山スキーのページ
会津
神籠ケ岳
2010年3月4日(木)
”神籠ケ岳の頂上から那須連峰を遠望”
[概要]
今年の冬は平地では結構雪が降ったが、全般的には暖冬模様である。 すっきりしない日が続いているが、天気予報では明日から気温がグーんと上昇するようなので、 雪が腐る前にと、会津へ出掛けてみた。
大内宿のすぐ近くの神籠ケ岳。 会津百名山で以前から気になっていた山である。
眺望はまずまずだったが、雪質がやはりというか、大変難しい雪になってしまって、滑りは二の次だった。
[メンバー] :単独
[山域&山名]:会津(福島)、神籠ケ岳(1376m)   (登山口との標高差、676m)
[天候 ] :曇り後、薄日
[行程 ] :登山口(700m) 6:40 - 8:20尾根 - 9:30神籠ケ岳頂上10:00 - 11:40登山口
6:40 登山口
大内宿の近くの鉄塔付近の県道路肩のスペースに駐車してスタート。
カラマツと杉の混合林の平坦地を進むと、歴史の道「下野街道」の案内があった。
”歴史の道「下野街道」の標識。”
勾配のなだらかな沢状の地形はどこを進んでも良いような感じである。 無風で時々日が射す穏やかな春の山は全然寒くなくアウターを脱いでの歩きである。
雪面は先週の雨でカチカチになった表面にうっすらと新雪が載っているので、大変歩きやすいが、急斜面での苦労が予想される。
沢の形状が次第にはっきりして勾配が少しづつ付いてきた。
GPSを良く見ないで沢沿いに進んだが、どうやら目指す沢のひとつ隣に 入っているようだ。 地形図ではどちらも似たような勾配なので其のまま進むことにする。
沢は次第に急になるので右の斜面に取り付いて、尾根を目指す。 下からはなんとかシールで登れそうに見えたが、上に行くに従って かなり急になり、おまけにガリガリなので、途中でツボ足のキックステップに変更。
”取り付いた斜面はちょっと厄介な急登だった。”
雪面が締まっていれば苦労なく登れるが、急斜面の雪質は大変悪く、表面が堅くてその下はガサガサ、踏みこむと腰まで潜る。 やむなく手足4本を使って荷重分散させながら悪戦苦闘の登り。 ここでピック付のストックが滑落防止に大変役立った。
尾根に出てホッと一息。 尾根の雪面は締まっているので沈むことはないが、かなりの急斜面なので気が抜けない。
1200mまで来たらやっと勾配は緩やかになった。 当初目指していた1031mからの尾根との合流点である。
”緩やかになった尾根。”
シール登高に戻ろうと思ったが、ツボ足でも全然沈まないので其のまま歩く。 しばらくして前方にちょっと小高くなった神籠ケ岳が現れた。
”神籠ケ岳が見えてきた。”
振り返ると大内ダムがすぐそこに。
”大内ダム。”
頂上付近まできたら、さすがに風が強くなってきた。 やがて雪で大きく盛り上がった頂上に到着。
”神籠ケ岳の頂上。”
9:30 神籠ケ岳
ブナの大木が邪魔をして眺望は完全ではないが、それでもかなりの範囲を見渡すことができる。 気温が高いので少し霞んでいる。
”那須連峰。 先週登った旭岳が中央にひときわ目立つ。”
”磐梯山と吾妻連峰。”
”大きく発達した雪庇と遠方は日光連山。”
ブナの大木の周りのツリーホールで風を避けてしばらく休憩。 風はあるものの、これから天気が崩れるとは思えないように穏やかだ。
休憩のあと、シールを外して滑走のスタート。 ガリガリの上に少し新雪が載って、緩斜面は滑りやすいが、急になるとちょっと厄介だ。
”頂上を後に最初の緩斜面を快適に滑る。”
良さそうな斜面を適当に下って行ったら隣の沢の源頭に出てしまった。 ちょっと登り返して方向を確認。
ガリガリ雪の沢の急斜面を滑り降りるのはちょっと無理である。 1031mへの尾根も考えたが、登ってきた尾根を確実に下ることにする。
斜滑降と横滑りを交えながらガリガリ斜面を下る。 1000mまで下ると滑りやすくなる。 あとは今朝登ってきたルートを其のまま下り駐車地点の戻った。
11:40 登山口
このコースは緩斜面と、急斜面の極端な組み合わせなので、うまい雪質に出会わないと私のスキーレベルではちょっと手こずる。
1031mのピークに取り付いて東に延びる尾根を登る手もある。
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