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<bgsound src="s_song.mid" loop=-1> 安達太良連峰  鉄山-西尾根
2013年2月12日(火)


”鉄山 西尾根1350m付近の斜面”

[概要]
立春を過ぎたら気候の変化が早くなって 、周期型の気候になってきた。 少しづつ春が近づいている。

今年はまだ 安達太良連峰に出掛けていない。 ここの標高はそれ程ではないが、 気象がかなり厳しく 中々山スキーを楽しませてはくれない。

今日は比較的穏やかな予報なので、鉄山の西尾根へ出掛けた。

今までは箕輪スキー場から登り、鉄山西尾根をスキーで下りてきたが、いつも上の方は全く滑りにならないので、 今回は国道115号から行けるとこまで登ってみることにした。


[メンバー]  :単独
[山域&山名]:安達太良連峰(福島)、鉄山西尾根 

[天候 ]      :雪のち曇り
[行程 ]      :国道115号(915m)9:00 - 1530m地点 (11:10-11:40) - 国道115号 12:30



9:00   国道115号(915m)。

除雪された国道脇のスペースに駐車して いつもの逆コースをスタート。 廻りの積雪量はここ数年で見る限り一番多そうである。

連休に多くのスキーヤーが入った模様で、しっかりトレースが出来ているのが有り難い。





     ”高森川沿いの狭い林道を進む。 しっかりとトレースが出来ている。”


仏沢に掛かる 狭い木の橋はスキーを担いで渡り、迷い沢のスノーブリッジは何とかスキーのままで通過。





     ”迷い沢のスノーブリッジ。 廻りの積雪が多いせいか、林道との段差があり 渡るのに結構微妙。”


取り付きの斜面は かなりの新雪が積もって登りに苦労すると思ったが、昨日のものと思われる幅広のトレースのお陰で登りは楽々。  ちなみに新雪部分を歩いてみるとスキーでも20〜30cm沈む。

1000mから最初の急斜面を登ると一段目の平坦地に出る。 この尾根は4段山と呼ぶ人もいて、緩斜面と急斜面が交互に現れる。

今までは上から滑ってきていたが、下から登ると景色が全く違って新鮮、全く別コースを歩いているようで嬉しい。






     ”1070m付近の平坦地を幅広のトレースが導いていく。 空模様は少し雪が降ってスッキリしない。”


なんでこんなに広いトレースが1本だけあるのだろうと 不思議に思ったが、それは下山時に理解できた。





     ”登るにつれて空は少しづつ明るくなり東吾妻山方面が見え始める。”


1200mから1300mにかけては勾配は少し緩いが ブナとナラの混合林の素晴らしい斜面が続く。





     ”ブナの疎林の美しい斜面。 雪で化粧した樹木が廻りの景色にマッチする。”


1300m付近から無木立の素晴らしい斜面に変わる。 風当たりが強いため、新雪の深さは少し減る。





     ”1350m付近の素晴らしい斜面。 見た目は美しいが滑りはどうか。” 






     ”1350mから1400mにかけての4段目の斜面を下から見上げる。 この尾根ルートで一番の斜面。” 






     ”急斜面の最後は風の通り道となって積雪は少なく、ガリガリ斜面。” 


この斜面を境に雪面状態、景色が変化していく。 吹きさらしの厳しい斜面と エビのシッポをまとった樹氷に。





     ”吹さらしの斜面から見た東吾妻、高山、一切経山方面。” 






     ”形はあまり良くないが 樹氷群が現れる。 標高 僅か1500mの地なるも、日頃の風雪の厳しさが想像できる。” 


1500m付近からは雪面状態もガラリと変わる。 風で飛ばされた部分はガリガリで、そうでない部分は表面がウインドパック され、下はぶかぶかの厚モナカ、登りもそう簡単にはいかない。

これ以上標高を上げても滑りは全く期待できそうもないので、ハイクアップはここまでとする。



11:10   1530m地点。





     ”1530m付近の景色。 瞬間的に晴れて箕輪山の頂上も見えた。 安達太良連峰でも 立派なシラビソの樹氷がある。 ”


今日は比較的 穏やかな日だが、この尾根は風が強い。 樹の影で風よけをして暫く休憩。  残念ながら磐梯山も西吾妻山も雲が掛かって姿を現さない。

腹ごしらえの後は、スキー靴の金具を締めて待望の滑降に移る。 最初の難しい雪質斜面は無理をせずゆっくりと。

期待の1400m付近の急斜面は見た目ほどの雪質でなく、ウィンドパックの軽いモナカ状態。 それでも滑りは楽しい。 





     ”1400m付近の滑り。”


さて それから下の雪質は素晴らしいパウダーだが、積雪が多すぎ ちょっと緩い斜面は沈んでしまって滑らない。 従って急斜面は新雪部を滑り、緩くなると、 昨日の大きなトレースに乗って滑る。

こんな大きな一本のトレースが出来た理由がやっと解った。

緩、急 斜面をそれぞれ滑り分けながら下る。 林道に降りてからもボブスレーのようなトレースのお陰でスイスイと滑り、登山口に降りた。

12:30   登山口。

昨日のトレースのお陰で登りも下りもスイスイとこなし、半日 スノーハイクは終了した。

天気は下り坂で、帰途 ポツポツと雨が降り出した。


今回のコース



     ”GPSの軌跡 ” 登り、下り、ほぼ同じコース


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