奥多摩湖の一番奥から後山林道に入る。登山用に使わせて貰うのだから文句は云えないが、道はすこぶる悪い。
8kmの道を約30分掛けて林道終点までたどりついた。林道脇に既に9台の車が駐車していた。駐車スペース
は狭く、10数台がぎりぎり。休日の際はどうなるんだろうと、余計な心配をする。
7:50 後山林道終点の駐車場を出発。
三条沢に沿って造られた歩き易い登山道を進む。少し進むとV字の谷の先の向かいの尾根が朝日に照らされて
明るく見えるようになる。
”三条沢から見える向かいの三ツ山の尾根。”
約30分で三条の湯に到着。客は余りいないようで、ひっそりしている。
”三条小屋と小屋の後ろ斜面の紅葉”
小屋を過ぎると、少し戻るような方向で水無尾根を巻いて少しづつ高度を上げていく。
登山道には落ちたばかりの葉が積もっていて歩くたびにガサガサと音を立てる。
”登山道脇の紅葉”
木々の間から小雲取山の小さなピークと斜面の紅葉が見え隠れする。
”小雲取山を遠望しながら進む。”
同じような地形の登山道を繰り返しながら少しづつ高度を上げ、
原生林からやがてカラマツの植林地帯に入る。カラマツは今まさに落葉の最中で細かい葉が風に舞っている。
やがて広くなった三条ダルミへ出た。
10:15 三条ダルミ
ここで休憩。南西の方角に雪をかぶった富士山が遠望できるが、なぜかちょっと霞んでいる。どうやら
季節はずれの黄砂の影響らしい。
”三条ダルミから富士山を遠望”
三条ダルミからはこのコース唯一の急登である。今までの登山道は殆どトラバース気味に少しづつ高度を上げてきたが、
最後は尾根を直登である。
一汗かいて雲取山の頂上に着いた。
11:00 雲取山
頂上には数名の登山者が休憩していた。
ここは、東京都、埼玉県、山梨県の境ということで山頂標識がそれぞれの県毎に立てられている。
”雲取山の頂上”
帰りは来た道をそのまま帰る。小雲取山方面への尾根が明るく延びている。
”雲取山から小雲取山へ続く稜線”
のんびりと落ち葉を踏み、紅葉を見ながら下る。
13:00 三条の湯
入浴は12:00から可能と看板に書いてあるので、風呂に入ることにする。
三条沢の急な斜面の上に作られた風呂場からは、沢の景色が見下ろせる。
今日はまだ誰も入っていないらしく一番風呂をゆっくりと楽しむ。
入浴の後は駐車場まで約20分。汗をかかないようにのんびりと歩く。朝来た時にはまだ日が当たらない暗かった
谷も午後の日を浴びて紅葉で埋まっている。

”登山口付近の紅葉”
14:30 登山口
身支度をして次の目的地の大菩薩嶺へ向かう。
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