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<bgsound src="hosinosekai.mid" loop=-1> 吾妻連峰  西大巓〜大早稲沢山
2007年2月20日(火)


”西大巓山頂付近から磐梯山方面を振り返る”

[概要]
先月末、体調不良で途中撤退した西大巓へ再度チャレンジ。今回の計画は西大巓から南西尾根を降り、 大早稲沢山まで足を延ばす、初めてのコース。
オオシラビソとブナの疎林で、山スキー向きの新鮮な林間コースだった。
それにしても今年の冬は季節が先に行ってしまっている。今日は4月を思わせる天候でこのままだと 雪解けも早いのでは、と心配する。

[メンバー]  :単独
[山域&山名]:吾妻連峰(福島)、西大巓(1982m)、大早稲沢山(1425m)

[天候 ]      :晴れ
[行程 ]      :スキー場トップ(1590m)9:20 - 10:30 西大巓11:00 - 11:50 1320m鞍部 -12:20大早稲沢山-13:40スキー場

9:20   スキー場のトップを出発する。

外気温は-10℃と低いが、晴天で、風もないので寒さは感じない。最初からアウターを脱いで登高開始。
雪があまり降らないのであろう、回りの木々の雪は殆ど剥げ落ちている。








 ”登り口付近にて”青空が目にしみる


数日前にかなりの人が入ったようで、しっかりとしたトレースがあり、ラッセルなしで軽快に登る。
1800mを過ぎるとオオシラビソの樹が低くなり、振り返るといつもの姿の磐梯山が目に入る。








 ”1800m付近から磐梯山を振り返る”


ニセピークの左を巻いて進む。この辺りにくると、樹氷群の出迎えである。暖冬のせいか、少しヤセ気味のモンスターといったところ。








 ”頂上直下の樹氷”










 ”頂上直下から西大巓を仰ぐ”


右手にクジラの背のようにゆったりとした西吾妻山を眺めながら登るとまもなく西大巓の頂上である。




         ”西吾妻山方面”
            

10:30   西大巓頂上

風も殆どなく、360度遮るものなし。飯豊連峰、朝日連峰、さらに遠く月山を遠望できる。振り返ると磐梯山、 桧原湖、そしてその中間に今から行こうとしている大早稲沢山を見下ろすことが出来る。




         ”飯豊連峰”
            




         ”朝日連峰とその右の月山”
            




         ”磐梯山と猫魔岳”
            




         ”大早稲沢山とその向こうの桧原湖”桧原湖は半分くらい水面が出ている。
            

西大巓の頂上からの眺望を独り占め。飽きることなく周囲を眺める。








 ”西大巓の頂上”


ゆっくりと休憩のあとシールを外して滑走に入る。最初は樹氷が混んでいるのでコースを選び選び下る。
やがて樹氷からオオシラビソ樹林に変わる。








 ”1750m付近のオオシラビソ林”


更に下るとオオシラビソの手頃な疎林となって快適なツリーランが出来る。パウダーとはいかないがこの時間はまだ軽い雪である。








 ”1600m付近のオオシラビソの林を滑る”


1500mを過ぎるとブナ林に替わり、傾斜もすこし緩くなる。








 ”1450m付近のブナ林”


1452mのピークの左を巻いてトラバース気味に下ると1320mのコルに着く。

11:50  1320mの鞍部

ここからシールを付けて大早稲沢山へ登る。高度差約100m、シール登高にちょうど良い勾配のブナ林である。








 ”大早稲沢山への登り斜面”


やがて大早稲沢山の頂上へ到着。

12:20  大早稲沢山

回りの木々が視界を遮り、あまり眺望は得られないが、西大巓方面が眺められる。今下ってきた、オオシラビソ、ブナ の林が正面に広がっている。








 ”大早稲沢山頂上から西大巓を振り返る”










 ”桧原湖方面”


シールを外して、稜線を少し南下。稜線の東側は雪庇が張り出しているので注意を要する。
1420mのピークから東側の尾根を滑る。気温がかなり高くなってきているが、東面のため雪質は良い。 ブナの疎林の適度な斜面を快適に滑る。
小野川の源頭部まで降りたら、水流が出ていて渡れないので、100mほど上流側へ移動して僅かに出来たスノーブリッジを 渡る。
ここからは殆ど勾配のない雪原をひたすらに進む。地形図には表れない小さな沢が幾つもあり、カニ歩きでクリア。
やがて夏の登山口、デコ平登山口に到着。








 ”雪で埋まったデコ平登山口の標識”


あとは林道の道形をスキー場まで推進滑走。と云っても、気温が高く、べとついた雪で走らない。今日の行程で一番疲れた 部分である。
スキー場の下部に出てゲレンデを少し滑り降りて終了。

13:40  スキー場着






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