山スキーのページ
吾妻連峰
西大巓〜ボス大巓
2010年3月8日(月)
”大早稲沢山先の稜線から見たボス大巓”
[概要]
春先特有か、天候の変化が激しく不安定な天気が続く。 束の間の好天をとらえて山へ出掛けた。
行き先は、状況により色々なルートが選択出来て便利な西大巓周辺。
この時期としては比較的良い天気だが、西大巓は生憎ガス模様、しかし南西尾根を降りる頃には晴れてきたので、大早稲沢山〜簗部山の稜線に上がってみた。
中間地点の1420mピーク「ボス大巓」まで行って、そこからブナ林を滑り、最後は小冷水沢沿いに林道を下った。 変化のある面白いコースだった。
[メンバー] :単独
[山域&山名]:吾妻連峰(福島、山形)、西大巓(1982m)、ボス大巓(1420m) (累積標高差、登り:530m、下り:1270m 、合計距離 13.5km)
[天候 ] :曇り後、 晴れ
[行程 ] :スキー場TOP(1580m) 9:20 - 10:30西大巓10:45 - 11:40コル12:00 - 12:50ボス大巓13:10 - 14:00林道終点(836m)
9:20 スキー場TOP
先週来の雨の影響で雪面は堅く、トレースをあてにする必要はないので、早くスタートする右リフトに乗ってゲレンデTOPへ。
早速シールを付けてスタート。
シラビソには殆ど雪は付いてなく早くも春の装い。 雪面は堅く締まって、どこを歩いても沈まないので歩きは大変楽であるが、これでは滑りは期待出来ない。
一時間ちょっとで頂上直下へ出た。 ガスと風があるが、時折ガスが切れて周りが見える。
前回(1月19日)来た時に見た素晴らしい樹氷は跡かたもなく消えている。
”頂上直下の無木立の斜面” 新雪が風で飛ばされて全く付いてなく、カリカリの雪面。
10:30 西大巓
”ガスの切れ間から見えた小野川湖方面。 右下、大早稲沢山〜簗部山も雲の下”
樹の陰で天候回復を待つが、時折サッとガスが切れる程度で良くなる気配はない。
シールを外して南西尾根方面へ下山とする。 頂上直下はカリカリでまともなターンは無理だが、シラビソ林に入ると新雪が数cm積もっていてまずまずの滑り。
1500m付近まで降りるとブナ林に変わり、斜度は少し緩やかになる。
”ブナ林の気持ちよい斜面。 日射しが強くなり樹の影がクッキリ。”
1300m付近のコルまで滑って、ここで休憩。
11:40 コル
”うさぎの形の木の芽。 もうすぐ春ですヨー。”
休憩の後、再びシールを付けて向かいの尾根に取り付く。 ここもブナ林が美しく、滑りに恰好の斜面がいっぱいである。
大早稲沢山から簗部山までの尾根は南北に連なっていて、小ピークがいくつもある。 吾妻連峰から少し離れているので西大巓などがちょうどよく展望できる。
”西大巓と中吾妻方面”
”安達太良連峰” いつも雲が掛かっているが今日は姿を現す。
ここは尾根の西側(桧原湖方面)からの風が強いようで、尾根の東側に連続して雪庇が発達している。
”雪庇と、その向こうに見えるボス大巓”
12:50 ボス大巓
三角点や山頂標識はないピークである。 よく見るとブナの木に、ボス大巓と書かれた手作りの看板が掛けられている。
正式名称ではないだろうが、誰かが付けたものらしい。
”ボス大巓の頂上”
ここで小休止。 天気は完全に晴れてきた。 この先、簗部山まで尾根は続くが、雪質が悪くなってきたので、ここから下山をする。
東側に延びるブナ林の斜面は、適度に勾配があって滑り易い。 午後の日を浴びてさすがに雪質は悪くなったが、ガリガリよりは遥かにマシ。
”ボス大巓から東斜面の滑り”
小冷水沢の源頭まで降りて、そこから林道にのる。
約5kmの林道は高低差400mあり、スイスイ滑る。 所々、日射しが強い部分は水を含んでいて急ブレーキが掛かるので踏ん張りながらの滑り。
太腿がぱんぱんに疲れたころ林道終点に出た。
今日はここまで山中で誰とも出会わない静かな山行だった。
14:00 林道終点
スキーを路肩にデポして、スキー場まで戻り、 下山報告をし、車を回収して帰途に着いた。
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