山スキーのページ
吾妻連峰
西大巓〜西吾妻山〜二十日平
2010年1月19日(火)
”西吾妻山から見た東大巓〜東吾妻山のパノラマ”
[概要]
しばらく続いた冬型が緩み、気温が急上昇してきた。 雪質は期待できないが、久し振りの晴天の山スキーを楽しもうと二十日平へ出掛けた。
気温が高いせいか、雲海が出来て、その上に吾妻連峰が頭を出す、珍しい風景にお目にかかり、眺望満喫のツアーを楽しんだ。
[メンバー] :単独
[山域&山名]:吾妻連峰(福島)、西大巓(1982m)、西吾妻山(2035m)
[天候 ] :曇り後晴れ
[行程 ] :スキー場トップ(1590m)9:50 - 11:30西大巓(1982m)11:50 - 13:20西吾妻山13:40 - 15:30二十日平 - 16:00スキー場
9:50 スキー場のトップ。
気温が高いせいか、スキー場全体にガスが掛かっている。リフト終点でシールを装着し登り始める。
降り続いた雪で積雪量はかなり多い。 少し重めの新雪は30cm位沈むラッセルである。
暫く登ると時々晴れ間がのぞき、霧氷と雪で化粧した樹木がまばゆい。
”1700m付近。”
新雪のラッセルはきつい。次第に登るペースが落ちて休みが増える。
1850m付近から、スノーシューのトレースが出てきたのでそれを利用。かなり楽である。
西大巓方面のガスが段々消えて視界良好になる。
”1900m付近の斜面と育ってきた樹氷。”
後方を振り返ると気温が高いせいか雲海が発生し磐梯山方面は雲の中である。ちょっと幻想的な光景だ。
”西大巓頂上直下から見た雲海(磐梯山方面)。”
11:30 西大巓頂上
頂上に来たら急に視界が悪くなった。風もある。吹きさらしで寒いので、樹氷の陰で休憩。
暫く様子をみるが、視界は良くならない。さて、どちらへ進むか思案のしどころ。 南西尾根を降りるか、西吾妻山まで行くか。
”時々輪郭が見える東斜面。”
ガスが切れることを期待して、西吾妻方面へ進む。 シールを外して東斜面を滑り出すが視界が悪いので沢底へ向かわないで、 ショートカット気味にコルに向かってそろりそろりと下る。
コルまで降りたら視界が開けてきた。一安心である。
”コルから見た西吾妻山。 樹氷原が素晴らしい。”
”コルから西大巓を振り返る。お気に入りの風景” 東斜面に滑った軌跡が少し見える。
再びシールを付けて登高開始。雪が多いせいか、樹氷原の中は凹凸とシュカブラが多く進み難い。
”樹氷と雲海(安達太良山、磐梯山方面)”
大きな雪原が現れて、西吾妻避難小屋である。
”西吾妻避難小屋。”
ここまでかなり時間が掛かっているので小屋には寄らずにそのまま進む。
”小屋付近から見た西吾妻山。 なだらかな山だが意外と登り難い。”
シュカブラを踏み緩斜面を暫く行くと西吾妻山頂上へ出た。
13:20 西吾妻山頂上
ここは西大巓以上に吹きさらしが強い。這いつくばるように背の低い樹氷が並ぶ。
”西吾妻山頂上。 日頃の風雪の厳しさがうかがえる。”
”進んできたルートを振り返る。西大巓から右に西吾妻避難小屋” 磐梯山、飯豊山は雲の中。
”北東方面のパノラマ。 東大巓 - 一切経 - 東吾妻山”
樹氷の陰で暫く休憩したあと、シールを外して滑走に入る。
頂上付近はシュカブラが多く、余りいい雪面 ではないが、 暫く下ると雪質も安定し滑り易くなる。
やや重い新雪だが、傾斜があれば沈まずに問題なく滑ることが出来る。
”1900m付近を滑る。気温上昇で木に積もった雪が落ち始めている。”
快調なツリーランも1600m付近まで。ここから暫くはスキーが沈んで進まず、下りのラッセルである。
覚悟していたとはいえ、この下りのラッセルが大変疲れる。
30分以上掛かって100mほど下ると、 傾斜のあるブナ林に出てツリーラン再開。ヤレヤレ。
二十日平は傾斜は緩いが、日が西に傾き、気温が下がってきたのか雪は適当に締まって滑りはまずまず。潅木帯を進む。
二十日平を過ぎ進路を少し右にとって、中ノ沢へ下る。
既に殆ど雪で埋まった沢を スキーを履いたまま対岸へ。
あとはスキー場の下部を 少し滑ってセンターハウスに到着。 受付で下山連絡をして本日の行程は終了。
16:00 スキー場着
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