山スキーのページ

<bgsound src="s_song.mid" loop=-1> 尾瀬  会津駒ケ岳
2009年2月22日(日)


”2000m付近から見た会津駒ケ岳と大戸沢岳”

[概要]
気候の変化が早い。どうも季節は一ヶ月先を進んでいるようだ。
花粉は勿論、早くも有難くない使者、黄砂が飛来、菜種前線が太平洋側に現われた。
毎年3月に訪れるこの山域だが、いつもの時期に訪れては、チャンスを逸してしまいそう。

それでも、一級の寒気が時たま降りてくる。
昨日は大荒れであったが、今日はおさまって、春の好天。当然ながら山歩きはやはり好天の日がいい。
積雪が少ない今冬でも、豪雪地帯のこの山域は景色が一味違う。
標高差1200mの会津駒ケ岳。尾瀬国立公園に含まれるようになったこの山は、登ってよし、眺めよし、滑りよし。四季それぞれによく似合う数少ない名山だ。

[メンバー]  :単独
[山域&山名]:尾瀬(福島)、会津駒ケ岳(2132m) (標高差1200m)

[天候 ]      :晴れ
[行程 ]      :滝沢橋登山口(930m)7:45 - 12:20会津駒ケ岳12:45 - 13:00源六郎沢13:30 - 14:35滝沢橋登山口

登山口付近は雪で埋まり、駐車スペースがないので、約500m手前のスキー場の駐車場に車を置いて出発。


7:45   滝沢橋登山口


先行者が数名いるようで、トレースがしっかり出来ている。有り難くその後をたどる。

1100m付近で四人のパーティーに追いつく。 時々ホームページを拝見している、小山山岳会の方達である。

トレースにしたがって、夏道とは少し離れた南尾根寄りの急斜面を登る。 このコース一番の急登で一汗かいて 共同アンテナへ出た。


ここからは、少しなだらかになるが風が強く吹きつけ、地吹雪模様。先行者のトレースは地吹雪で埋まって殆ど見えなくなっている。








”地吹雪模様の斜面”




このあたりは風の通り道か。晴れているが、横殴りの強風で体感温度は相当低い。  全部着込んで、フードも被って 黙々と登る。


1700mを越すと、右手に大戸沢岳が顔を覗かせる。








”大戸沢岳”




1900m付近で早くも下山する6名の登山者とすれ違う。早朝に登ったようだ。

2000mを過ぎると視界が一気に広がって独特の雰囲気を持つ景観が広がり、心が和む。




     ”2000m付近から見た会津駒ケ岳〜大戸沢岳”





     ”燧ケ岳と、手前、大津岐峠”

駒ノ小屋へは寄らずにショートカット気味に進み、やがて 会津駒ケ岳の頂上に到達。



12:20   会津駒ケ岳


ちょっと風があるが、素晴らしい眺望に、右へ行ったり、左へ行ったりして写真を撮るのに忙しい。




     ”中門岳方面” 御神楽沢が素晴らしい。いつか滑ってみたいものだ。





     ”三つ岩岳〜大戸沢岳”





     ”駒ノ小屋から大津岐峠、燧ケ岳”


駒ノ小屋の管理人が小屋開け準備のためか登っていて、頂上で暫く話し込む。 3月の後半から週末は小屋を利用できるようにするとのこと。
休憩の後、シールを外して滑走に入る。 パウダーではないが新雪で滑り易い。

源六郎沢の大斜面に飛び込む。これぞ山スキーの醍醐味。







”源六郎沢の大斜面” 右の三っつは先行者のもの。






1800mまで一気に滑り降りて一休み。ここで昼食時間とする。

先行の2つのシュプールは沢底まで延びているが、対岸 を見ると、クラックが無数にある。無理しないで、尾根のほうにトラバースすることにした。








”源六郎沢の沢底を見下ろす” 魅力いっぱいの風景。











”急斜面をトラバース” これが意外に疲れる。
  



1800m付近で尾根へ戻って、今朝登ったルートをたどる。

1500m辺りからは かなり緩んだ雪に変わって、疲れる滑りとなる。
1300mから下の急斜面は更に水を含んだグサグサの重い雪で滑りにならない。ケガをしないように安全第一で滑り降りる。

最後の林道は溝状になったトレースが良く走り、やがて登山口に到着し終了。


14:35   滝沢橋登山口。



2009年山行一覧表   山スキーの記録   東北の山、山行一覧表   Home