山歩きのページ

<bgsound src="scar.mid" loop=-1> 飯豊連峰  杁差岳、頼母木山、地神北峰
2007年10月24日(水)〜25日(木)


"丸森尾根1100m付近から梶川峰方面を見上げる"


[概要]
遅れた秋がやっとやって来た。紅葉も少し遅れている模様なので、飯豊連峰の北側に出掛けてみた。
稜線付近はさすがに落葉していたが、1500m付近の中腹の紅葉が最盛期で素晴らしい景観を見せてくれた。
天狗平から杁差岳までの標高差は1200m余であるが、アップダウンがあるので、累計標高差は1800mに近く、結構なものだ。
今回杁差岳まで足を延ばし、八年越しで飯豊連峰の南から北までの主稜線を全て踏んだことになる。
改めて飯豊連峰の大きさを実感。

[メンバー]  :単独
[山域&山名]:飯豊連峰(山形、新潟)、杁差岳(えぶりさし)(1636m)、頼母木山(1720m)、地神北峰(1800m)
[天候 ]      :晴れ
[行程]
(10/24):天狗平登山口(400m)6:40 - 8:30夫婦清水8:45- 11:10地神北峰11:30 - 12:00頼母木小屋 - 13:30鉾立峰 -14:00杁差小屋(泊)
(10/25): 杁差小屋 5:40 - 7:30頼母木小屋 - 8:10地神北峰8:30 - 11:40天狗平登山口

一日目:天狗平〜杁差小屋


6:40  天狗平登山口(400m)を出発。

登り始めの気温は5℃位だが風が無いので寒さは感じない。
丸森尾根は取り付きからいきなりの急登である。最初の300mは平均30度を超す凄い勾配の直登で、アキレス腱 が悲鳴を上げる。
今日は晴天が約束されたような素晴らしい登山日和で、早くも稜線に朝日が当たり輝き始める。






”梶川尾根方面に日が当たる”




登山道脇にも紅葉が目立ち始めて、中腹の紅葉風景に期待が膨らむ。


8:30   夫婦清水。

量は少ないが補給には支障ない程度の水が流れ出ている。今日は水場はあてにしないで4リッターの水を担いできたので ここでは補給しない。
このあたりから傾斜はやや緩やかになり、登山道も紅葉で囲まれていい雰囲気だ。
前日山裾に降った雨は稜線では雪だったようで梶川尾根の上部に白い雪が見える。この山は標高は低いが厳しい自然の地だ。





      ”梶川尾根を見上げる”上の方に白く雪が見える。

右手の西俣の尾根の中腹がちょうど見頃の紅葉となっている。




      ”西俣の尾根の錦繍”





      ”開けた所から長者原方面を見下ろす”遠方は朝日連峰


丸森峰からは見晴らしの良いなだらかな草地に変わる。




      ”丸森峰から地神山方面を見上げる”



ゴロ岩の登山道を暫く登って、今回のコースの最高地点の地神北峰に到着。

11:10   地神北峰(1800m)

ここまでの標高差は1400m。地神北峰からは、頼母木山、杁差岳方面の眺望が一気に開ける。





      ”地神北峰から頼母木山、杁差岳方面の眺望”

梶川尾根方面を見ると、少し雪の残った稜線と遠く飯豊本山が見える。





      ”雪の残った梶川尾根と遠く飯豊本山”緑に見えるのは笹で紅葉はしない。

ここから進路を北西にとる。杁差岳まではアップダウンしながら少しづつ高度を下げる。
なだらかな稜線を15分ほど歩いて頼母木山の頂上へ。ここはなだらかな丘である。









      ”稜線に立つ頼母木小屋”

頼母木小屋には登山者の姿は見えず、管理人と思われる方が小屋の冬支度をしていた。小屋の水場はこの時期既に利用できない。




      ”頼母木小屋から鉾立峰-杁差岳の景色”

大石山まで更になだらかな稜線が続く。大石山には足の松尾根へ下る登山者が数名休憩していた。この尾根を利用すると、 杁差岳は日帰り出来るようだ。





      ”大石山から地神山方面を振り返る”険しい山肌が美しい。

ここから鉾立峰まで約140m下って、150mの登り返し。本日の行程の最後の頑張りどころ。





      ”急勾配の鉾立峰とその右の杁差岳”

鉾立峰からの眺望が素晴らしい。場所が変わるたびに違う角度から素晴らしい山容を眺められ、疲れを忘れる。





      ”鉾立峰から地神山方面の主稜線を振り返る”





      ”鉾立峰からの杁差岳”小屋までもう少し。

少し下って、最後を登り返すと、杁差小屋に着いた。






”杁差小屋と杁差岳”






14:00   杁差小屋

小屋に荷物を置いて杁差岳へ。ほんの数分の距離だ。






”杁差岳の頂上”




この時間も雲ひとつ無い快晴で、少し西に傾いた日を浴びた山並が美しい。連峰の北の端から飯豊の稜線を振り返ると山並 の大きさが解る。





      ”杁差岳の頂上から地神山方面の主稜線を見る”左奥が飯豊本山

杁差小屋に戻って休憩。昨日から連泊の登山者と出会う。猫を連れての写真撮影らしい。珍しい人だ。

日が西に傾いて、山肌が赤く染まる。風も無く静かな晩秋の稜線が美しく輝く。





      ”夕日に赤く染まる稜線”





      ”夕日が日本海に沈んだ”夕日の右に見えるのは佐渡島


二日目:杁差小屋〜天狗平
明け方起きて外に出てみると満天の星。新潟方面の夜景が素晴らしい。 稜線にある小屋なので明け方冷えると予想したが小屋の造りがしっかりしているせいか寒くない。 室内の温度は4℃。スリーシーズンシュラフで十分に暖かい。


5:40   杁差小屋出発

足許がちょっと見にくいので10分ほどランプを付けて歩く。東の空が明るくなり鉾立峰付近で日の出を迎える。

昨日は泥濘だった登山道も霜が降り、霜柱をサクサクと踏みしめて軽快に歩く。







”霜の花”








      ”大石山付近から朝日を浴びる杁差岳を振り返る”





8:10  地神北峰

昨日頼母木小屋に宿泊した登山者が休憩していた。この方は大型カメラを持って写真を撮りとりの下山である。
ここで小休止したあと、稜線に別れを告げ、ダブルストックの長さを調整し本格的な下りに入る。

昨日のコースをそのまま逆戻りであるが、紅葉風景が昨日とは違う新鮮味があり眺めながらノンビリと下る。








”紅葉風景”




転げ落ちるような急な下りも飯豊山荘が見えてきて終盤に近づく。







”飯豊山荘の赤い屋根が見えてきた”






11:40   天狗平登山口

天狗平の駐車場は日帰りの紅葉狩りの人達で賑わっていた。
下山届を出したあと帰途に着く。




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