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<bgsound src="hosinosekai.mid" loop=-1> 安達太良連峰  安達太良山
2009年1月28日(水)


”振子沢の源頭から矢筈森を見上げる”

[概要]
冬の安達太良山は風が強い。 その為、積雪は少なく、頂上付近の山肌はシュカブラで覆われ、 スキーには余り適さないが、 沢筋にはパウダーが吹き溜まった、素晴らしい斜面が幾つかある。
風の強い日はゴンドラが動かない日も多いが、今日は穏やかな天気予報。晴天の安達太良山を期待して 出掛けた。

[メンバー]  :単独
[山域&山名]:安達太良連峰(福島)、安達太良山(1700m)
[天候 ]      :曇りのち晴れ
[行程 ]      :ゴンドラ降り場(1350m)9:10 - 10:10安達太良山10:45 - 11:10矢筈森11:30 - 12:20勢至平12:40 - 13:10スキー場




9:10   ゴンドラ降り場。

登山届をポストに入れて出発準備。ゴンドラを降りればそこは標高1350m、頂上まで僅か350mを残すのみの地点である 。
予報では好天の筈だったが、安達太良山方面は曇っている。 そう甘くは無い。
積雪は少なく、トレースも残っているので歩行は楽である。


仙女平への分岐を過ぎると風が出てきた。視界も徐々に悪くなる。
数日前に雨が降ったらしく、雪面はガチガチになっている。

先行の登山者を途中で追い越して、暫く 高度を上げていくと やがて頂上直下の方向案内板に出た。
このあたりは風が強いのであろう、岩が露出している。 スキーを脱いで、取りあえず頂上へ。


10:10   安達太良山。









 ”頂上の標柱”



視界は余りよくない。頂上には長くは居られない。  直下の岩陰で暫く休憩して飲み物で暖をとる。

くろがね小屋方面から次々と登山者が上がってきている。 ここは人気の山である。


天候の好転を期待して暫く待機したが、視界が良くなる気配がないので、先に進む。

牛ノ背は大きなシュカブラが連続するので、シールは付けたまま歩く。
少しづつ明るくなり、篭山方面が見えてきた。









 ”牛ノ背から見えた篭山方面”



峰の辻への分岐から右に折れて矢筈森の下へ回りこみ、大岩の下で休憩。



11:10   矢筈森。

少しづつ視界が良くなって、時々安達太良山方面が顔を出す。









 ”矢筈森の下から時折見える安達太良山方面”











 ”篭山方面は晴れてきた”



休憩の後、シールを外して滑走準備。

上から見る振子沢は相変わらず素晴らしい。 吸い込まれるように下へ続いている。









 ”矢筈森から振子沢を見下ろす”



手付かずの大斜面を滑り降りる。 これぞ感激の一瞬。
斜面は堅い雪の上に10cmくらいの新雪が吹き溜まって滑り易いが、 ちょっと壁側に寄ると、ガリガリのアイスバーンになる。なるべく沢底を滑る。

一気に滑るのはもったいないので、時々立ち止まって見上げる。









 ”滑り降りた振子沢を見上げる”




快調にどんどん下る。少し左に回り込みながら、くろがね小屋の脇まで高度差300mを一気に。


沢が段々狭くなって、滑りも終盤に近づく。





     ”傾斜が緩く、狭くなって、沢も終わり”

くろがね小屋を左に見ながら、登山道らしき地形を勢至平まで少し登り返す。
スキーのトレースがあるのでそれ程苦労することなく進む。

勢至平へ出て大休憩。 この時間になったら完全に晴れてきた。


12:20   勢至平。

振り返ると安達太良山の乳首から、矢筈森、鉄山まできれいに見渡せる。




     ”勢至平から振り返る”



しっかりと腹ごしらえをした後は、スキー場まで下るのみ。
登山道のトレースを踏んで滑る。最初は傾斜が少ないが、その内傾斜が付き始め、快調に降りる。

1200m付近からショートカットして樹林帯の中へ。ちょっと木が混んでいるが、適当に下る。 気温が高いせいか、雪質は悪い。モナカあり、湿雪ありで、春先の山の感じ。

烏川に掛かる橋を渡り、ちょっと登り返して、最後はスキー場を滑って出発地に戻った。


13:10   駐車場






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