:菅沼登山口(1750m)4:45 - 6:05弥陀ケ池6:10 - 6:40避難小屋 - 7:40白桧岳- 9:40錫ケ岳10:10 - 13:00避難小屋13:10 - 14:30登山口
4:45 菅沼登山口を出発する。
駐車場には同じ時間に1台の車が到着した。
薄暗いのでヘッドライトを点けて歩き始める。周りが見えないので、ただ黙々と歩くのみ。途中で猿の威嚇の声にびっくり。
今朝の気温は15度。涼しくて大変歩き易い。
弥陀ケ池まで来ると右手に朝日を浴びた白根山が顔を覗かせる。
”白根山と弥陀ケ池”
ここで一人の登山者が追いついてきた。地元栃木の方で同じく錫ケ岳へ向かうという。この方とは一日同じ行動をとった。
五色沼に下り、沼のほとりを回って避難小屋に向かう。
”朝の五色沼”朝霧が段々消えていく。
6:40 避難小屋
”森の中に建つ避難小屋”
小屋からは少し戻る感じで前白根との分岐の稜線へ出る。
ここからいよいよ、余り人の歩かないルートで、苔むした斜面の中に僅かに残る踏み跡を頼りに前へ進む。
振り返ると燧ケ岳が朝もやの上に頭を出している。
”燧ケ岳と鬼怒沼山を遠望”
この尾根は白錫尾根と呼ばれている。なだらかな見晴らしの良い稜線漫歩が暫く続く。
前方にゆったりとした形の白根隠山が見えてきた。
”白根隠山”
白根隠しとは、栃木側から白根山をみるとこの山が白根山を隠して殆ど見えないことから付いた名前
のようである。
小さなピークを2つ越えて白根隠山に着く。
ここに来てやっと錫ケ岳が見えた。まだまだ遠い。
”遠方の錫ケ岳と手前の白桧岳”
白根隠山からの下りはこのコース唯一のガレた急坂である。慎重に下りないとグズグズと崩れる。
しばらく行くと笹原が現れる。今までは僅かに踏み跡があったが、笹原は踏み跡が殆ど消えているので所々に
付けられた目印を探しながら膝までかかる濡れた笹原の藪こぎが始まる。
これから先、錫ケ岳までは半分くらいこんな感じであった。スパッツを着けてきたので、靴の中に水は入らないが、
それでも膝上まで衣類を濡らす。
7:40 白桧岳
白桧岳は全体がなだらかで目立ったピークは無い。
ここからは周りが良く見渡せ、前方に皇海山、その手前に宿堂坊山へ続く尾根が広がっている。
”皇海山とその手前に宿堂坊山へ続く尾根”
錫ケ岳の姿が段々大きくなってきた。(トップの写真)
錫ケ岳まではシラビソの樹林と笹原を交互に進む。シラビソの中は苔むしていて、笹が無いので踏み跡は
かすかに残っているが、日当たりの良い笹原は笹の成長が早く、踏み跡は消えている。
それにしてもシラビソの立ち枯れが多い。樹皮を鹿に食われたためであろう。
よくみるといたる所に鹿の歩いたと思われるケモノ道の筋がある。
錫ケ岳の手前はこの尾根で一番低いコルになっている。水場の小さい看板が木に下げられている。
ここから最後の登りである。振り返るとシラビソの木の向こうに白根山とその右に白根隠山がはるか遠くにみえる。
延々と歩いてきた道のりである。
”白根山とその右に白根隠山”
やがて傾斜が緩やかになり錫ケ岳の頂上に着いた。
9:40 錫ケ岳
頂上には三等三角点があり、その近くの木に手作りの頂上標識がいくつか
掛けられている。
”錫ケ岳の頂上”
ここでザックを下ろして周りを散策。周辺を樹で覆われているので見通しは悪い。
30分ほど休憩のあと再度出発。来た道を忠実にトラックバック。来る時には霞んでいた男体山方面が
少しはっきりしてきた。
”男体山と中禅寺湖。”
笹原は相変わらずルートが解りずらい。時々ルートを見失うが、GPSで現在地を確認し元へ戻る。
朝は余り気がつかなっかたが白根隠山の急なガレ場が目の前に広がる。

”白桧岳側から見た白根隠山とそのガレ場”
ガレた急坂を登り頂上で一息つく。
白根山が再び大きく姿を現す。登山者らしき姿が頂上付近に小さく見える。

”白根隠山からみた白根山”
暫く行くと眼下に緑色をした五色沼が飛び込んでくる。

”五色沼と五色山”
右に前白根山への道を分け、避難小屋へ下りる。
13:00 避難小屋
ここで小休止のあと、登山口へ戻る。
14:30 登山口
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