦場ヶ原と中禅寺湖を俯瞰”
温泉ケ岳分岐の標識を左に折れて暫く登ると温泉ケ岳に出る。地形図には登山路は記入されていないが、
しっかりとした
登山路が出来ている。
”温泉ケ岳頂上から東方の山” 刈込湖、切込湖と後方は太郎山、大真名子山。
暫く休憩のあと、来た道を分岐まで戻り、先にすすむ。
シラビソの樹林帯を暫く進むと、右手が開けた地形となり、振り返ると男体山が良く見える。
”男体山と大真名子山”
小さなアップダウンを繰り返しながら進むと、鞍部に建つ念仏平避難小屋へでた。 年季が入っているがしっかりしていて5〜6人は泊れそうである。
すぐ脇に水が流れている。
8:15 念仏平避難小屋
念仏平付近はシラビソの立ち枯れが目立つ。 その脇から新しい若木が育って、世代交代をしている。
”念仏平付近から温泉ケ岳を振り返る”
避難小屋から根名草山方向に約10分ほど進んだ地点に新しい避難小屋を新設中であった。
ここも水場はある。
小屋の建設現場から少し下り、最後の緩やかな登りが始まる。この付近からは左右の山々が眺められる。
”白根山方面” 右は錫ケ岳、左は五色山。
緩やかな地形の中に小さなピークがあり、そこが根名草山である。
9:00 根名草山
回りを樹林で囲まれているので、あまり見通しは良くない。

”燧ケ岳と手前の鬼怒沼”
朝方の強い風もおさまって穏やかな天候になってきた。 持参のオニギリを食べて、ゆっくり休憩。
休憩の後は、来た道を戻る。 途中で日光沢温泉へ向かう登山者二名と出合った。
少しづつ色付き始めた山肌を眺めながらのんびりと歩く。

”色付き始めた温泉ケ岳の裾”

”菅沼を俯瞰” 左遠方は武尊山。

”白根山” 手前は金精山。

”切り立った金精山”
最後の急勾配を慎重に下りて登山口へ戻った。
11:50 登山口。
金精トンネルは漏水防止工事で片側通行であった。
2008年山行一覧表
那須、日光、尾瀬山行記録
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