山歩きのページ

<bgsound src="scar.mid" loop=-1> 日光  大真名子山、小真名子山、帝釈山、女峰山
2004年11月17日(水)


”女峰山からの冠雪した白根山”

[概要]
志津から入って大真名子山、小真名子山、帝釈山、女峰山と登り志津に戻るコースをいつか歩いてみたいと思っていた。 夏では暑過ぎるので気温の下がった今がちょうど良い。
登山口と最高点の標高差は700mしかないが、このコースは縦走といっても独立峰を登り下りするので、累積標高は1400mを越える厳しい行程である。
今日は気温は低いが穏やかな快晴で、めったに無い登山日和。前日の雪で冠雪した白根山、会津駒ケ岳などが真っ白に輝いて見えた。 それぞれのピークに着く度に、違う角度から新たな感動が得られ、素晴らしい山旅であった。

[メンバー]  :単独
[山域&山名]:日光(栃木)、大真名子山(2375m)、小真名子山(2323m)、帝釈山(2455m)、女峰山(2483m)
[ルート図]:
[天候 ]      :晴れ
[行程 ]
:志津登山口(1785m)6:10 - 7:40大真名子山7:55- 9:00小真名子山9:15 - 10:50帝釈山11:00 - 11:25女峰山11:35 - 12:00唐沢小屋 - 13:40志津登山口

6:10  志津登山口を出発する。
外気温は-7℃、かなり冷える。 登山口には一台車が駐車してあり、熟年の夫婦が同じコースを先行していった。 歩き出してしばらくすると、朝日を浴びた男体山が後側に顔を出す。 約一時間登ったところで、三笠山神という銅像があり、 ここで一気に南と西側の眺望が開ける。 昨日の雪で白根山が真っ白に輝いている。
暫く歩くと、祠と銅像の建つ大真名子山に着いた。

7:40 大真名子山
ここからは360度遮るものなし。遠く北アルプスから八ヶ岳がかすかに見える。白根山の右方向に眼を転ずると、雪を被った燧ケ岳や会津駒ケ岳が が見える。




   ”左端は皇海山、中央は戦場ケ原と白根山、右は太郎山と雪を被った会津駒ケ岳”




   上の写真から続く。”左から遠方の会津駒ケ岳、手前の小真名子山、右は帝釈山と女峰山”









 ”堂々とした男体山”


大真名子山からはシラビソとコメツガの混合樹林帯を真北方向に下りて行く。鷹の巣のコルに下りて再び登りとなる。 この辺は視界はない。黙々と樹林帯を登り詰めると小真名子山のピークへ出た。

9:00 小真名子山

ピークからは眺望は得られず、ちょっと先の電波塔の建つところが展望抜群である。 先程とはまた違う角度からの眺望に 飽きることは無い。
左手に太郎山がドーンと構えている。 遠方にはちょっと雲がかかり始めた燧ケ岳と白い鯨のような平ケ岳が見える。 右手をみれば、これから登る帝釈山と女峰山がだいぶ近くなってきた。









 ”太郎山”











 ”帝釈山と女峰山”


ここからは約300mのガレ場の急下降である。 日陰で凍結している部分もあり、ストックで確保しながら降下する。 ペンキマークを頼りに下りるがこのマークが無かったら道に迷うだろう。 事実、あとでGPSの軌跡をみると、1/25000の地形図の登山道とずいぶんずれている。
コルに下りるとここは広々としている。 富士見峠という名称であるが、富士山が見えるのだろうか。
ここから帝釈山の登りになる、なだらかではあるが、えぐれていて、歩きにくい道が延々と続く。 えぐれた部分の霜柱が大きく成長し、サクサクと音を立てる。









 ”ダイコンの千切りのような霜柱”



10:50 帝釈山

帝釈山の頂上は、これまた大展望台である。
男体山の左手はるか遠くに富士山が浮かんでいる。









 ”はるかかなたの富士山”



行く手にはヤセ尾根と女峰山が真近に迫ってくる。









 ”帝釈山からの女峰山”


女峰山への登りは緩やかな吊り尾根状のヤセ尾根である。最後の急登の岩場をクリアすると 頂上に出た。

11:25 女峰山

振り返ると今まで歩いてきた縦走路が手に取るように見える。感無量である。




      ”歩いてきた縦走路。大真名子山、小真名子山、帝釈山”

左手に高原山群が見えるがスキー場のゲレンデはまだ、何も準備されていない。11/23のオープンに間に合うのだろうか。







 ”高原山”


名残惜しいが眺望に別れを告げて下山にかかる。 唐沢小屋までは今までの素晴らしい景色と180度違う、ガレ場の連続である。









 ”ガレ場と左手の林の中に唐沢小屋が見える”



12:00 唐沢小屋

ここからは樹林帯をなだらかに下る。このコースの最低部の沢を横切り少し登り返して”馬立”へ出た。ここには 工事用のトラックが入っている。 ここから林道歩き。 振り返ると先程登った帝釈山、女峰山がまた違う姿を見せている。









 ”林道からの帝釈山、女峰山”


林道歩きは登山道の歩きと違って単調で疲れる。この50分の林道歩きが今日の行程の中で一番くたびれた。

13:40 志津登山口

変化に富んだ素晴らしい縦走は終わった。この縦走は今年の山歩きベスト3に入るだろう。



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