山歩きのページ

<bgsound src="scar.mid" loop=-1> 北アルプス 
涸沢、奥穂高岳、前穂高岳
2003年10月8日(水)〜10月10日(金)


涸沢の紅葉と奥穂高岳、涸沢岳”


[概要]
あの有名な紅葉風景を見たくて、涸沢から奥穂高岳へ出掛けた。 紅葉のタイミングはぴったりの筈だったが、数日前に雪が降り、葉が茶色になっていた。 それでも目の前に広がる絶景にはコメントは不要だった。

[メンバー]  :単独
[山域&山名]:
北アルプス(長野、岐阜):奥穂高岳(3190m)、前穂高岳(3090m)
[天候 ]      :晴れ
[行程]
(10/8):上高地(1500m)8:30 - 9:40徳沢 - 10:40横尾11:00 - 13:30涸沢(テント泊)
(10/9): 涸沢キャンプ場8:00 - 10:30奥穂高岳11:00 - 12:30紀美子平12:40 - 13:10前穂高岳- 13:50紀美子平- 16:00岳沢キャンプ場(テント泊)
(10/10): 岳沢キャンプ場6:00 - 8:00上高地

一日目:上高地〜涸沢キャンプ場
沢渡を朝一番のバスに乗って上高地に8:20着。

8:30  上高地を出発する。
紅葉シーズンだが平日の早朝とあって、この時間上高地はそれ程混んでいない。 ここは30数年前に来て以来だが、イメージは全く変わってしまっている。 河童橋の脇を通り徳沢に向かう。平坦な道で歩き易いが変化が無い。
9:40  徳沢
ここで小休止。一息入れる。  徳沢を出るとしばらくは樹林帯の中の道だ。左手に明神岳や前穂高の岩山が見える。単調な梓川沿いの道を 進み、横尾に出た。  ここには大勢の登山者が休んでいる。これから行く人、帰り道の人それぞれだ。  橋を渡って横尾谷沿いの道を行く。涸沢からの下山者と頻繁にすれ違う。
  やがて左手に屏風岩の壁が見えるようになり、裾の木々が黄色に変わってきた。 本谷橋を渡ると道は少しづつ急になり、V字型の谷間を登って行くと涸沢が見えてくる。 途中で大きなカメラを構えたカメラマンが目立つようになる。  振り返るとV字谷の向こうに常念岳が見える。









”V字谷と常念岳”
 



ナナカマドが多くなってきたが、紅葉の色は今ひとつだ。  やがて涸沢ヒュッテに着き、テント場の申し込みをする。涸沢ヒュッテは登山客で溢れている。 一年で一番忙しい時だろう。 テント場は混んでいないが、岩だらけのため、いい場所はなかなかない。 登山道の近くに場所を決め、設営。

13:30 涸沢

ここは奥穂高岳、涸沢岳の絶景ポイントだが、今日は、ちょっと曇りで余りぱっとしない。  夕方までテントの近くでのんびりする。


二日目:涸沢キャンプ場〜岳沢キャンプ場
8:00 涸沢キャンプ場

朝、外に出てみると、晴天である。明け方の冷え込みは厳しくテントの中に置いたペットボトルの水がシャーベット状になっていた。 奥穂高岳と涸沢岳がモルゲンロートに輝いている。








”モルゲンロートに輝く奥穂高岳と涸沢岳”
 



朝食後、写真を撮るため、日が昇るまでのんびりする。 8時前になったら涸沢全景に日が射してきたので、写真を撮り出発。
涸沢小屋の脇から登山道に入り、ナナカマドの林の中を歩く。あちこちにカメラマンがカメラを構えてチャンスを 狙っているが、今年のナナカマドは数日前の雪で茶色になったと嘆いていた。  急なザイテングラードを登り詰めると穂高岳山荘の脇にでた。 山荘前のテラスで大勢の登山者が休んでいる。
山荘の脇からいきなりハシゴが始まる。急というより、垂直に高度を上げていく感じだ。雪のときは、かなりしびれるだろうな。 と思いながら進む。幸いすれ違う人がいないので助かる。 やがて、すこし緩やかになり稜線を進むと奥穂高岳の頂上へでた。

10:30 奥穂高岳

ジャンダルムの特徴のある姿が右手の目の前に現れる。迫力満点だ。








”奥穂高岳からジャンダルム”
 



ここはまさに360°パノラマで、振り返るとおなじみの北穂高、槍ケ岳が険しい荒涼とした岩肌を見せている。









”奥穂高岳から北穂高、槍ケ岳”
 



30分ほど景色を楽しんだ後、前穂高へ向けて出発する。 これから先に進む人は殆どいない。
前方に、吊り尾根から、前穂高が厳しい形で迫っている。








”吊り尾根と前穂高岳”
 



やせ尾根から右手を見ると今から下る岳沢と上高地、その向こうに霞沢岳が俯瞰できる。上高地との標高差は1500mある。








”岳沢と上高地”
 



紀美子平は見えているが、遠い。小さなアップダウンを繰り返しながら高度を下げていく。 吊り尾根のコルから涸沢が俯瞰できる。昨日のテント場も見える。








”前穂から涸沢を俯瞰”
 



紀美子平へ着くと岳沢からの登山者が3名休んでいた。 荷物を置いて前穂高岳を往復する。 なかなかきつい登りである。荒れた岩場を登って行くと一等三角点のある前穂高岳 へでた。ここも槍ケ岳、常念岳などの展望台だ。









”前穂高岳頂上”
 



紀美子平に下りて、今日最後の下りにかかる。 これが最初から凄い。長いスラブ状の急斜面をクサリを頼りに下る。 更にハシゴと続く。 この下りで今まで多くの遭難事故が発生している。 気を抜けない下りが延々と続く。ここの登りは急登できついが、下りより、ましではないかとさえ思われる。  やがて樹林帯に入り、更に高度を下げていくと、岩のゴロゴロした沢に出て、岳沢ヒュッテへ着いた。

16:00 岳沢キャンプ場

ここでテントの申し込みと、ビールを購入しテント場に戻る。テント場は100m位戻ったところだ。テント場の住人は私一人のようである。


三日目:岳沢キャンプ場〜上高地
6:00 岳沢キャンプ場出発
上高地まで緩やかな下りが続く。樹林帯の中に入ったところで天然クーラーがあった。地下から冷たい風が吹き出ている。
明神からの自然探勝路と合流し、遊歩道を進むと、河童橋へ出た。昨日登った奥穂高と岳沢が大きく広がっている。









”河童橋付近から岳沢と奥穂高岳”
 



8:00 上高地着
今日は休日の前日ということもあって、朝から観光客が目立つ。混雑が予想されるので長居は無用。バスで沢渡へ下り、沢渡の温泉につかって疲れをとったあと帰途に着いた。



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