山歩きのページ

<bgsound src="ich.mid" loop=-1>  大朝日岳 (1870m)
2007年7月25日(水)〜26日(木)


小朝日岳からの”大朝日岳、中岳”
残雪と緑と空の碧が美しい


[概要]
梅雨明けはまだのようであるが、東北の山は天候も安定しているので、朝日連峰へ出掛けた。
日暮沢から小朝日岳、大朝日岳、竜門山、清太岩山を周回するお気に入りのコースである。 人気のある山なので、小屋の混雑を心配したが、それ程でもなく、夏本番を迎えた東北の名山をノンビリと歩いた。

[メンバー]  :単独
[山域&山名]:朝日連峰(山形、新潟)、大朝日岳(1870m)、小朝日岳(1647m)、西朝日岳(1802m)、竜門山(1688m)
[天候 ]      :晴れ
[行程]
(7/25):日暮沢登山口(617m)6:40 - 9:20古寺山9:40 - 10:20小朝日岳10:30 - 12:25大朝日小屋(泊) 昼食後, 大朝日岳(1870m)往復
(7/26): 大朝日小屋5:30 - 7:00西朝日岳 - 8:05竜門山8:15 - 9:20清太岩山9:40 - 11:30日暮沢登山口

一日目:日暮沢〜大朝日岳
昨年は清太岩山ルートだったので、今年は変化を求めてハナヌキ峰経由とした。 この山は何れのルートをとっても稜線までの急登が待ち受けている。

6:40   日暮沢小屋前(617m)を出発


初めの約2kmは沢沿いの林道歩き。ウォーミングアップにちょうど良い。 林道から狭い登山道に入ると滝の音が聞こえる。今の時期、水量が豊富で豪快な音である。

680m地点から登山道は直角に曲がり、ここから急登が始まる。
直登なのでアキレス腱が張ってちょっと疲れるが効率的に高度を稼げる。
黙々と登ること約1時間、ハナヌキ峰の稜線(1100m)に出る。 稜線に出てから暫くはブナ林の緩い登りが続く。









”ブナの巨木の中を行く”
 



左側が開けて、月山を遠望することが出来る。豪雪の月山もこの時期はさすがに雪は少ない。

やがて古寺鉱泉からの道と合流。 ここからは少し緩急のある登りとなる。 途中の三沢清水は勢いよく水が流れ出ている。

この辺りから古寺鉱泉からの登山者に出会うようになる。

9:20   古寺山(1500m)





 ”古寺山からの大朝日岳-中岳”









”古寺山から見る小朝日岳(1647m)”
 ピラミダルな、形の良い山である。



暫く休憩の後、小朝日を目指す。木立が小さくなり、真夏の日射しが容赦なく射すが、 久し振りのギラギラの太陽に夏を体感。

9:20   小朝日岳(1647m)

青い空に、残雪を抱いた緑の山。 この山を見ると日本の山の原型を見ているような気がする。
象形文字の「山」を連想させる大朝日岳の姿。東北の夏山の代表である。





 ”小朝日岳からの大朝日岳-中岳-竜門山へ連なる山並み”


小朝日岳から急坂を下り、熊越を過ぎると、このコースで一番緩やかな稜線漫歩。
雪解けの遅かった斜面には、名残のヒメサユリが可憐に咲いている。









”名残りのヒメサユリ”
 



銀玉水からは最後の登り。振り返ると先程駆け下りた小朝日岳が端整な形を見せている。









”銀玉水付近から小朝日を振り返る”
 



朝日小屋に近づくに連れて、色々な花が登山道脇を飾る。








”ウスユキソウと背面は中岳”
 





12:25   大朝日小屋

小屋に到着し2階にスペースを確保。 意外なことに先客はいない。
荷物を降ろして、ラーメンを作って遅い昼飯とする。 その後、横になってしばらく うとうととする。
この開放感がなんとも言えない。

身体を休めたあと大朝日岳へ登る。
小朝日岳、中岳から西朝日岳、以東岳方面を見渡すことが出来る。





 ”小朝日岳から熊越への稜線”





 ”中岳、西朝日岳、遠景は以東岳”





 ”大朝日岳の斜面のウスユキソウ。遠景は飯豊山方面”


小屋の周りの花々を眺めながら時間を過ごす。

小屋に戻ると今夜の宿泊者が次々に到着。夏山シーズンに入った割には少ない。合計12名が今夜の宿泊者である。
山小屋の夕飯は早い。食事の準備をする。ウイスキーの水割りを飲みながら、 レトルト御飯とレトルトのすきやき丼を食べ宿泊者と談笑。
小屋の管理人、大場さんも加わって暫く山談義。 時間の経つのを忘れる。 暗くなってきたので19:00頃就寝。


二日目:大朝日岳〜日暮沢


5:30   大朝日小屋出発

残念ながらガスで視界が悪い。遠望はきかないので、登山道脇に咲く花を眺めながらの行程である。









”ニッコウキスゲとガスの中にかすかに見える大朝日小屋”
 











”コバイケイソウと背景は大朝日小屋”
 



視界は悪いが涼しくて、歩くには最高。
時折ガスが切れてまわりの山がちょっと顔を出す。










”行く手の西朝日岳が顔を出す”
 











”雲海と月山”
 











”霧の中のチングルマ”
 






竜門山を過ぎてもガスは切れない。 時折、ガスが切れて、ユーフン山が顔を出すがすぐにガスに隠れる。

アップダウンを幾つか越していくと最後のピークである清太岩山に到着。

9:20   清太岩山

ここで休憩。残念ながら依然として視界が悪く眺望は無い。
下りに備えて膝の保護のためにスポーツタイツを着用し日暮沢までの下りに掛かる。

この尾根は飯豊の梶川尾根に負けない急傾斜である。
ゴロビツの水場を過ぎると最後の急降下が始まる。最後は松の大木の根をまたぎながら、転げ落ちるようにして 日暮沢の小屋に着いた。


11:30   日暮沢小屋到着。

小屋前の小沢で顔を洗い着替後帰途につく。



  咲いていた花々。



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