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<bgsound src="hosinosekai.mid" loop=-1> 吾妻連峰  中大巓-梵天岩-若女平
2013年1月13日(日)


”若女平付近のふかふか雪。 見た目はきれいだが深過ぎてスキーが滑らない。”

[概要]
若女平下りはツアースキーの為のコースと云ってもよいくらい素晴らしいコースで、例年だと積雪の多くなる 2月になってから出掛けるが、今年は厳冬で積雪が多い という情報につられて新年早々出掛けた。

前日にかなりの積雪があった模様。 反して今朝の気温は春先のように高い。雪質を心配してスタートしたのだが・・・・・


[メンバー]  :単独
[山域&山名]:吾妻連峰(山形、福島)、梵天岩(2004m)〜若女平〜白布温泉(870m) 累積標高1220m, 延べ距離(7.8km)

[天候 ]      :曇り、ガス
[行程 ]      :天元台スキー場トップ(1820m)10:20 - 西吾妻小屋(11:50-12:20) - 若女平(14:30-14:50) - 15:40 白布温泉

朝、米沢市内を通る時は雨が降っていた。 今日はダメかー、と思いながら ずるずると準備に時間を費やしてロープウェイ乗り場まで 来ると雨は止んで少しガス。 それにしても気温が高い。


10:20  ゲレンデトップ

ロープウェイとリフト3本 乗り継いで1820m地点まで一気に。 このスキー場はいつものことながら休日なのに スキーヤーの数が少ない。 経営は大丈夫なのか心配になる。

ガス模様の中を早速シールを付けて登高開始。 スノーシューのトレースを有り難く追わせて貰う。





     ”深雪を進むスノーシュー。 新雪は深く、 トレースを外して歩いてみると20cm以上沈む”






     ”ガスで見通しは悪いが、フカフカの深雪に滑りの期待が・・・。”


梵天岩への登りに差し掛かったところで、スノーシューの2人連れに追いつきラッセルのお礼を言う。 天気が悪く先に進むのを迷っているような雰囲気。

梵天岩付近まで来ると 益々視界は悪くなり数m先が見えない。 風もかなり出てきた。





     ”ハッキリしないが、ミニモンスターが並ぶ。”


視界がなく どうするか思案のしどころ。 退却する手もありだが、あとは下るだけだとの思いで前へ進んだ・・・・・・

西吾妻小屋は晴れていればここから目と鼻の先。 しかし 視界がないとそう簡単には進まない。  頼りのGPSが時々受信レスポンス不良、方向がズレる。  コンパス、地図も総動員して修正しながら進むとツアー標識に出会い小屋は直ぐそこ。





     ”ツアーコースの標識。 高いポールが殆ど埋まって積雪の多さを物語る。”


あとでGPSの軌跡をみると、かなり大きく蛇行している。 これが mini リング・ワンデリングというやつか。 
甘くみてはいけない、ここは2000mの冬山である。 


11:50  西吾妻小屋

気温はそれ程低くないので、小屋には入らずに風下で休憩する。相変わらず視界不良が続く。
まずはゆっくりと腹ごしらえをしてから下山開始とする。

最初の50m位はシールのまま下る。 やっと勾配が出てきたところでシールを外し滑り始めるが・・・・・





     ” 滑り開始。 と いっても雪が深過ぎてまともに滑らない。”


殆ど真滑降で進む。 下層は軽いパウダーで、表面側に昨夜降った重めの新雪が20cm位乗って 極めて 悪い状態。 スキーがズズッと潜ってしまって なかなか進まない。 こんな時は極太板がいいんだろうなー。





     ”見た目は大変良さそうな雪面だが・・・・・。”






     ”おとなしく 2本のレールを静かに作って降りる。”


1900mから1550mまでは何とかダマシダマシ滑り降りることができたが、それから下は 所謂 下りラッセル という難儀なやつでした。





     ”新しい顔の標識。 これは間もなく雪に埋もれるでしょう。”


若女平の入り口からはシールを付けての歩行体勢に。 下半身トレーニングの為には良いが、 潜ったスキーを蹴あげながらの前進はかなりキツイです。


14:30  若女平





     ”若女平も見た目は優しいフカフカ雪です。”


下りで大汗をかいたので、中間着を1枚脱いで後半の下りラッセルに備える。 ここまでの下りで2時間を費やした。 このままのペースで降りると果たして日没までに下山可能か微妙なところ。


休憩後は気合いを入れて下りラッセルの再開。 高度を下げるにつれて新雪の深さが少し減ってきた。

1350m付近からは 滑れそうな雰囲気。 シールを外して試してみると、なんとか滑る。 夕方近くなって 気温もグーンと下がり どうやら滑り易い雪質になってきたようだ。

やがてヤセ尾根に到着。 既に雪庇も十分発達しスキー通過は問題なし。 ただ風で出来た大きな横溝があるので 注意して。





     ”きれいに雪庇が出来たヤセ尾根。” 


その後は勾配が緩くても 滑りは快適、やっと一安心。

いつも手こずる最後の急な片斜面の難所も新雪がたっぷり積もって滑りも快調。

藤右エ門沢の畔に降りて、沢の左岸を少し滑り、橋を渡ってスカイバレーの入り口に出て今日の行程は無事終了。


15:40  スカイバレー入口

日没まで少し時間を残して下山することが出来、ホッ 。 新雪は深過ぎても厳しい下りになることを 今回も改めて体験した。 下りの半分以上の時間をラッセルしたことになる。 まー こういう時もあるか。

スキーを道路脇にデポして、天元台ロープウェー駅まで戻り、車を回収して帰途についた。



今回のコース




     ”GPSの軌跡 ”赤:登り、 青:下り




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