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<bgsound src="ich.mid" loop=-1> 吾妻連峰  東大巓
2009年10月24日(土)


”滑川大滝付近の紅葉”

[概要]
吾妻連峰は大きな山で多くの登山ルートがあるが、スカイラインやゴンドラを使用しないクラシックルートに滑川温泉〜東大巓 がある。
東大巓は吾妻連峰の中央に位置し、アプローチが長いので訪れる登山者は少なく、自然がいっぱいの静かな山域である。
紅葉の峠は越したが冬に向かうこの時期、静かな山行をのんびりと味わった。

[メンバー]  :単独
[山域&山名]:吾妻連峰(山形、福島)、東大巓(1927m)
                 (登山口との標高差1080m、歩行距離:約19km)

[天候 ]      :曇り
[行程 ]      :滑川温泉(850m)5:50 - 6:10大滝6:30 - 8:40明月荘 - 9:10東大巓 - 10:00弥兵衛平10:20 - 13:00滑川温泉



5:50   滑川温泉

紅葉の時期とあって滑川温泉の駐車場は混んでいるので、手前のスペースに駐車して出発。予報では晴れであったが、今日も外れのようだ。
曇り空のためか冷え込みはない。
温泉脇の吊り橋を渡って斜面をトラバース気味に登る。この辺りの紅葉は今が見ごろだ。(TOPの写真)

20分ほど登ると尾根に取り付く。ここが大滝の展望台となっている。 少し滝側に下りると大滝の全容が姿を現す。





     ”展望台付近からみた大滝” 落差が約100mで名瀑100選に入っている。







     ”大滝沢対岸の紅葉” 紅葉のピークは過ぎたが彩りがまだ残っている。



ここからは大滝沢に沿って、なだらかなトラバースが延々と続く。
姥湯との分岐の手前に滑川鉱山の跡がある。戦中、戦後に露天掘りで鉄鉱石を掘り出した跡である。



姥湯との分岐を過ぎてしばらくすると潜滝(くぐり滝)へ出る。 滝まではちょっと距離があるのでパスしてそのまま通過。


1500mを過ぎた辺りから急登になる。 階段状に補修された登山道で、このコース唯一の急登である。
この辺りはダケカンバの林で、既に落葉し、白い樹肌と落葉した枝がきれいに並び、冬が間近であることを感じさせる。

登山道は階段から、なだらかな木道に変わり暫く進むと明月荘に着いた。



積雪期には二階から上のみが現れてコンパクトに見えるが、今の時期は堂々とシラビソ林の中に建っている。





     ”明月湖側からの明月荘” 


明月荘から木道を左に折れて行くと東大巓が正面に現れる。



背の低いオオシラビソと湿原の中の木道を進む。所々にスキーツアー用のポールが立っている。


やがて小高い丘状の東大巓に着いた。


9:10   東大巓


ここはオオシラビソで囲まれて今の時期は眺望はない。
少し東側の湿原を進むと一切経、東吾妻方面の景色が広がる。




     ”一切経、東吾妻山を遠望” 手前の山は昭元山、烏帽子山



もと来た道を戻るが、時間が早いので湿原(弥兵衛平)に足を延ばす。





     ”東大巓付近から見た弥兵衛平全景” 右にポツンと見えるのが明月荘



弥兵衛平は大きな高層湿原である。シラビソの緑と湿原が調和した風景は非常にユニークで心を和ませてくれる。
この時期は草紅葉から茶色に変わった湿原が冬の訪れ間近を物語っている。





     ”弥兵衛平から藤十郎、人形石、中大巓を遠望” 


10:00   弥兵衛平

湿原の中ほどで暫く休憩。 曇っているが、風が無いので寒さはない。
この辺りはスキーツアー大沢下りの途中のクジラの斜面と呼ばれる大雪原となるところである。


ゆっくり休憩のあと、来た道を引き返す。

大滝付近には軽装の観光客が数名滝見をしていた。


13:00   滑川温泉登山口




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