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<bgsound src="scar.mid" loop=-1> 南会津  会津駒ケ岳、大戸沢岳
2005年4月14日(木)


”1553m付近から見た大戸沢岳”

[概要]
春の好天が予想されたので会津駒ケ岳から大戸沢岳へ出掛けた。 スキーで下る際の雪質を考慮して、早朝に登山口を出発した。昨年より遥かに多い積雪。ちょうど手頃なザラメ雪で 1250mの大滑降を楽しんだ。

[メンバー]  :2名(K氏、恒)
[山域&山名]:南会津(福島)、会津駒ケ岳(2132m)、大戸沢岳(2089m)
[ルート図]:

[天候 ]      :晴れ
[行程 ]      :滝沢橋登山口(930m)5:45 - 10:30会津駒ケ岳10:45- 11:50大戸沢岳12:00 - 14:00下大戸沢(840m)

5:45  滝沢橋登山口を出発する。
今年は雪が多く、登山口も除雪されていない。国道脇にあるスペースに車を置き出発。 早朝で気温が低く、雪が締まっているのでツボ足で歩く。林道を行かず上ノ沢側からショートカット気味に直接登り 林道最後のUターン地点に出た。
ここでアイゼンを付けて、沢状の急勾配を登り途中から尾根に突き上げる。全てショートカットで効率良く高度 が上がる。
尾根に入って最初の急登をクリアすると共同アンテナ地点に出た。 今日は天気がいいのでルートを迷うことは無い。
1700m辺りに来ると右の木立越しに大戸沢岳の稜線が見えてくる。




   ”1700m付近からの大戸沢岳の稜線。”

更に進むと左手に燧ケ岳が素晴らしい形を見せる。去年の今頃は頂上直下の急斜面はかなり山肌が出ていたが 今年は真っ白である。







”1700m付近からの燧ケ岳遠望”




気温が上がってきて雪が少しづつ緩んできた。ツボ足では潜り始めたのでシール登行に切り替える。 それにしても日射しが強い。汗ですぐに落ちるが、日焼け止めを顔に塗りたくる。
右手に会津駒ケ岳が見えてきた。なだらかに見えるが頂上直下はかなり汗を搾られるところだ。




   ”会津駒ケ岳(左)と大戸沢岳(右)の稜線。”

左手、富士見林道尾根の向こうに燧ケ岳が全貌を現す。その右に至仏山と真っ白なムジナ沢が見える。







”燧ケ岳と右手至仏山遠望”




最後の急勾配を一頑張りすると、なだらかな会津駒ケ岳の頂上へ出た。

10:30  会津駒ケ岳

頂上の標柱は雪の下で見えない。例年にない積雪量であることがわかる。
360°遮るものが無いパノラマが広がる。




   ”会津駒ケ岳からのパノラマ写真(1)”
    左から燧ケ岳、至仏山、平ケ岳、中ノ岳、越後駒ケ岳




   ”会津駒ケ岳からのパノラマ写真(2)”
    左から中門岳、未丈ケ岳、丸山岳、会津朝日岳、木の向こうは三岩岳




   ”左、三岩岳、その右、大戸沢岳”

持ってきたビールで乾杯。この至福の時が何とも云えない。風があり体感温度が低いので何故かビール が余り冷たくない。気温は-3℃。
頂上で休憩していたら、ワカンを担いだ夫婦が恐ろしく早い速度で登ってきて、あっという間に元 のルートを下っていった。
我々は大戸沢岳まで行かなければならないので先を急ぐ。シールを付けたまま歩行と滑走でなだらかな 稜線を進む。
大戸沢岳はそこに見えているが殆どが歩行の為、意外に時間が掛かる。

11:50  大戸沢岳

なだらかな大戸沢岳の頂上らしいところへ出た。
大戸沢岳を直接登ってきた先客が一人休憩していた。この人は尾根を下りず、左の沢を滑って降りて行った。
靴の金具を締めていよいよ滑降。最初のなだらかな稜線を少し進むと急斜面へ出た。
去年と斜面の状態がかなり違う。吹き溜まりの雪でかなり急な斜面のところが有り、そこまで行かないと斜面が見えない。
急斜面を調子よく滑る。ザラメ雪で滑りやすい。この瞬間に登ってきた疲れを全て忘れる。







”30°の急斜面をダイナミックに滑るKさん”
  写真では急斜面に見えないのがちょっと残念




あっという間に無木立の急斜面を降りてしまった。行手に今から降りる尾根が広がっている。







”大戸沢岳からの下り尾根”





1553m地点に来ると今降りてきた大戸沢岳の斜面全体が見渡せる。(トップの写真)真っ青の空に雪の白さが冴える。
少しづつ木立が出て来たが、滑るのに支障は無い。
1386m付近から三岩岳の全体が見渡せるようになる。まだまだ雪で真っ白である。




   ”三岩岳の稜線”

尾根は少しづつ急傾斜になり方向を定めながら高度を下げる。
1200m付近から下りの尾根を間違え、左の沢の方向に向かってしまった。引き返すのも面倒なので 雪質の良くない狭くて急な沢状の地形を殆ど横滑りで降りる羽目になった。 下大戸沢まで降りるとあちこちにデブリがあり右岸は行けないので左岸を滑る。







”下大戸沢と三岩岳”




進んでいくと左岸が行き止まりとなり、渡渉せざるをえなくなった。流れはかなりあり、スンナリ渡れる 場所はない。靴を濡らして思い切って渡渉。最後にとんだアルバイトをした。Kさん、ごめんなさい。







”渡渉した地点”




14:00  下大戸沢スノーシェッド

デポしておいた自転車で登山口まで車を取りに行き。桧枝岐の温泉につかってから帰途に着いた。


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