山スキーのページ
裏磐梯
猫魔岳、雄国沼、雄国山
2006年3月15日(水)
”1102mのピーク付近からの飯豊連峰”
[概要]
この時期としては珍しく強い寒気が日本列島を覆っていたが東に去ったので、新雪を求めて、 猫魔岳から、雄国沼、雄国山に出掛けた。今回は猫魔スキー場のトップから雄国沼に降り、雄国山を経由してラビスパ裏磐梯 までミニ縦走の行程とした。午前中は雪に降られたが、午後からは晴れて、 冬から春へ向かう山をじっくり味わった一日であった。
[メンバー] :単独
[山域&山名]:裏磐梯(福島)、猫魔岳支尾根(1349m)、雄国沼(1089m)、雄国山(1271m)
[天候 ] :雪のち晴れ
[行程 ] :裏磐梯猫魔スキー場トップ(1349m)10:00 - 10:50雄国沼小屋11:50 - 12:40雄国山12:50 - 14:30ラビスパ裏磐梯
朝一番のリフトに乗ろうとしたが、風が強いせいか、上まで行くリフトはなかなか動かない。ハウス内で時間をつぶし、 やっと動き出した右のリフトに乗ってスキー場のトップへ。
10:00 スキー場のトップを出発する。
リフト降場付近は風が強く、雪が降っている。視界は50mくらい。スキーを履いて少し南に下がり滑走を始める。
周りの木々が霧氷で白くなっている。
”1349mの滑り出し地点”視界は50mくらい。
昨夜まで降った雪が30cmくらい積もっている。パウダーをと期待したが、この標高では無理か。それでも新雪滑り は気持ちがいい。 時々GPSで位置を確認しながら広い尾根を雄国沼に向かって高度を下げていく。
1200m付近から進路をやや左に取り、沼の方角に向かう。
沼のほとりに来ても雄国沼は全く見えない。
夏道の登山標識が見え雄子沢川にかかる橋のところへ出た。
”八方台方面への標識”
堤防に沿って推進滑走で進むとやがて小屋が見えてきた。
”雄国沼のほとりに建つ立派な小屋”
10:50 雄国沼小屋
小屋に入り、天候の回復を待って休憩。予報では午後から晴れ。果たしてどうなるか。
一時間くらい経ったら明るくなってきた。 スキーにシールを付けて、雄国山へ向かう。
”霧氷の着いた木立越しに先程の小屋を振り返る”
”雄国山への登り”稜線が少し見える。
比較的なだらかな斜面をトラバース気味に尾根に向かう。
周りが明るくなってくると、霧氷で着飾った周りの木々が美しく輝いて見える。
”登りの途中から雄国沼を振り返る”時々日が射し、雲も切れてきた。
”発達した雪庇”ちょっと気持ち悪いがこの下をトラバース
やがて稜線に出る。地形図では稜線はなだらかであるが、冬の尾根は雪で形が変わって小さな雪庇の出来た ヤセ尾根になっている。稜線はさすがに風が強く、しっかり踏ん張らないと飛ばされそうになる。
”頂上へ続くヤセ尾根”
緩やかな稜線を進むとやがて、雄国山の山頂に着いた。
12:40 雄国山
”頂上に立つ展望台”
雲が切れて日も射し、周囲が見渡せる。桧原湖から磐梯山、猫魔岳が視界に入って来た。
”雄国山頂から見た桧原湖方面”
”猫魔岳(右)と降りてきた尾根(左)”
”磐梯山方面”磐梯山頂は雲の中
相変わらず風は強いので山頂には長くは居られない。シールを外して滑走である。 なだらかな山頂付近を過ぎると適度の傾斜のある下りになった。最初は新雪が風でパックされていて、それ程 良い雪質ではないが、樹林帯に入ると段々雪質が良くなってきた。この辺りは普段、風が強いのであろう。 一様な雪面でなく、吹き溜まりと、小さな雪庇がいたるところにありルートを選びながらの滑りである。 やがて傾斜が緩やかになり、次のピーク1102mとの鞍部に出た。 この辺はブナであろうか、きれいな樹林である。
”ブナの美林帯”霧氷がパラパラと落ちている
ここで再度シールを付けて、約40mのなだらかな斜面を登る。1102mのピークに来たら北方の眺望が開け、 飯豊連峰の美しい姿が目の前に現れる。感動。(トップの写真)
シールを外して最後の下りに入る。比較的疎林なので滑り易い。
やがて最後の急斜面の上に出た。 傾斜は30°以上あるだろうか。
”最後の急斜面”向こう側の国道が見える。
北向きの斜面なので雪質はよく、パウダースノーである。ターンと斜滑降を交えながら標高差約150mを降りる。 今日一番の斜面である、満足。
最後は左にトラバースしながらラビスパ裏磐梯に到着。
今日は出発してから、誰とも会うことのない静かな山行であった。
14:30 ラビスパ裏磐梯
ラビスパ裏磐梯は今日は地元の人のみが入館出来、一般の人に対しては休館日だ。 電話を借りてタクシーを呼び、スキー場まで戻った。料金4000円。 今日一日十分に楽しんだことを考えると高くは無い。
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