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<bgsound src="ich.mid" loop=-1> 北アルプス  常念岳、蝶ケ岳
2014年9月14日(日)


”前常念尾根から見た常念岳”


[概要]
8月の中旬以降不安定な天気が続いて、山へ行くチャンスが無かったがここへ来てやっと季節感のある天候になったので 久し振りに 遠出をした。

北アルプス、常念岳と蝶ケ岳を巡るコースである。


[メンバー]  :単独
[山域&山名]:北アルプス(長野)、常念岳(2857m)、蝶ケ岳(2677m)
        「GPS計測 累積標高差 (2300m)  延面距離(21km)」
[天候 ]      :晴れのち曇り
[行程]      
:三股駐車スポット(1220m)4:00 - 前常念岳(7:10-7:25) - 常念岳(8:20-8:40) - 蝶槍 (10:50) - 蝶ケ岳(11:50-12:20) - 三股駐車スポット(15:10)


4:00   三股(1220m)

3連休で好天、混雑することは予想していたが駐車スペースを探すのに一苦労の出だしだった。
本来の駐車場の1kmほど手前にやっとスペースを見つけてヤレヤレ。 狭いスペースに何とか車を置き まだ暗い林道をランプを点けて暫く歩く。

三股の登山口にはこの時間から管理者が登山者カードの提出を指導していた。

ここから始まる約900m続く急登は他のどの山にも負けない程の迫力があり、 2時間を越す 厳しい急登が終わると尾根に到達して、やっと一息つける。 既に標高は2100mを越える。





     ”2200m付近から雲海が広がる北方を眺める。”






     ”緩やかな尾根を更に登った2300m付近から見上げる前常念岳。 左の稜線を登る。”


ここからは雰囲気は全く変わり、少しワイルドなルートになる。標高差300mのゴロ岩帯の急登だ。





     ”前常念岳への約300mの岩山の登り。  ペンキマークを頼りに岩をよじ登っていく。
    登りは良いが下りは避けたいルートだ。”






     ”2600m付近から見える蝶ケ岳への尾根と その向こうの穂高岳。  早くも雲が沸き始めた。”


やがてなだらかになって 前常念岳の石室の前に出た。





     ”前常念岳と手前の 石室。”


7:10   前常念岳(2662m)

森林限界を越えて 周りは灌木、ハイマツ及びゴロ岩のみになり、 この辺りから穂高岳方面が大きく視界に入ってくるが段々と雲が増えて来た。

ここで今日初めての大休憩をとる。 休憩中に軽快なスタイルの若者が数人追い越して行った。

勾配の無いゴロ岩尾根を少し進むと常念岳が見えて来た。





     ”前常念岳の少し先から見え始める常念岳。 安曇野から見るとこの姿がピラミダルで美しい。”


頂上はすぐそこに見えるがダラダラ尾根のため 中々近づいてこない。





     ”更に進み、グッと近くなった地点から見た頂上のアップ。 多くの登山者が豆粒状態で見える。”


やがて常念乗越からの道と合流すれば常念岳はもうすぐ。





     ”常念乗越からの合流点での槍ケ岳。 この景色に出遭った途端に、登りの疲れを忘れる。”






     ”頂上を目指す登山者の列。 殆どが「常念小屋」泊の登山者である。”


8:20   常念岳

最後を一頑張りすると頂上である。 頂上の祠の前で写真を撮ろうと長蛇の列が出来ている。 写真渋滞と云うべきか。 少し下を回り込んで反対側から頂上に出た。





     ”常念岳の頂上。奥穂高、北穂高岳、キレットが見える。 頂上の祠はこの標識のちょっと右。”


少し脇にそれ スペースを確保して休憩。  雲が掛かり始めた穂高岳、槍ケ岳の眺望を暫し楽しむ。





     ”奥穂高、北穂高岳、キレット。 前穂高は雲に隠れる。”





     ”大喰岳、槍ケ岳、北鎌尾根。”


この山は 槍、穂高の展望台と称されるだけあって何回来ても眺めは超一級。 この日本を代表する山岳風景を眺められただけで今回の登山目的は達成した感じ。

十分に休憩のあとは先に進む。 常念岳頂上から蝶ケ岳へのコルまで ゴロ岩尾根 400mの急降下である。

 



     ”延々と続く急坂の下り。 安曇野側からガスが沸きあがってくる。”


このコースは2度目である。 前回は残雪のある時期に蝶ケ岳側から歩いたので 今回とは全くおもむきが違う感じ。

アップダウンを何回も繰り返しながら少しづつ蝶ケ岳へ近づいていく。  眺望の無い登り降りは ボデーブローのように少しづつ効いてくる。





     ”大キレットが最短距離になってきた。 挑戦を誘うような凄い山容。”


最後のコメツガの樹林帯を過ぎ、急坂を登りきると視界が開けてゴロ岩のピークが見えて来た。





     ”蝶ケ岳の少し手前、尖ったピークの「蝶槍」。”


蝶ケ岳が近づくに連れ、展望は開けるが、残念ながら槍、穂高方面は上の方が雲で覆われる。





     ”雲が掛かる穂高〜槍。”





     ”なだらかな縦走路の先に蝶ケ岳が見える。”


蝶ケ岳ヒュッテを過ぎて間もなく蝶ケ岳の頂上に到着。


11:50   蝶ケ岳

大勢の登山者がなだらかな頂上付近で休憩中。







     ”蝶ケ岳の頂上(2677m)。”


テント場方面を見下ろすと既に30張を越すテントが設営されている。 ヒュッテも大混雑だろう。

休憩後、本日最後の下りで登山口へ戻る。 2年前にも下山で利用したルートだが、 2300m前後の悪路が物凄い。

登山道はゴロ岩そのままなので大変歩きにくい。 滑らないように注意を払って高度を下げる。
この下りを頑張り過ぎると明日からしばらく筋肉痛に悩まされることになる。

1900mから下は登山道が整備されて快適に歩くことが出来る。 途中 多くの登山者とすれ違った。






     ”登山道脇にある お馴染みの 「ゴジラのような木」。 疲れた身体を和ませてくれる。”


最後は沢沿いのなだらかな登山道を下り、三股登山口からさらに駐車スポットまで おまけを歩いて終了。



15:10   三股駐車スポット到着。

まずまずの天気で素晴らしい眺望。  内容豊かなワンデイ登山が終了した。

途中の「ほりでーのゆ」で汗を流して帰路に着いた。



今回のコース




  ”今回のGPSトラック”

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