祝瓶山。朝日連峰の最南端にあって、標高は1400mそこそこであるが鋭く突き上げる峰は登行意欲をそそる。
天気予報ではいい筈だったが、山の中腹から上はガスで視界ゼロ。
やはり朝日連峰の自然は厳しく、そう簡単には好天になってくれない。
長井から木地山ダムを通って祝瓶山荘まで行くのだが、ダムから上の道がすこぶる悪く車の運転に苦労する。
7:00 祝瓶山荘(560m)を出発する。
山麓は晴れていたが、祝瓶山は雲がかかっている。
祝瓶山荘から林道を少し歩き、カクナラ橋(吊橋)を渡って登山道に入る。沢沿いの道を行くとブナ林の中の
平坦地、桑住平に出る。 ここから沢を横切り祝瓶山の登りになる。
最初は比較的ゆるやかであるが、そのうちに左右が切れ落ちた急峻な登りになり、ぐんぐんと高度を上げて行く。
晴れていたら素晴らしいであろう紅葉が尾根を覆う。
左手の稜線から落ち込んだ壁が凄い。
”紅葉と垂直の壁”
1000mを過ぎると視界は全く無くなった。 更に急登が続き最後は岩の露出した足場の悪いところをよじ登り、割りと平坦
で広い所に出た。ここが頂上である。
10:00 祝瓶山
山頂には10人位の団体さんが休憩していた。視界は悪いし、風も出ているので其のまま、先に進む。
下山する尾根もこれまた急降下である。 赤鼻尾根への分岐にくると少しガスが切れてきた。
赤鼻尾根の最初の下りも今までの尾根に負けない急降下である。
下るにしたがって緩やかになり、沢音が聞こえ、桑住平に戻ってきた。
ここまで来るとガスは切れてきて、振り返ると先程下りてきた尾根が見えるようになる。
”桑住平から赤鼻尾根方向を振り返る”
あとは元の道をたどり、祝瓶山荘に戻った。
12:10 祝瓶山荘
帰りの林道から、ピラミダルな祝瓶山が姿を見せていた。
”帰りの林道から祝瓶山を振り返る”
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