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<bgsound src="hosinosekai.mid" loop=-1> 吾妻連峰  西大巓〜西吾妻山〜二十日平
2013年1月31日(木)


”二十日平 手前からみた西大巓 東斜面のアップ。 滑った軌跡が見える。”

[概要]
例年になく寒かった一月も今日で終わり。  立春はもうすぐ。 気候も少しづつ変化の兆しが見え始めている。

その寒いひと月の帳尻合わせのような好天予報に誘い出されて さてどこへ。 と考えて、先週は積雪量で惑わされたが、 今日はそんなことがないように 、西大巓方面へ出掛けることにした。 

スキー場の積雪は ほんとかどうか知らないが270cmという。 今までにない積雪量だから 問題はないだろう。  西吾妻山〜二十日平を巡るコースである。

春を思わせるような天気に、気分爽快。 眺望を堪能した。 当然雪質はやや低下したが、 好天で雪質も などとは贅沢である。



[メンバー]  :単独
[山域&山名]:吾妻連峰(福島、山形))、西大巓(1982m)、西吾妻山(2035m)

[天候 ]      :快晴
[行程 ]      :スキー場トップ(1590m)10:00 - 西大巓 (11:25-11:40) - 西吾妻山(12:50-13:10) - 二十日平 14:50 - スキー場 15:10



10:00   スキー場のトップ 。

前回来た時は#4リフトを降りて、単独ラッセルだったので、今回は#3リフトを利用して、他人様のトレースを戴こうと考えた が 、今日もハズレ。

誰も登っていないルートをラッセル開始。 先週末にかなりの積雪があったが、ここ 数日は余り降ってないとみえ、 スキーは思ったより沈まないのが助かる。 それでも20cm程のラッセルは結構疲れる。

季節外れの好天でまるで春のような暖かさに 最初からアウターは脱いで ひたすらに単独ラッセルで進む。






     ”やっと1800m付近まできた。 振り返ると出来かけの樹氷の向こうに磐梯山が。”


1843mのポコを過ぎた付近で、#4リフトからのスノーシューのトレースに合流し、ほっと一息。  ここまでにかなりのスタミナを費やしてしまった。





     ”1850m付近から西吾妻山が見え始める。 凄い積雪量のお陰で樹木が低くなって見通しが良い。”





     ”ニセピークの左を巻いていくスノーシューのトレース。 いつもはミニ樹氷があるこの辺も、今日はかなりスッキリ斜面。”





     ”西大巓の頂上直下から磐梯山と裏磐梯全景。 西大巓からの名物景色の一つ。”





     ”西大巓の頂上はもうすぐ 。”





     ”西吾妻山の全貌を見る。 全体がかなり白く 樹氷の発達が想像出来る。”



11:25  西大巓頂上

まずはザックを下して大休憩。 ジックリと廻りの景色を眺める。 この時季としては異常に高い気温のせいで、少し霞んでいるがそれでも360度グルリと見渡せる。





     ”樹氷越しに飯豊山を遠望。 いつもは目立たない手前の飯森山、鉢伏山、栂峰などの飯豊前衛峰も白くクッキリ。”


スノーシューの人達は既に先に向かったようで頂上にはだれも居ない。  穏やか とは云え、少し風がある頂上は 寒いので樹氷の影で暫く休憩 し ラッセル疲労の回復を待つ。


さーて 休憩のあとは 東斜面の滑り。 ボーダーのシュプールが一本 中ノ沢方向へ真っ直ぐ降りている。

斜面の勾配は積雪が増えたせいか、それとも錯覚なのか 年末時点より緩やかに感じる。  そして左側からは小さいながらもここ数年はあまり見られなかった雪庇が出来ている。

斜面の雪質は表面が少しパックされた感じでパウダーにはちょっと遠いが 滑りにはまずまず。
楽しい滑りはアッという間で、最後は少しトラバース気味に滑って終了。





     ”滑り降り 少しトラバースして 斜面を振り返る。”


再びシールを付けて西吾妻山までを登り返す。 積雪が多い関係か、樹氷間の凹凸が例年より 少なく歩き易い。 途中からスノーシューのトレースに乗る。





     ”西吾妻山への登りに差し掛かった地点から眺めた 飯豊山。  この付近の樹氷原は蔵王に負けず 美しい。”





     ”更に進んで西大巓を振り返る。 この景色も素晴らしい。 滑った跡がかすかに見える。”

スノーシューは西吾妻小屋方向へ進んでいるが、 小屋へは寄らずに西吾妻山を目指す。  この斜面 いつもはシュカブラがひどく登りに苦労するが、今年は積雪が多く斜面は滑らか。





     ”西吾妻山への登りから 西吾妻小屋と飯豊山の遠望。”





     ”遠くなった西大巓をもう一度振り返る。”





     ”西吾妻山 頂上直下の樹氷。 凄い形相が日頃の風雪の激しさを物語る。”


やがてなだらかになり西吾妻山 頂上と思われる地点に到達。 標柱は雪の下 数メートルでしょう。


12:50  西吾妻山頂上

頂上には天元台から登ってきた 福島登高会の二人連れが休憩していたので 少し山スキー談義。 

いつもなら風の強い頂上も 今日は大変穏やかで とても一月とは思えない。  この暖かさでは下りの雪質がちょっと気になるところ。

暫く休憩後、二十日平へ向かっての長い滑りを開始する。  積雪が多いせいか、頂上付近のなだらかな下りは いつもより障害物が少なく進みやすい。





     ”東大巓から昭元山、一切経方面のパノラマ。 ”





     ”頂上付近のなだらか斜面の滑り。 樹氷の高さがかなり低い。”


傾斜が出て来るとツリーランの開始です。 南向き斜面は 日当たりがよいので、シラビソの着雪はかなり落ちている。 少し重めの雪だが、滑りには支障ない。






     ”下り 1800m付近。 春先のような雰囲気だ。”


1650m付近 まではよく滑ったが、勾配が殆どなくなる1600m辺りはヒールフリーにして歩行推進。 幸いに 深雪ではないので進みは比較的よい。





     ”1600m 付近から西大巓を振り返る。 風もなく静寂の風景。 ”





     ”西大巓の東斜面をズームアップ。 右端が我の滑った跡だが 既に消えかかっているのかはっきりしない。”


しばらくすると 傾斜のあるブナ林に出て 再びツリーランの再開。 高度が下がるにつれてモナカ雪に変化するが 滑りは問題なし。





     ” いつも滑りに苦労する 勾配の少ない二十日平は 今日は締まった雪でよく滑る。  ヤブは殆ど埋まった。”


数日前のものと思われるスキートレースがあるが、深雪でかなり苦労した模様。

二十日平を過ぎたら進路を少し右にとって、中ノ沢へ降りる。  沢は殆ど雪で埋まっているのでどこを渡っても良い。





     ”中ノ沢の全面スノーブリッジをスキーで渡る。”


最後はスキー場の下部を 少し滑り下りて、センターハウスに到着。 受付で下山連絡をして本日の行程は無事終了。


15:10  スキー場着

二十日平下りは素晴らしいコースです。 今年は積雪も豊富で、今日は特に緩斜面もよく滑り 満足の一日でした。 
今シーズンはまだまだ楽しめそう。


今回のコース




  ”今回のコースのGPS軌跡”赤:シール登高、 青:滑走



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