[概要]
今年の梅雨は男性的とか。
雨の日数は少ないが、雨量は平年以上。
梅雨の期間だが、雨が降らないようなので、飯豊山のヒメサユリを見に行ってきた。
ことしは雪解けが早いので花も早く咲くのかなー。との思いをこめて出掛けた。
天気はいまひとつだったが、ヒメサユリと、ヒナウスユキソウは今が見ごろ。
例年は7月に咲く、いろいろな高山植物が今を盛りと咲いていた。
今までは山形側から入ったが、飯豊本山は福島の領地。 敬意を表して、福島の山都町から、
昔からある登山道を歩いた。
[メンバー] :単独
[山域&山名]:飯豊連峰(山形、新潟)、飯豊本山(2105m)
[天候 ] :曇り&晴れ
[行程]
(6/23):川入登山口(540m)6:30 - 9:10地蔵山分岐- 10:30三国岳 - 12:30切合小屋12:50-
14:30飯豊本山小屋(泊)、夕方、飯豊本山を往復
(6/24): 飯豊本山小屋6:50 - 7:50切合小屋 - 9:00三国岳 -10:00地蔵山分岐 - 11:40川入登山口
一日目:川入〜飯豊本山
川入キャンプ場の駐車場には3台が駐車していた。
6:30 登山者カードを提出して、川入登山口(540m)を出発する。
この登山口からは初めてである。広くて歩き易い道が続く。以前は車が入っていたようだ。御沢小屋跡からは登りになる。
昨日の台風でこの辺は風が強かったらしい。かなりの太い枝やちぎれた葉っぱが登山道に散乱している。昔からある登山道だがところどころ、
えぐられていて歩きづらい。下十里、中十里、上十里と標柱を見ながら登っていくと。横峰の小屋跡に出た。さらに進み地蔵山の巻き道を行くと水場へ出た。
量は多くないが冷たくてうまい水だ。ここで水を補給する。暫くすると地蔵山と三国岳方向の分岐に出る。ここから稜線歩きになり、行く手に
剣が峰が見えてくる。この辺にくると、ヒメサユリが登山道脇にぽつぽつと咲いているが、昨日の台風の影響で傷んでいて可哀想である。
ちょっとした岩場を登ると剣が峰へ出た。
”剣ケ峰と岩場”
しばらくやせ尾根の岩場を登って行くと行手に建設中の三国小屋が見えてきた。5〜6人で小屋の工事中だ。7月末あたりには
使用出来るらしい。
10:30 三国岳。小休止。
ここまで来ると疣岩山が間近に見える。更に進むと大日岳の全貌が見渡せる。この辺は大日岳の展望台といったところ。
雲は掛かっていないが、ちょっと霞んでいる。今の時期としては仕方がないか。
”疣岩山”
七森付近からの”大日岳”
三国岳から種蒔山までの稜線はところどころ雪庇が残っている。雪が解けたところから、高山植物が咲き始めている。
今年は雪が少ないようだ。
種蒔山から切合小屋の手前までは、数箇所、雪庇の急斜面がある雪道を進む。
12:30 切合小屋
コンビニのおにぎりを出して昼飯にする。小屋の中を覗くと薄暗い。この小屋もそろそろ建替え時期のようだ。
一休みのあと出発する。草履塚までは半分以上雪道である。最後の雪渓部できれいな雪を集めポリ袋に詰める。あとで解かして水にする。
御秘所を過ぎたあたりから、ウスユキソウが目立つようになった。今が一番の見所だ。

”ヒナウスユキソウと大日岳”
この辺に来たら、だんだん雲が多くなってきた。天気は早くも崩れるのか。
御前坂を過ぎ、ガスが出て見通しの悪い最後の斜面を登ると本山小屋に着いた。
14:30 飯豊本山小屋
小屋には誰もいないが荷物が一つあるので、どこかに出掛けているようだ。
ラーメンを作り腹ごしらえをする。外は余り見通しがよくないのでシュラフにもぐって昼寝をした。
17時過ぎになって外を見ると少しガスが切れてきたので、本山まで往復することにした。余り見通しは良くなかった。
小屋に戻り夕食の準備をしていたら、荷物の持ち主が帰ってきた。昨日から泊まって、今日は大日岳を往復したという。
この方は飯豊山しか登らないらしい。年に5〜6回いろいろなコースを登るという。飯豊山は奥の深い山だ。雪で割ったウイスキーを飲みながら山の
話をする。
夕暮れ時、外に出てみると、夕日が飯豊山方向に沈むところだ。

”飯豊山に沈む夕日”
二日目:飯豊本山小屋〜川入
夜中の風は凄かった。屋根のトタン板がバカンバカン音がして眠れないくらいだった。それにしても音がひどすぎる。
この小屋の造りは余りよくないようだ。
6:50 飯豊本山小屋出発
風が少しあり、霧雨状態である。
雨具を着けて出発する。濡れた岩を滑らないように慎重に下りる。視界は悪いが道を間違うことは無い。
切合小屋を過ぎたころから益々ガスがひどくなる。霧の中でヒメサユリが濡れている。風情がある風景だ。
”霧の中のヒメサユリ”
三国小屋へ来たら天気が悪いせいか、今日は作業をしていない。
剣が峰の岩場を慎重に下りて、川入への分岐まで来たら、少しづつガスが切れてきた。
水場で水を補給し更に下る。この辺は林の中で見通しは良くないので、黙々と下る。ダブルストックのお陰で膝の調子はOK。
坂道を終え、平坦地を500mくらい歩いて川入のキャンプ場に着いた。3台あった先行者の車は今日は無い。
このキャンプ場は水場とトイレが完備しているので有り難い。洗面所で顔を洗い、着替えて帰途に着いた。
咲いていた花
2004年山行一覧表 飯豊連峰-山行記録 Home