大峠トンネル喜多方側坑口の除雪された駐車スペースがありそこに駐車。
7:20 大峠トンネル脇
積雪が多い時期は道路脇の雪壁が高くて取り付きが難しそうだが、今年は積雪量が少なく、すんなりと尾根に取り付く。
尾根といっても、最初からかなりの急斜面でいきなり汗をかきながらの登りである。
このところ暖かいせいか、雪質は悪い。グサグサに緩んで表面だけ堅い、いわゆる滑りに苦労するモナカ状。
右手に飯森沢が見える。
”急登から飯森沢を覗く”
100mほどの急登を過ぎると、勾配は少し緩やかになりやれやれ。
ここで落ち着いて周りを見ると、ブナの樹林が素晴らしい。
樹木の間隔もほどほどにあり、山スキー向きの尾根である。
高度1300mまでに、急登が3回現われる。それぞれ標高差は100〜150mで、勾配はきつい。
1200mから始まる急登にくると、雪質はガリガリのアイスバーンの上に薄っすら新雪が積もったもので、登りにかなり手こずる。
スキーアイゼンをつけて、大きなジグを切りながら踏ん張って登る。
”1200mからの急斜面” 視界が悪くガリガリの急登は神経を使う。
それを過ぎるとヤセ尾根になる。東側に雪庇が張り出したガリガリのナイフリッジであり、ここの通過も苦労する。
ヤセ尾根の最後は少し東寄りに廻りこんで1462mピークの急斜面に取り付く。
11:00 1462mのピーク
3時間半かかってやっと稜線にたどり着いた。 ここまできたら少しづつ雲が切れてきた。
”1462mのピークから、登ってきたヤセ尾根を見下ろす”
ここからはやっと楽な稜線歩きになる。右に大きく雪庇が張り出しているので、エッジに近寄らないように注意して進む。
”段々晴れてきた”
”雪庇の向こうに鉢伏山が顔を出した”

”右下を見ると台地のブナ林が美しい”
ここにテントを張り、飯森山へのベースにするようだ。

”稜線から、1462mのピークと、ヤセ尾根を振り返る”
やがて、鉢伏山の麓に到着。このあたりは滑りに適した斜面がいたるところにある。

”鉢伏山の麓から山頂を見上げる”
鉢伏山は斜度の比較的緩やかな、左から回り込むようにして登り、山頂に到着。
12:00 鉢伏山
ここは、飯豊山の展望台のようなところだが、残念ながら雲が切れない。

”南側の尾根を見下ろす” 夏の登山道はこの尾根筋を登ってくる。

”今日登ってきた尾根と1462mピークを振り返る。”

”一瞬、雲が切れて、飯森山が顔を出す。”
飯森山まで行く予定で来たが、登りで時間が掛かりすぎた。今日はここまでで引き返すことにする。
下りは来たルートをそのまま戻る。
1462mからの急斜面は北東側を回りこんで滑る。 ここが本日唯一の滑りを楽しめる雪質だった。

”1400m付近の素晴らしい斜面と霧氷が美しいブナ林”
ガリガリのヤセ尾根を慎重に降りて、1350mからは急斜面。雪質がよければ素晴らしい滑りが期待できるのだが、
このガリガリ斜面は手に負えない。 慎重に下る。
1000mを下がると、雪質はグザグサとなる、ガリガリよりはましであるが、無理すると足をとられるので、
ユックリと降り、国道121号線脇に戻った。
13:50 大峠トンネル脇。
雄大な自然いっぱいの素晴らしい山である。次回はもう少し雪質が良い時に来たいものだ。
2009年山行一覧表
山スキーの記録
東北の山、山行一覧表
Home