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<bgsound src="hosinosekai.mid" loop=-1> 吾妻連峰  天元台-中大巓-大沢下り
2007年3月2日(金)


”くじらの大斜面付近から見る、午後の日射しを浴びる飯豊連峰”

[概要]
暦は三月に入ったばかりなのに、山は既に四月を思わせる春山の装い。
昨年より一ヶ月前倒しで大沢下りに出掛けた。 春霞のような穏やかな日。山スキーというより、
コース全長が20km近くあるクラシックロングコースを ノンビリとスノーハイクを楽しんだという一日 であった。

[メンバー]  :二名(Oさん、恒)
[山域&山名]:吾妻連峰(福島、山形)、中大巓(1964m)、弥兵衛平
                 (登山口からの標高差、登り:140m、下り:1300m)
[天候 ]      :晴れ
[行程 ]      :天元台リフト終点(1820m) 9:25 - 12:10明月荘12:45 - 13:40砂盛 - 15:05大沢付近駐車ポイント

大沢駅付近に車を一台乗り捨て、天元台へ向かう。
リフトを3台乗り継いでゲレンデのトップへ。今朝の気温はゲレンデトップが-3℃、 ゲレンデ下が-6℃とゴンドラ内で説明していた。山の上の方が気温が高い不思議な現象である。
風も無く、適当な日射しがあり、春の山である。

9:25   スキー場リフト終点を出発する。

入山届を提出し、 シールを貼って出発。今朝は既に二組のパーティーが入っている様子。

このところ余り雪が降っていないようで、トレースがしっかり残っているので、登りは楽である。




     ”中大巓の登りの途中から見た飯豊連峰”

オオシラビソ樹林を過ぎると少し剥げ落ちた樹氷が出てくる。一ヶ月前に若女平コースに出掛けたときと様変わり。 先行する三人組が見えて来た。










 ”背の低い樹氷はしっかりしている”



しばらく前に雨が降ったのか、ガリガリのアイスバーン。斜登行はずり落ちるので慎重にコースを選んで登る。
やがて人形石に到着。今から行く東大巓方面や、蔵王連峰が視界に入ってくる。





     ”人形石から見た蔵王連峰”

人形石の先はちょっと斜面になっている。シュカブラが出来て、あまりいい雪ではないが、 シールを外して今日最初の滑降。


藤十郎からは再びシール歩行。暑いのでアウターを脱いで、春霞のような中をクロカン気分で進む。
右手に少し霞んでいるが磐梯山が見える。









 ”少し霞んだ磐梯山”



振り返ると西吾妻山から藤十郎までの山々が寝そべっているように横たわっている。




     ”東大巓の登り斜面から振り返る”左から西吾妻山、中大巓、藤十郎

明月荘が見える辺りまで登り、ここからシールを外して緩斜面を明月荘まで滑走。









 ”広々とした弥兵衛平、明月荘の背面は蔵王連峰”






     ”左、中大巓、遠方、飯豊連峰”

12:10  明月荘









 ”明月荘”吹き溜まりでドアは開かない。



明月荘の入り口は吹き溜まりが凄く、まだ誰も入った様子はない。スコップでも掘り起こしが大変なため、断念。
天気がよいので 小屋の脇の陽だまりでラーメンを作って昼飯。

休憩の後はいよいよ長い下りの始まりである。指導標を参考に進路を真北にとる。
風でパックされた雪がすこし緩んで、なんとか緩斜面でも滑る。
やがてクジラの大斜面と呼ばれる大きな緩斜面。




     ”クジラの大斜面”




     ”クジラの大斜面から、午後の陽を浴びる飯豊連峰”

オオシラビソの樹が目立つようになると、雪質は良くなって大変滑り易くなる。

やがて傾斜は急になり、”忠ちゃん転ばし”と呼ばれる急斜面に出た。
最初に上から覗いた、凄い急斜面をOさんが果敢に滑って行く。








 ”忠ちゃん転ばしを果敢に滑るOさん”



この斜面は40度ぐらいあろうか。先が見えない。
私にはちょっと無理のようなので、もう少し先まで進み、やや緩くなった斜面を降りる。

渋川の沢沿いを降りて、林道に出た。砂盛は登らずに林道の道形を其のまま滑る。









 ”忠ちゃん転ばしの斜面全景を振り返る”
  一番左の急斜面をOさんが滑降した。



スキーが滑らなくなったところで、Oさんの秘密のワックスを塗ってもらう。 これがかなり効く。
長い長い林道滑りだが、意外に飽きない。やがて放牧場の上に出てこのコースも終わりに近づく。








 ”放牧場”



広い放牧場の斜面を滑り、最後は再び林道を滑る。三月初めというのに林道は路面が露出しているところもあり、 今年の雪の少なさを象徴している。
やがて林道脇の駐車スポットまで降りて本日の滑走は終了。

15:05  駐車スポット到着

車で白布温泉まで戻り、もう一台の車を回収し、帰途に着いた。






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