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<bgsound src="ich.mid" loop=-1> 飯豊連峰  門内沢、門内岳
2009年5月26日(火)


”門内沢の最上部から沢の下方を見下ろす”


[概要]
今シーズンの山スキーは10日前の富士山で終了の筈であったが、石転び沢、門内沢の雪の状態が良いとの情報を得たので もう一度シーズンの締めくくりに出掛けた。
今年の石転び沢、門内沢は稀に見る少雪だが、その分、雪渓の崩落の少なく、きれいな雪面が保たれ、ラストランにふさわしい素晴らしい 滑りが出来た。


[メンバー]  :単独
[山域&山名]:飯豊連峰(山形、新潟)、門内沢、門内岳(1887m)(登山口からの標高差1457m)(歩行、滑降距離、約15km)
[天候 ]      :曇りのち晴れ
[行程]
天狗平登山口(430m)5:00 - 7:30石転び沢出合 - 10:30門内岳11:20 - 12:00石転び沢出合 - 14:30天狗平



5:00   天狗平登山口(430m)を出発。

平日とあって駐車場に他の車はいない。登山届を提出して出発。
今回は自転車持参。そして歩きの距離が長いので、トレッキングシューズで。

行きは僅かに登り勾配があるので、自転車もそれ程楽ではないが、帰りに期待しよう。


砂防ダムに自転車をデポし、梅花皮沢の左岸を歩く。梅花皮沢の雪は本当に少ない。昨年はつぶて石(580m)付近から 雪上歩きを開始したが、今年は更に上流1.5km行った所からやっと雪がつながった。
トレッキングシューズを大岩のところにデポし、兼用靴に履き替え、シール歩行の開始。


まもなく 石転び沢出合に差し掛かり、石転沢と門内沢が眼前に広がる。



7:30   石転び沢の出合。





    ”石転び沢出合の手前から見た、左、石転び沢、右、門内沢” 右の沢を1000m登り詰める。

既に大岩が露出しているが、雪渓の状態はかなり良さそうだ。








”石転び沢を見上げる”





ここから見ると、北股岳の雪庇は崩落していない。崩落するほど積雪はなかったみたいだ。

進路を右にとり、門内沢に入る。 900m付近はデブリの集積地みたいになっているが、それを過ぎると雪面は安定。
それでも、時々ガラガラと音を立てて小さな崩落があるので、注意しながらの登高が続く。








”1300m付近から門内沢を見上げる”





次第に勾配が急になる。 雪の表面が緩んできて、ずり落ち始めたので、1500mからスキーを担ぎキックステップで登る。


斜度はますますきつくなって1700mからは、胸突き八丁である。






    ”門内沢の上部の斜面越しに見る北股岳、梅花皮岳、遠方の飯豊本山”


やがて勾配が緩やかになって、門内岳の下へ出た。


10:30   門内岳。

門内岳の周辺は既に雪は消え、夏道が出ている。  荷物を降ろして、暫く素晴らしい眺望を楽しむ。







    ”北股岳、梅花皮岳、遠方の飯豊本山”







    ”おういんの尾根と遠方に見える二王子岳”







    ”北方稜線” 地神山と足の松尾根。



小屋まで降りてみたら、小屋開け準備のために担当の方が作業をしていたので、暫く話込む。
この小屋は新潟県の胎内市の管轄である。

大休憩の後はいよいよ滑降に入る。緊張するが、至福の瞬間だ。
最上部はかなりの急勾配で尚且つ、吹き溜まり状に膨らんで いて下がよく見えないので慎重に。

少し滑ると雪渓の全体が見下ろせて、ここから本格的な滑り。ザラ目の最高の雪質で滑り易い。






    ”門内沢の最上部を滑る” 吸い込まれるように雪渓が落ちていく。 このぞくぞく感がたまらない。


大きなターンで落ちるように、どんどん降りる。  石転び沢も素晴らしいが、門内沢は、広くてまた素晴らしい。



1300m付近からは斜度が少し緩くなるが、それでも素晴らしい斜面が続く。 25度くらいの斜度になると、緩やかに感じるのが不思議だ。








”1300m付近から下を見る”












”1300m付近から門内沢見上げる”





石転び沢の出合に近づくにつれて、デブリが多くなる。



石転び沢の出合を過ぎて、暫く滑ったら、雪渓の終点である。 素晴らしい滑りが終了。

さて、ここからトレッキングシューズに履き替えて、長い夏道下り。 と。 あれれ!! 靴が無い。
暫く周辺を捜したが、見当たらない。誰かが持ち去ったらしい。
こんなことってあるんだろうか。

やむなく、歩きにくい兼用靴で長い下りが始まる。 登山道の岩の部分は、滑って全く歩き難く、疲れる。
予定より、かなり時間が掛かって、砂防ダムに着いた。

自転車は無事だった。 ふー!!
最後はらくちん自転車で、5分ほどで登山口に到着。


14:30   天狗平登山口。

靴がなくなってしまって、後味の悪いラストランとなったが、最後の爽快な自転車下りで、まー良しとしようか。

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