山歩きのページ

<bgsound src="scar.mid" loop=-1>  大朝日岳 (1870m)
2004年9月15日(水)〜16日(木)


小朝日岳からの”大朝日岳、中岳”
少しづつ紅葉が始まっている


[概要]
9月になって初めての秋の好天。 例によって、山へ行きたい虫が騒ぎ出し、朝日連峰へ出掛けた。 5月に行った時は古寺鉱泉からの往復だったが、今回は日暮沢から入り 小朝日岳、大朝日岳、竜門山、清太岩山、日暮沢の周回コースをとった。 紅葉にはまだちょっと早いが、夏が終り、初秋の静かな山を稜線漫歩 することができた。朝日連峰は、”たおやかな”、という言葉がぴったりの大きな山だ。 冬は豪雪地帯で人を寄せ付けないが、好天に恵まれれば、10月までは、おおらかで、 やさしい山容を見せてくれる。 春、夏、秋それぞれに違った姿を見ることが出来る、私の好きな山の一つだ。

[メンバー]  :単独
[山域&山名]:朝日連峰(山形、新潟)、大朝日岳(1870m)、小朝日岳(1647m)、西朝日岳(1802m)、竜門山(1688m)
[天候 ]      :晴れ
[行程]
(9/15):日暮沢登山口(617m)8:45 - 11:35古寺山11:45 - 12:40小朝日岳12:50 - 13:50大朝日小屋(泊) 夕方, 大朝日岳(1870m)往復
(9/16): 大朝日小屋6:00 - 7:20西朝日岳7:30 - 8:30竜門山 - 9:40清太岩山9:50 - 11:30日暮沢登山口

一日目:日暮沢〜大朝日岳
日暮沢から登るのは三回目だが、ハナヌキ峰経由は今回が初めてである。この山は何れのルートをとっても稜線までの急登が待ち受けている。
8:45  日暮沢小屋前(617m)を出発する。
始めの約2kmは沢沿いの林道歩き。ウォーミングアップにちょうど良い。 林道から狭い登山道に入り、急登が始まるちょっと手前で”竜門滝”を見下ろせる場所に出る。








”竜門滝”
 落差はないが水量は豊富だ。



680m地点から登山道は直角に曲がり、斜度、約25°くらいの急登。この登山道はジグザグではなく直登なのでキツイが効率的に高度を稼げる。 ザックに付けたカウベルのチリンチリンのリズムに乗って黙々と登ること約1時間、ハナヌキ峰の稜線(1100m)に出る。 しばらく落葉を踏む稜線歩きが続く。

10:40  古寺鉱泉からの合流点。(1130m) 小休止。
ここからは少し緩急のある登りとなる。背面の木々の間から月山が大きな姿を見せ始める。 途中の三沢清水はまだまだ勢いよく水が流れ出ている。

11:35-11:45  古寺山(1500m)
ここに来て今日初めて登山者と出会う。古寺鉱泉からの4人連れで地元、大井沢の方、同じ大朝日小屋泊まりとなる。 小朝日岳、大朝日岳が姿を見せる。









”古寺山から見る小朝日岳(1647m)”
 ピラミダルな、形の良い山である。



12:40-12:50  小朝日岳(1647m)
雲ひとつない秋晴れ。秋の高気圧におおわれ爽やかであるが、まだまだ日差しは強く、露出している肌はジリジリ焼ける。 小朝日岳の頂上からは360°遮るものはなく飯豊から月山までまさにパノラマである。
小朝日から急坂を下り、熊越を過ぎると、このコースで一番緩やかな稜線漫歩。 このあたりは紅葉が少しづつ始まっている。 銀玉水からは最後の登り。登り口付近の荒れた登山道を整備するため、工事用の仮説ハウスが設置されていた。 銀玉水は周りをコンクリートで固められ、ステンレスの大きなパイプから冷たい水が流れ出ていた。









”銀玉水付近から小朝日を振り返る”
 少しづつ色づいてきている。



13:50  大朝日小屋
小屋に到着し2階にスペースを確保。といっても今夜の宿泊者は全部で7人、のびのびスペースだ。
荷物を降ろし早速、持参したビールでのどを潤す。残ったおにぎりを食べ、横になって1時間くらい昼寝。
この開放感がなんとも言えない。
少し日が西に傾きかけたころ、大朝日岳へ登る。
飯豊連峰が良く眺められるが残念ながらちょっと逆光のため写真にはならない。
中岳から西朝日岳、以東岳方面がきれいである。 ちょっと冷えてきたので小屋へ戻る。
山小屋の夕飯は早い。17時頃から宿泊者はそれぞれに食事の準備をする。ウイスキーの水割りを飲みながら、
レトルト御飯とレトルトのすきやき丼を食べる。お決まりのメニューである。
宿泊者と雑談をしながらの食事と飲み物。時間の経つのを忘れる。 暗くなってきたので19:00就寝。









”大朝日岳からの中岳、西朝日岳”
 遠方に以東岳が見える。







 ”大朝日岳からの中岳-小朝日岳”

二日目:大朝日岳〜日暮沢
6:00  大朝日小屋出発
昨日と同様、雲一つない快晴である。
今日は日暮沢までの下り。楽な行程のためゆっくり朝食をすませて出発。
月山、鳥海山までの山々が朝もやの中に何層にも続いて見える。目の前に中岳が朝日に輝いている。
金玉水で水を補給し、緩やかな稜線を快調に歩く。

   
                    ”大朝日小屋”                                        ”朝の月山と鳥海山”大井沢は雲海に包まれている




 朝日に輝く”中岳と西朝日岳”

7:20-7:30  西朝日岳(1814m)
朝の爽やかな気分で快調に稜線漫歩が続く。

8:30  竜門山(1688m)
竜門山から約30分。清太岩山への中間点、ユーフン山で小休止。ここは大朝日岳から以東岳までぐるりと見渡せる展望台である。




 ”ユーフン山からの大朝日岳〜竜門山”

9:40-9:50  清太岩山(1465m)
稜線漫歩はここまでで、ここから急降下が始まる。ここもハナヌキ峰への登りと同様に尾根を殆どストレートに降下する 効率的な下りである。この下り場面ではダブルストックが威力を発揮する。

11:30  日暮沢小屋到着。
小屋前の小沢で顔を洗い着替えする。日立まで300kmの道のりである。安全運転で帰途につく。

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