山歩きのページ

<bgsound src="scar.mid" loop=-1> 飯豊連峰  飯豊山、大日岳
2006年9月21日(木)〜22日(金)


御西小屋付近から見た草紅葉の始まった大日岳


[概要]
秋雨前線の合間。好天が続いたので久し振りに飯豊山へ出掛けた。 9月初めの豪雨で弥平四郎口、大日杉の両登山口は通行止め。今回は川入登山口から入り、 夏山シーズンが過ぎて、少し紅葉が始まった静かな飯豊連峰の山歩きを楽しんだ。

[メンバー]  :単独
[山域&山名]:飯豊連峰(福島、山形、新潟)、飯豊本山(2105m)、大日岳(2128m)
[天候 ]      :曇り&晴れ
[行程]
(9/21):川入登山口(540m)5:30 - 7:40地蔵山分岐- 8:30三国岳8:40 - 10:00切合小屋10:10- 12:00飯豊本山 - 13:10御西小屋(小屋泊)
(9/22): 御西小屋5:30 - 6:25大日岳6:35 - 7:30御西小屋7:50 - 9:00飯豊本山 - 10:30切合小屋10:50 - 11:50三国岳 -12:30地蔵山分岐 - 13:50川入登山口

一日目:川入〜御西小屋


5:30   登山者カードを提出して、川入登山口(540m)を出発する。

ちょっと薄暗いがランプ無しでなんとか歩ける。 林道を少し行くと御沢小屋跡に出、ここからは登りになる。 気温が低く山歩きには最適の季節で、あまり汗をかかずに済むのが有り難い。 このコースは昔からある登山道だが所々えぐられていて歩きづらい。 下十里、中十里、上十里と標柱を見ながら登っていくと、 横峰の小屋跡に出た。ここで小休止。

さらに進むと地蔵山の巻き道に水場がある。岩の間から湧き出ている水で大変旨い。 この先の水場はあまりあてにならないので1.5Lを汲んでポリタンクに詰める。
木立の間から三国岳が見え始める。







”水場付近から見た三国岳”




暫くすると地蔵山と三国岳方向の分岐に出る。ここから稜線歩きになり、行く手に 剣ケ峰が見えてくる。
ちょっとした岩場を登ると剣ケ峰へ出る。







”剣ケ峰の岩場”




やせ尾根の岩場を登り切ったところが三国岳で新しい三国小屋が建っている。

8:30 三国岳。


ここで大日岳の全貌が見渡せる。この辺は大日岳の展望台といったところ。





      ”三国岳から見た大日岳”

ここからは稜線歩きであるが、小さいアップダウンが続き、意外に時間が掛かる。地蔵岳から種蒔山に続く稜線を右手に見て進む

種蒔山まで来ると飯豊本山の姿が目に飛び込んでくる。この時間、飯豊山方面は雲一つない晴天である。





     紅葉の始まった種蒔山と飯豊本山”


10:30 切合小屋

コンビニのおにぎりを出して早い昼飯にする。水場からのホースが外されて、水は出ていない。小屋に宿泊した方に聞いたら、今朝 管理人が下山したとのこと。
草履塚までを一息で登り切ると大日岳から飯豊山までの稜線が目の前に広がる。





      草履塚から見た大日岳と御西岳”





      草履塚から見た飯豊本山”

振り返ると磐梯山の特徴ある形が雲の上から見える。







”雲海と磐梯山”




草履塚から少し下ると御秘所の岩場へ出る。

御前坂を過ぎ、飯豊山への登りに差し掛かる頃になると少しガスが出て来た。







”飯豊山の登りから御秘所、草履塚を振り返る”





12:00  飯豊本山







”飯豊山頂上”




頂上から、四方遮るものは無いが、残念ながらこの時間になったら雲が掛かってきた。





      飯豊本山から大日岳方面を見る”

飯豊本山から先は緩やかな稜線歩きである。登山道が荒れて少し歩きにくい箇所もある。 やがて御西小屋が見えてきた。昨年建替えられたばかりの新しい小屋である。







”真新しい御西小屋”





13:10  御西小屋

小屋には誰もいない。 一階に荷物を置き、ラーメンを作って腹ごしらえをする。まだ時間は早いが今日は十分歩いたのでここまでとする。
シュラフにもぐって一時間ばかり昼寝。
夕方になって食事の支度をするのにちょっと水が足りないので小屋の下の雪渓に降り、雪をとってきた。
その後、 雪で割ったウイスキーを飲みながら、いつもながらの一人宴会をして、暗くなったので就寝。


二日目:御西小屋〜大日岳〜川入


5:30   御西小屋出発

今日も天気は良さそうだ。厳しい自然の飯豊山でこんなに好天が続くのは珍しい。大変ついている。 大日岳の途中まで来たら草履塚方面から日の出である。







”草履塚方面から日の出”





大日岳の斜面がモルゲンロートで輝き出した。







”モルゲンロートに輝く大日岳”




大日岳の最後の登りは急斜面である。雪の季節にここを登るのはやはり、それなりの装備と技術が 要りそうだ。
最後は少しなだらかにになり、頂上に到着。

6:25   大日岳

飯豊連峰の最高峰であるが、何故か三角点はない。標識もちょっとさびしい。







”大日岳頂上(2128m)”




北西方向を見ると新潟平野。その先にかすかに佐渡が見える。雲海の上に二王子岳や越後の山々が浮かんでいる。 冬になるとこの景色は白一色になるのであろう。

風があり、結構寒い。小休止のあと元の道を引き返す。飯豊山方面がなだらかな斜面を構成している。この景色は ここから見るとあの厳しい飯豊山も優しい姿である。 今まで目にしていなかったので大変新鮮に映る。





      大日岳から飯豊山、御西岳方面を見る”








”来る時には気が付かなかった文平の池”








      御西岳とその脇に御西小屋がポツン。緑のジュウタンを掛けたみたいである。”



7:30   御西小屋

小屋に帰ったら、若者が数名、朝飯を作っていた、神戸大学の学生で川入から入ってここが三泊目という。 ノンビリ行程の山歩きである。
休憩の後、荷物を纏めて出発。稜線と草紅葉と、素晴らしい光景を見ながら歩き、縦走の醍醐味 を感じながら飯豊本山に向かう。

飯豊山への登りは緩やかである。一頑張りすると飯豊山に着いた。





       飯豊山と一王子の稜線”



9:00   飯豊山





         ”飯豊山から見た大日岳-北股岳のパノラマ”





      飯豊山から御西岳、大日岳を振り返る”







”ダイクラ尾根と宝珠山”




休憩の後、先に進む。数人の登山者と本山小屋ですれ違う。今朝切合小屋を出発した方達である。 一王子を過ぎると御秘所、草履塚の稜線を見下ろすことが出来る。







”一王子付近から御秘所、草履塚を見下ろす”




昨日登ってきた道を忠実に戻る。全体に下ってはいるが、小さなアップダウンが多いので結構時間が掛かる。
切合小屋、三国岳と過ぎ、 剣ケ峰の岩場を慎重に下りて、横峰小屋跡手前の水場で水を補給。

ブナの根を跨ぎながら最後の長い尾根を降り、 その後、平坦地を500mくらい歩いて川入のキャンプ場に着き、 初秋の静かな山歩きは終了した。


13:50    川入登山口

キャンプ場の洗面所で顔を洗い、着替えて帰途に着いた。


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