山歩きのページ

<bgsound src="scar.mid" loop=-1> 南アルプス 
悪沢岳、赤石岳
2001年7月13日(金)〜7月15日(日)


 赤石岳の登りから”悪沢岳と中岳、前岳”


[概要]
初めて静岡側から南アルプスに入った。登山口までのアプローチが長いので余り多くの人が入らない 静かな山域である。梅雨明け前ではあるが、まずまずの天候。南アルプスの大きな山を身体で感じることが出来た。

[メンバー]  :単独
[山域&山名]:
南アルプス(静岡、長野):悪沢岳(3141m)、赤石岳(3120m)
[天候 ]      :晴れ時々曇り
[行程]
(7/13): 椹島ロッジ(1130m)10:20 - 13:30蕨段 - 16:20千枚小屋(小屋泊)
(7/14): 千枚小屋4:30 - 5:20千枚岳(2880m)5:35 - 6:30悪沢岳 - 8:30荒川小屋8:50 - 11:00赤石岳11:30 - 14:30赤石小屋(テント泊)
(7/15): 赤石小屋4:30 - 7:10椹島ロッジ

一日目:椹島ロッジ〜千枚小屋
畑薙第一ダムを9:30の送迎バスに乗り椹島ロッジに10:20に着く。送迎バスの乗客は登山者が二名、 釣り人が一名、全て予約した人達である。 椹島までは大変な悪路である。

10:20   椹島ロッジを出発する。

滝見橋の手前を入り登山道に取り付く。最初は余りいい道ではない。以前はもっとひどかったらしい。 途中林道を何回か横切り なだらかな尾根を延々と歩く。 清水平の水場で水を補給しのどを潤す。 この辺は昔からパルプ材の伐採地でその面影がそちこちに 残っている。
なだらかな樹林帯をさらに進むと蕨段に出る。

13:30  蕨段

わらび等のシダ類が多く生育している湿地帯である。 さらに延々となだらかな樹林帯を歩く。 駒鳥池という小さな池を 過ぎ、針葉樹林帯を黙々と歩いていくと、千枚小屋が見えるようになり、だらだらと歩いた一日が終わる。
この道はだらだらと長いので、登りより下りにとるほうが良いかも知れない。

16:20  千枚小屋

小屋に入ると既に先客がくつろいでいた。二軒小屋からの人達であった。 どうやら私が最後に到着のようである。 今日だけの小屋泊。小屋食はやはりレトルト食より美味い。
二日目:千枚小屋〜悪沢岳〜赤石岳〜赤石小屋
4:30  千枚小屋出発

小屋の前から、日の出前の空に富士山がシルエットになって見える。









  ”千枚小屋から朝の富士”
 



千枚岳まではワンピッチの距離である。

5:20  千枚岳
小屋支給の朝弁当を食べる。  日が昇り見晴らしは良いが、残念ながら赤石岳はまだ雲の中である。富士山が大きく 雲の上から頭を出している。








  ”千枚岳頂上”
 











  ”千枚岳からの富士”
 



ここから悪沢岳まではなだらかな登りである。途中、丸山のピークを越えてしばらく行くと悪沢岳の頂上に着いた。 余り広くはない岩山である。

6:30  悪沢岳

日本で6番目の標高。3141mからは周りを見下ろす感じであるが、赤石方面は雲がかかっている。 小休止のあと、下りに入る。 標高差約240m、岩のゴロゴロした急傾斜を一気に下りる。 下ったら次は登りであるが これがなだらかなので、余り苦にならない。 荒川中岳避難小屋を過ぎて前岳をトラバースして下る。 この辺が お花畑である。写真では余り良く映らないが一面の花である。








  ”お花畑(その1)”
 











  ”お花畑(その2)”
 



眼下に荒川小屋が見えてきた。

8:30  荒川小屋

ここで水を補給して小休止。 小屋では晴天を利用して布団を干している。
ここからは緩やかな登りである。大聖寺平は、だだっ広くて、何もない砂礫地だ。 ガスのときには迷い易いだろう。 ここから振り返ると荒川前岳と悪沢岳が大きく広がっている。



    大聖寺平から”荒川前岳と悪沢岳”を振り返る。

行手に赤石岳の前衛小赤石岳が大きく立ちはだかっている。








  ”小赤石岳への登り”
 



小赤石岳への登りにもお花畑ではないがいろんな花が咲いている。 右前方に兎岳と大沢岳が見える。聖岳は山の陰である。








  ”兎岳と大沢岳”
 



小赤石岳を過ぎて左手に大きなカールをみてコルに出る。 コルからは一息で赤石岳の頂上である。

11:00  赤石岳

赤石岳頂上は360度遮るものは無いが、残念ながら周りに雲が発生し、眺望はあまりよくない。 避難小屋はすぐ目の前にある。
ここで大休憩をする。

再びコルまでもとの道を戻り、赤石小屋方面へ進路をとる。 コルからの下りは急坂だ。右に大きなカールを見ながら下っていく。








  ”赤石カール”
 



下り切ったところが水場になっていて、いろんな花が咲いている。 ここからはトラバース気味に富士見平へ向かう。 途中切れ落ちて いる部分はパイプで足場が組んである。
富士見平はまさに展望台だが、残念ながら雲に隠れて富士山も悪沢岳もよく見えない。 ハイ松の中を歩いて暫く行くと今夜の宿、赤石小屋へ出た。

14:30  赤石小屋

早速テントの申し込みをして設営する。 小屋でビールを購入し、他の登山者と雑談をする。
先程までは見えなかったが夕方になり、赤石岳方面が見えてきた。







  ”赤石岳の夕暮”
 




三日目:赤石小屋〜椹島ロッジ
4:30  赤石小屋出発

8:00発のバスに乗りたいので早めに出発。樹林帯の中の登山道は比較的歩き易い。 ダブルストックを使用し快調に下る。最後は尾根から外れてジグザグに下りていくと車道に出て、更に回り込んで 椹島ロッジに着いた。

7:10  椹島ロッジ着

時間は十分にあるので、洗面所で顔を洗い、スッキリさせた。 送迎バスで畑薙ダムまで出て車を回収し帰途に着いた。


    咲いていた花々




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