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<bgsound src="s_song.mid" loop=-1> 吾妻連峰  天元台-中大巓-大平下り
2009年3月12日(木)


”藤十郎手前から見る、中大巓、西吾妻方面”

[概要]
今年も大平コースへやってきた。
登りは中大巓までのわずか140m。それから稜線を藤十郎まで歩き。 藤十郎からは間々川を経由して大平集落まで、標高差1400mを ルートファインディングをしながら約14kmゆっくり滑る。とっておきのクラシックコースである。

[メンバー]  :二名(Oさん、恒)
[山域&山名]:吾妻連峰(福島、山形)、中大巓(1964m)、藤十郎
                  (登山口、下山口との標高差、登り:約140m、下り:1400m、 延長約14km)
[天候 ]      :雪後晴れ
[行程 ]      :天元台リフト終点(1820m) 10:30 - 12:30藤十郎 -   12:50 1700m地点13:20 - 16:20大平集落(470m)


大平集落の公民館に車を一台置かせて貰い、天元台へ向かう。林道はまだ除雪前。

昨日からの雪で上のリフトの整備が遅れ、ここで1時間の待ちぼうけ。最初からモチベーションが下がる。 新雪が積もったゲレンデをラッセルして行く気も起きず、 すぐ下のレストハウスで焚き火にあたり、 コーヒーを飲みながら待つ。


10:30   スキー場リフト終点を出発

堅い雪面の上に新雪が30cmほど積もって、これは滑りに期待が持てそうだ。










 ”1900m付近の登り”



Oさんのラッセルで、稜線近くまできたら、な、なんと、新雪は全く着いてない。 先週の雨とその後の冷え込みで表面は数センチのブルーアイスで覆われた状態である。


人形石からは下りになる。例年ならここでまず最初の滑りを楽しむところだが、この雪面では滑りは殆ど不可能。  シールを付けたままソロソロと下る。
エッジは歯が立たず、注意していても思わぬ転倒。降りるのに大変疲れる。
藤十郎とのコル付近に来たら、やっと晴れてきた。










 ”人形石を振り返る” 




風さえ無ければ、この時期、気持ちの良い稜線漫歩だが、相変わらず冷たい風が吹き付ける。






     ”中大巓と西吾妻方面を振り返る”



12:30   藤十郎

藤十郎の北側を巻くようにして進むと、やっと雪面に新雪が少し積もり出した。
1800mからシールを外して、待望の滑りが始まる。 やや重い新雪だが、 今までの凍った雪面の苦労を思えば天国である。 オオシラビソの樹林帯は新雪が30cmくらい積もっている。緩斜面はあまり走らないが、それでも快適な滑りである。

ここまでくれば後は下るだけ。 1700m付近の樹林帯の中で、大休止して遅い昼食とする。









 ”お湯を沸かしラーメンの昼食” スキーを器用にチェアーにしてラーメンを食べる、Oさん。 




満腹になったらいよいよ滑り。 1600mからは待望の急斜面が現われる。










 ”間々川への降り口の斜面” ジャンプ。 



間々川を越え、ダケカンバの美しい林の中を少し登り返す。 白い野うさぎが目の前を走っていく。メルヘンの世界だ。




     ”ダケカンバの樹林帯を行く”

1393mのピークから北西方向に進路をとりながら、なだらかなダケカンバの林を進むと林道らしき地形に出た。

新雪で、スキーの走りを心配していたが、気温も下がってきて、意外によく滑る。
昨年は地元の方々が雪下ろしをしていた 不忘閣ヒュッテが、今年はなぜか、見当たらない。

長い林道を快調に滑る。 と云いたいところだが、古傷の左足が疲れてきたので騙しだまし下る。

大平集落まで林道滑りの予定だったが、集落から約1kmが、なんと本日除雪完了していた。 もう春なのだ。


16:20   大平集落

長かった素晴らしいツアーが無事終了した。 Oさん、有難うございました。




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