[概要]
梅雨明けはもう少し先のようだが、東北地方の天気は少しは、ましのようなので、飯豊山に出掛けることにした。
石転び沢から入り、ダイクラ尾根を下る。うまくいけば大日岳までとの思いだったが、天候が崩れそうだったので、
大日岳は又の機会とした。 ダイクラ尾根は、なるほど厳しい下りで、真夏にここを選ぶのは余程の覚悟が必要だ。
[メンバー] :単独
[山域&山名]:飯豊連峰(福島、山形、新潟)、飯豊山(2105m)
[天候 ] :晴れ
[行程]
(7/12):天狗平登山口(400m)6:00 - 8:00石転び沢出合 - 11:50梅花皮小屋12:30 - 15:00天狗の庭 -
16:00御西小屋(泊)
(7/13):御西小屋6:30 - 8:00飯豊本山8:20 - 13:00休場の峰 - 16:00天狗平登山口
一日目:天狗平〜御西小屋
二日目:御西小屋〜天狗平
6:30 御西小屋出発
朝ラジオの天気予報を聞くと、明日は雨らしい。今日大日岳を往復し、其のまま下山することも考えたが
無理をせず、大日岳は次の機会にしてダイクラ尾根を下りることに決めた。
水が底をついたので御西岳の近くの雪渓で雪を融かし水を作る。
飯豊山への途中で、御西小屋の管理人と出会ったので昨夜の泊まりのお礼を述べた。今夜から駐在するらしい。
なだらかな登りを詰めると飯豊山の頂上へ出た。
8:00 飯豊本山
”飯豊本山頂上”
頂上には、切合小屋からの登山者が一人写真をとっていた。 天候が心配でこれから大日岳へ行くかどうか迷っていた。
しばらく景色を堪能したあと、下山に入る。 頂上付近には、ウスユキソウ、チシマギキョウなどが今を盛りと咲いている。
”飯豊本山の下りから北方稜線を振り返る”大日岳、烏帽子岳、北俣岳が見渡せる。
先を見ると今から下りるダイクラ尾根が延々と延びている。見たところ大した事なさそうだが、これが
凄かった。

”ダイクラ尾根の下りと形のよい宝珠山”
最初は形の良い宝珠山を目指して下りる。この辺は勾配も比較的緩やかで問題は無い。
所々に雪渓のトラバースが出てくるので慎重にクリア。いろんな花が咲いていて、目を楽しませてくれる。

”珍しい白いシラネアオイ”

”サクラソウ”
宝珠山の岩場をクリアしたが、ここからが、精神的に疲れた。小さなアップダウンがこれでもか
というくらい続く。
最初は30分歩いて、5分休みのペースだったが、暑さもあって、だんだん休みのピッチが縮まってきた。
2リットル持ってきた水の消費も早い。
アップダウンは休場の峰で終わったが、ここからがまた凄い。800m余の急降下である。
ダブルストックを使用しても疲れた足にはこたえる。
桧山沢の橋を渡ると、長かった下りは終了した。沢で顔を洗い精気を取り戻す。
その後、しばらく平坦地を歩いて天狗平登山口へ着いた。
16:00 天狗平登山口
下山届けを出して車に戻った。 湿度が高かったせいもあるがダイクラ尾根は下りルートを使用しても
一級品であった。
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