[概要]
せっかく北アルプスに来たのだから、剱岳だけではもったいない。ということで柏原新道を利用し、
鹿島槍ケ岳へ登った。 柏原新道はうまいところに登山道を作ったもので、北アルプスでは一番簡単に2500mの稜線に立てる
のではないかと思う。
天候にも恵まれて、剱岳に続き夏の北アルプスを十分に堪能した。
[メンバー] :単独
[山域&山名]:
北アルプス(長野、富山):(後立山連峰)爺ケ岳(2670m)、鹿島槍ケ岳(2889m)
[天候 ] :晴れ時々曇り
[行程]
(7/25): 扇沢登山口(1450m)5:00 - 8:00種池山荘 - 9:00爺ケ岳9:20 - 11:10冷池キャンプ場12:10- 14:00鹿島槍ケ岳 - 15:20冷池キャンプ場(テント泊)
(7/26): 冷池キャンプ場5:20 - 6:20爺ケ岳6:40 - 7:10種池山荘 - 9:00扇沢登山口
一日目:扇沢登山口〜冷池キャンプ場
扇沢の登山口脇に車をとめて出発。朝早いのでまだ車を置くスペースは余裕有り。
5:00 扇沢登山口を出発する。
登山口から尾根に取り付き、最初のちょっとした急坂を越えるとあとは、なだらかな歩き易い道が続く。
この登山道は昔はなかったもので比較的新しく、稜線の横斜面をほとんど真っ直ぐに作られている効率的な道である。
ケルンが積まれたあたりに来ると、稜線と種池山荘が見えてくる。
種池山荘では既に登山客は出払ったあとで静かである。其のまま進路を右に取り、ハイマツ帯の中のなだらかな稜線を爺ケ岳へ進む。
右手に雪渓を従えた針ノ木岳とその左に蓮華岳が見渡せる。
”針ノ木岳と蓮華岳”
9:00 爺ケ岳
振り返ると先程の種池山荘の赤い屋根が緑の中にちょこんと見え、後ろに立山連峰と剱岳が大きく構えている。
よく雑誌に出てくる景色である。

”種池山荘と立山連峰、剱岳”
爺ケ岳の頂上は絶好の展望台で、槍、穂高から遠く富士山もきれいに見える。

”槍ケ岳と穂高岳”

”雲の上に浮かぶ富士”
正面を見ると鹿島槍ケ岳の双耳峰が美しく輝いている。
爺ケ岳からは緩やかな下りである。 下りの途中の砂礫地にコマクサがちょうど見頃の状態で咲いていた。
剱岳を左に見ながらの稜線歩きが続く。

”爺ケ岳の下りからの剱岳”
右に赤岩尾根を見て、冷池乗越を過ぎ、樹林帯の向こうの冷池山荘に出た。
11:10 冷池キャンプ場
テント場の申し込みをして、早速テントを設営する。テント場はちょっと離れた場所で、余り良い地形ではないが、
立山連峰と剱岳の見晴らしが良い。

冷池からの立山連峰と剱岳”
少しゆっくりした後、鹿島槍ケ岳へ向かう。最初はお花畑のある緩やかな地形を進むが少しづつ傾斜が急になり、
ザクザクの道になる。先程まで見えていた鹿島槍は雲の中に入ってしまった。 南峰の頂上に着いたら残念ながら周りは真っ白。
14:00 鹿島槍ケ岳
休む間もなく下山にかかり、もとの道をテント場まで戻る。
二日目:冷池キャンプ場〜扇沢登山口
夜中にかなりの雨が降った。テントの脇を雨が流れていたが、完全防水のテントは便利である。
明け方、テントの外を見ると晴天。東の空が赤くなっている。
”冷池テント場の夜明け”
少し明るくなると立山連峰と剱岳が赤く染まり始める。

”立山連峰と剱岳のモルゲンロート”
日の出と共に妙高、雨飾山が雲の上にクッキリ見える。

”雲の上の妙高、雨飾”
5:20 冷池キャンプ場出発
朝の冷たい空気を吸っての下山。昨日来た道を快調に戻る。
今日も立山、剱がきれいだ。
遠く槍、穂高もクッキリと見える。
途中で種池山荘からの大勢の登山者とすれ違う。
種池山荘を過ぎ、なだらかな柏原新道を下って扇沢登山口に戻った。
9:00 扇沢登山口
時間が早いのでこの時間大町温泉はまだ開いていない。荷物をまとめてそのまま帰途に着く。
咲いていた花
2002年山行一覧表 北アルプス-山行記録 Home