会津の奥深く、6月まで雪で覆われている100名山。初めて山スキーで出掛けた。
天気が良いのと、朝早いこともあったのか、意外に早く登れた感じであった。
下りは初めてのスキーでもあり、安全第一で降りた。不安もあったが、まーまー滑って降りられた。
やみつきになりそうである。
6:20 滝沢橋登山口を出発する。
平日であり他に車はない。
林道をスニーカーで歩いてみると問題が無いのでそのまま歩く。尾根に取り付く付近は雪がない。階段を登ると、しばらく夏道が出ているが、そのうちに雪の斜面となる。
共同アンテナ手前で傾斜が急になってきたので、スキー靴に履き替える。所々赤布が下がっておりそれを目標にただひたすらに
登る。
1700m付近まで来ると左手に燧ケ岳の頭が見えるようになる。結構きつい斜面だ。
”途中の斜面から燧ケ岳の頭が見える”
1800mを過ぎると勾配は少し緩やかになってきたので、スキーを付けてシール登行に切り替える。慣れないので足が疲れるが
トレーニングの積もりで我慢。 ツボ足の方が速い。
右手の沢越しにスキーに適した斜面が前面に広がり、大戸沢岳と会津駒ケ岳が見え始める。
緩やかな稜線を更に進み駒ノ小屋は寄らずショートカットして最後の急斜面にかかる。
会津駒ケ岳の全容”
日射しが強くなって、
雪面はオブラートみたいに薄い透き通った氷状になっている。斜面を登り切ると、平らになり標柱のある頂上に出た。
10:30 会津駒ケ岳

”会津駒頂上”
遠方は燧ケ岳。
標柱はまだ半分以上雪の下だ。ザックを降ろし、早速持ってきたビールを飲む。乾いた喉には心地よい刺激だ。
北方に目をやると、なだらかに延びている尾根の先に中門岳と、その向こうに三岩岳、会津連山が真っ白につながっている。

中門岳と三岩岳”
十分に休んだあと靴の金具を締めて下りに入る。自然の山を滑るのは初めてであり、最初は緊張するが、
滑り出しがなだらかなのと、広い斜面なので、なんとか曲がる。
広い自然のゲレンデを夢中で降り、あっという間に1800m地点まで降りた。この辺から少しづつ木立が出てきたので、慎重に
進路を選びながら滑る。1600m地点で今日初めての登山者と出会った。しばらく雑談をしたが、会津駒より、燧ケ岳の方が
急斜面はあるが、降りやすいといっていた。
益々木立が増えて滑りにくくなってきた。斜滑降と横滑りで雪が切れるところまで降りた。ここからはスキーをザックに付け、
靴をスニーカーに履き替えて、登山口まで戻る。登山道の脇の土手にはふきのとうが芽を出している。
13:00 滝沢橋登山口着
初めての山スキーは無事終わった。
荷物を車に積んで、すぐ近くの駒ノ湯で汗を流したあと、帰途に着く。
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