山スキーのページ
南会津
三ツ岩岳
2010年4月18日(日)
”1700m付近からの下り斜面”
[概要]
南会津シリーズの四回目は、三ツ岩岳。 登山口からの標高差は約1300m、登りは疲れるがそれに見合う滑りが期待できるので 山スキーヤーには隠れた人気がある。
今年の冬は異常気象のようで、4月も半ばを過ぎたのに前日に50cm位の雪が降った。 天気図では一日晴れマークだったが、山の天気はそれほど甘くない。
頂上付近では、風と雪で視界なし。 下りの途中から晴れて何とか帳尻合わせをした。そんな一日だった。
[メンバー] :単独
[山域&山名]:南会津(福島)、三ツ岩岳(2065m)(登山口からの標高差1295m):
[天候 ] :雪のち晴れ
[行程 ] :小豆温泉スノーシェッド手前(770m)5:40 - 11:20三岩岳11:30 - 12:00 1800m付近で休憩 12:20 - 14:00登山口
5:40 小豆温泉スノーシェッド脇。
前回(2008年)、沢沿いに登って辛い思いをしたので、今回は直接尾根に取り付くルートをとった。
前日降った雪が朝の冷え込みで適当に締まって、登り易い。
共同アンテナからは、 暫くなだらかなヤセ尾根を行く。 雪はかろうじて繋がっていて、何とかシール歩行が可能。下る頃は途切れているだろう。
1000m手前から尾根は急斜面になる。 スキーアイゼンを有効に使ってシール登高。
”1050m付近のブナ林。”
1250mから勾配は緩やかになるが、この辺りから時折強風が吹き、雪も混じる。
”1250m付近のなだらかな尾根。”
1308mのピークから少し下り、黒檜沢からの登山道と合流。 ここから再び急勾配の登りが始まる。
新雪の表面がクラストして、モナカ状態。 登りはそれ程問題がないが、下りの滑りが厄介だろう。
少しづつ視界が悪くなり風が強くなる。 厳冬期であれば登るのに困難をきわめるが、幸い気温はそれ程低くないので助かる。
”1699mのピークがかすかに見える。”
1699mを過ぎるとなだらかになるが、新雪の深さがぐっと増えて20cm位のラッセルになる。 重い新雪で、これが意外に厄介である。
段々足が攣りそうなるので、休みの回数が増える。
1800mを過ぎた付近で後続の単独行の方に先頭を譲る。 この方はよくホームページを見せて戴いている埼玉の
「アベル父さん」 である。 明日は会津駒ケ岳から大戸沢岳を滑るとのこと。
”アベル父さんに先を譲る。”
視界は殆どない。 左から回り込むようにして取り敢えず頂上を踏む。
間もなく単独行がもう一人到着。
11:20 三ツ岩岳
”何も見えない三ツ岩岳頂上。”
晴れていれば素晴らしい眺望を得られる筈だが、残念ながら視界ゼロ。 長居は無用と少し休んで直ぐに下りに入る。
最初は視界が悪く雪面を確認しながらゆっくりと滑る。
1800mまで下ったら、少し晴れてきた。 シラビソの木の陰で今日初めての大休憩。
12:00 1800m付近
”1800m付近でやっと見えた窓明山。”
休憩の後、本格的な滑り。 ザラメなら素晴らしいのだが、今日の雪は重い新雪と、モナカと入り混じって、板が横にずれないので私にとっては手ごわい。 調子込まずにゆっくりと滑る。 他の二人はずーっと先を滑っている。
”1750m付近から下る尾根を見る。” 正面は家向山。右は既にクローズした高畑スキー場。
”1700mから見下ろす。無木立の素晴らしい斜面。”
”右手の黒檜沢へ落ちる斜面。”
雪質は余り良くないが滑りは楽しい。 登りの苦労を忘れさせてくれる時間だ。
”更に下って1699mのピークを振り返る。”
下るにつれて雪は段々緩んでくる。 1280mのコルまで降りてここからはスキーを担いで少し登り返す。
”窓明山の全容。”
”三ツ岩岳を振り返る。” 来シーズンまでさらば。
1308mから、雪面は適当に緩んで滑り易い。
990mからは先行者が沢に降りているので、その後を辿る。デブリで埋まっている個所もあるが、マズマズの滑り。
”沢を下る。”
其のまま沢を下って国道までスキーで下って今日の行程は終了。 最後の沢滑りで少し楽をした気分である。
14:00 登山口
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