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<bgsound src="ich.mid" loop=-1> 飯豊連峰  門内沢、門内岳
2010年5月22日(土)


”門内沢の急斜面を滑る。”


[概要]
山スキーシーズンも終盤。 22日に飯豊山荘までの道路が開通との情報を得て、昨年と同様に門内沢へ出掛けた。

昨年に比べ積雪が多く、雪面の汚れもまずまずで、門内沢の急斜面を豪快に滑り降りた 。
門内沢の斜度は石転び沢と同等だが、広くて石も少なく、スキーに適したお気に入りの斜面である。


[メンバー]  :単独
[山域&山名]:飯豊連峰(山形、新潟)、門内沢、門内岳(1887m)(登山口からの標高差1457m)(歩行、滑降距離、GPS計測18km)
[天候 ]      :晴れ
[行程]
天狗平登山口(430m)4:50 - 6:40石転び沢出合 - 10:10門内岳10:50 - 11:05石転び沢出合 - 13:15天狗平



4:50   天狗平登山口(430m)を出発。

道路が開通後の初の休日とあって、昨夜から入っている車も含めて、薄暗い早朝から10台くらいが駐車していた。

夏道歩きの距離が長いので、トレッキングシューズを履き、スキーと兼用靴はザックにくくって出発。



砂防ダムを越えて、梅花皮沢の左岸を歩く。 残雪が途切れ途切れに現れる。 残雪から夏道へ移る時、注意しないと 道を見失ってしまう。 今回は夏道のルートを細かくGPSに入れてきたので間違うことはない。

つぶて石(580m)のかなり上、640m付近から雪渓が繋がった。
トレッキングシューズを木にくくりつけてデポし、兼用靴に履き替え、シール歩行の開始。






        ”石転びの出合。 石転び沢(左)、門内沢(右)。”





        ”石転び沢をアップで。 ここから稜線まで1000mの標高差があるようには見えない。”


殆どの登山者は石転び沢を目指す。 門内沢方面に向かう人は少ないが、かなり先を単独の登山者が歩いているのが見える。





        ”門内沢1250m付近から門内岳方面を見る。 先行者が小さく見える。 沢の雪は思ったよりきれいである。”


1600mからはかなりの急勾配になるので、シール登高から、アイゼン歩行に切り替える。 雪面が緩んでズリ落ち易く、一歩一歩確実に踏みこんで大きくジグを切りながら登っていく。





        ”門内沢1700m付近。 長ーい急斜面もあと一息。 左の急壁の向こうが頂上。”




10:10   門内岳。

門内岳の周辺は既に雪は消えている。 荷物を降ろして、暫し素晴らしい眺望を楽しむ。 少し霞んでいるが360°ぐるりと眺められる。

先行の単独行が頂上で休んでいた。 何と、ストックも持たず、長靴のみであの急斜面を登ってきたらしい。






        ”門内岳頂上の祠。 背景は北股岳。”





        ”ギルダ原、北股岳、梅花皮岳、遠方は飯豊本山。”

私には無縁の領域だが梅花皮岳の頂上から真下に急角度で落ちていく、ほん石転び沢が眺められる。 今年の雪の着きは良さそうだ。 あの急な雪渓を滑り降りる猛者がいるから驚きだ。





        ”二王子岳、おういんの尾根 方面。 こちらはまだまだ雪が多い。”





        ”北に目を転ずると、杁差岳と地神山方面。”

風も無く素晴らしい天気。 回りの景色を眺めながらゆっくりと休憩し腹ごしらえ。 しあわせな気分である。

休憩のあとは、滑りが待っている。 金具を締めて、いざスタート。





        ”滑り出しはなだらかである。 広いのでどこを滑ってもいい感じ。”

なだらかな滑り出しのあとは、急斜面。 斜面がふくらんで、先の落ち込みが見えない。 まずは慎重に。





        ”門内沢の核心部。吸い込まれるように雪渓が落ちていく。 出合いまで高度差1000mを一気に滑る。”


豪快という言葉がピッタリの幅のある大斜面。 ザラメで大変滑り易い。 大きなターンでどんどん下る。





        ”斜面を横から見ると、凄い傾斜であることが解る。”


急斜面を登ってくるスキーヤーが10人程いる。 その脇を快調に滑り降りる。



沢の下部の傾斜が緩やかなな部分はのんびりと味わいながら滑る。

石転びの出合を過ぎて、更になだらかに。 雪面は石もなく比較的きれいなので滑り易い。 登山靴のデポ地点まで来て滑りは終了。

登りに4時間掛かったところを、滑りは30分も掛からない。 あっと云う間である。

登山靴に履き替え、スキーと兼用靴をザックにくくってゆっくりと登山道を下る。





        ”梅花皮沢と対岸のまばゆいばかりの新緑。”

砂防ダムを過ぎると、山菜を摘む人、景色を写真に撮る人など多くの人が散策していた。


13:15   天狗平登山口到着。

シーズン最後となる素晴らしい滑りは無事終了した。

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