山歩きのページ

<bgsound src="scar.mid" loop=-1> 飯豊連峰  頼母木山、地神北峰
2004年10月7日(木)〜8日(金)


頼母木山から見た”地神山”
紅葉と笹の緑のコントラストが美しい


[概要]
今年は台風の当たり年。なかなか秋の天気にならない。
台風の合間の好天をねらって、飯豊連峰へ出掛けた。 今回は山形側の天狗平から入り丸森尾根、地神山、頼母木山(たもぎさん)、大石山付近 まで。 10/7は快晴の予報。好天を期待して出掛けたが、山の天気はそうは旨くいかず、 うす曇りの、まーまーの天候だった。 稜線付近の紅葉は今がピークという状況。 今年の紅葉は去年より10日位遅れているようだ。 当初の予定では杁差岳(えぶりさしだけ)まで行こうと考えていたが、頼母木山付近の紅葉で満足 して、杁差岳まで足を延ばすのはやめた。(頼母木小屋泊)

[メンバー]  :単独
[山域&山名]:飯豊連峰(山形、新潟)、頼母木山(1720m)、地神北峰(1800m)
[天候 ]      :晴れ
[行程]
(10/7):天狗平登山口(400m)7:00 - 8:50夫婦清水9:00- 11:50地神北峰12:00 - 12:50頼母木小屋13:15- 14:00大石山14:30-15:00頼母木小屋(泊)
(10/8): 頼母木小屋6:30 - 7:15地神北峰7:20 - 10:00天狗平登山口

一日目:天狗平〜大石山
天狗平の駐車場には既に3台が駐車していた。
7:00  登山者カードを提出して、天狗平登山口(400m)を出発する。
丸森尾根の最初は小気味の良いくらいの急登である。この勾配に相当するのは私の知る範囲では、岳沢から前穂高への重太郎新道の登りくらいか。 気温は結構低いがこの急登で額に汗がじんわりと出てくる。






”丸森尾根の登り”




8:50  夫婦清水。小休止。
夫婦清水は量は少ないが補給には支障ない程度の水が流れ出ている。 このあたりから傾斜はやや緩やかになる。
丸森峰までくると紅葉の始まった隣の梶川尾根から地神山までの稜線が光沢のある緑色の絨毯のように美しく広がって見える。




”丸森峰付近からの梶川尾根”

11:50-12:00  地神北峰(1800m)
ちょうど1400m登ったことになる。地神北峰からは、頼母木山、杁差岳方面の眺望が開ける。地神山から頼母木山の一帯の紅葉がちょうど今が ピークでまさに錦繍。思わず身震いをするような景観である。 頼母木小屋までは紅葉の中を稜線漫歩。今日は快晴の予定であったがここへ来て早くも、いわし雲が出始め、薄曇り状態になって来た。今日はいけるところまで行こう。









”頼母木山付近の紅葉”




12:50-13:15  頼母木小屋
頼母木小屋で休憩。ここで新潟側からの登山者と出会う。地元の方でシーズン中に月一回位、 頼母木小屋に来て水場の管理をされているという。 頭が下がる。こういう方がいるから我々は気持ち良く小屋を利用させてもらうことが出来る。 小屋の水場からは勢いよく水が流れていた。雲は次第に厚くなってきた。この分だと天気の崩れは早そうである。 当初は杁差岳まで行こうと考えていたが、天候悪化を考えると明日は早めの下山が良さそうだ。 荷物を降ろしたあとサブザックに替えて大石山方面へ出掛ける。大石山までは起伏のなだらかな歩き易い稜線が続く。








”頼母木小屋と背景は大石山”
 牧歌的な雰囲気がただよう風景である



14:00 大石山(1567m)
大石山に来て杁差岳方面を眺めると紅葉は頼母木山付近に比べ、いまひとつである。今日はこの辺までにしよう。 と、休憩。なだらかな草地にひっくり反っていたら、うとうととしばらく眠ってしまった。寒くなってきたので頼母木小屋へ引き返す。




 頼母木小屋からの”杁差岳と大石山”

15:00  頼母木小屋着(泊)
今夜の頼母木小屋宿泊者は全部で3名。小屋の外にテント泊者が1名である。 宿泊者と雑談をしながらの食事をする。今日はおでん、海草サラダ、味付きタマゴと、ビビンバ丼。飲み物はビールとウイスキーの豪華版。 一泊なので結構重い食糧を担いできたな、と思ったが、これは軽い方。隣の宿泊者は500ccのビールを6本と、 だるまウィスキー1本持ってきたと言う。驚き。時間の経つのを忘れる。 暗くなってきたので19:00就寝。

二日目:頼母木小屋〜天狗平
夜中は風が強かったが明け方になったら風もやんできた。稜線にある小屋なので明け方冷えると予想したが意外に暖かい。 曇っていたせいだろう。 スリーシーズンシュラフでも暖かすぎるくらいであった。
5時半ごろ小屋の外に出てみると東の空が朝焼け。しばらく眺めていると雲の間からの陽光が杁差岳を赤く染め始めた。 思いがけない景色にしばし見とれていたが、次第に色が消えていった。この間僅か数分であった。 この風景を見ただけでも頼母木小屋に泊まった価値があった。







 ”モルゲンロートの杁差岳”



6:30  頼母木小屋出発
昨夜は曇っていたので朝露は殆どなくスパッツは不要。 昨日のコースをそのまま逆戻りなので坦々と歩くのみ。曇天なので紅葉の色も昨日に比べちょっと冴えない。

7:15 地神北峰
ここで小休止し、飯豊連峰の景色と名残を惜しむ。
靴紐を締めなおし、ダブルストックの長さを調整。本格的な下りに入る。

7:15 夫婦清水
水を補給し小休止。ここで今日始めての2人連れ登山者と出会う。明日は台風が来るという予報に、心配しながら登っていった。

10:00  天狗平登山口
下山届を出したあと近くの沢で顔を洗う。
2日間の紅葉狩り山行が無事終了した。

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