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<bgsound src="scar.mid" loop=-1> 南会津  大戸沢岳
2004年4月6日(火)


1500m付近から見た”大戸沢岳”

[概要]
今日は全国的に晴れマーク。 未明に家を出発し会津駒のとなりの大戸沢岳に出掛けた。 この山は夏道はなく、登るのは雪のある今の季節のみ可能。会津駒に登り大戸沢岳を下りてくるコースがよく知られているが、下りたあと 会津駒の登山口まで戻る必要があるので、下大戸沢から大戸沢岳を往復することにした。 全国的には今年の雪は少ない様だが、奥会津は別。 山々はまだ真っ白。 それにしても今日の天気は良すぎた。 登山開始後、2時間くらいしたら、もの凄い日射。 日焼け止めを塗っても塗っても、顔はひりひり。気温は上がるし、雪はべしょべしょになるし。 天気が良過ぎてもスキーの場合は困る。 べしょべしょの雪と遊びながら、春の一日を楽しんだ。  

[メンバー]  :単独
[山域&山名]:南会津(福島)、大戸沢岳(2089m)
[ルート図]:
[天候 ]      :晴れ
[行程 ]      :下大戸沢スノーシェッド脇(830m)6:00 - 9:00 1553mポイント- 11:40大戸沢岳12:20 - 13:50下大戸沢スノーシェッド

6:00  下大戸沢スノーシェッド脇を出発する。
朝早いので雪は締まっていて、つぼ足で楽に歩ける。尾根に取り付くといきなり急登になる。 この暖かさでトレースは消えているが、天気がいいので迷うことはない。時々GPSで現在地を確認する。 1100mまでは、つぼ足で頑張ったが、もぐりだしたのでシール歩行に切り替える。このあたりの木々の間から三岩岳が輝いて見え始める。







1100m付近の斜面から見える”三岩岳”




1386mのピークから傾斜が緩やかになり歩行も楽になる。時間は8時過ぎ。サングラスをかけ、日焼け止めを塗るが 、強烈な日射しと照り返しが容赦なく顔を射す。
左手に目指す大戸沢岳が見えてきた。まだまだ遠い。








 1386m付近から”大戸沢岳が見え始めた”


このあたりから尾根は南西方向に向きを変える。それほど急ではないが尾根が延々と続く。ただ黙々と進むのみ。 大戸沢岳と三岩岳全体が見渡せる。四月になったというのに三岩岳は 真冬同然の白さだ。



 1386m付近から”三岩岳と左、大戸沢岳”

1553mのピークを過ぎると斜面はすこしづつ急になり確実にシールを効かせないと滑る。ここからが正念場、 30分歩いて5分休憩のペースが、だんだん休憩時間が長くなる。
1800mを過ぎると木立は殆どなく大斜面になる。頂上は見えてきたが、なかなか近寄ってこない。
2000mあたりから傾斜は少し緩やかになる。あと一息。なだらかな斜面を最後の力を振り絞って頂上に到着。

11:40  大戸沢岳頂上
早速、かついできたビールでのどを潤す。たっぷり汗をかいた身体にしみわたる。至福のひと時だ。
360度遮るものがない素晴らしい眺望。 南東方向に会津駒ケ岳と遠方に特徴のある燧岳の姿が見える。北東方向を振り返ると斜面の向こうに会津の山々が並んでいる。









 大戸沢岳頂上から”燧岳”










 大戸沢岳頂上から”会津の山々”



30分ほど休み、靴の金具を締め直していよいよ滑降開始。大斜面だからどこを滑ってもよい。まさに天然の大ゲレンデ。 5時間かけて登ってきた苦労を、この瞬間に忘れる。
急な斜面だが、広大な斜面のため、スキーは下手でも転ぶことはない。一気に降りてしまうのがもったいなく、時々 止まっては、今滑ったところを見上げる。



 ”滑った大斜面を1700m付近から振り返る”

1100m付近までは木立も疎らで、なんとか滑ることができるが、それから下は木立の数が増え、私の腕では簡単にはいかない。 それに気温が上がって、雪はべしょべしょになってきた。ここで無理をするとケガのもと。時間をかけ、雪と遊びながら、斜滑降、キックターン の繰り返しで降りる。 なんとか下までスキーをはいたまま降りることが出来た。

13:50 下大戸沢スノーシェッドに到着
檜枝岐の、駒の湯で汗を流し、帰途に着いた。

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