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<bgsound src="ich.mid" loop=-1> 南会津  三ツ岩岳
2015年3月28日(土)


”三ツ岩岳の頂上から越後三山を遠望”   

[概要]
春の彼岸を境に一気に春がやって来たような感じである。 春スキーの第2回目はやはり南会津となった。

大戸沢岳のすぐ北に位置する三ツ岩岳。  この山は近くの会津駒ケ岳に比べれば人気は落ちるが、夏の登山道もあり
知る人ぞ知る、大変趣のある山で、特に山スキーファンは多い。

先週は下大戸沢のスノーブリッジがしっかりしていたので今回も期待して、初めて南東尾根ルートから往復してみた。


[メンバー]  :単独
[山域&山名]:南会津(福島)、三ツ岩岳(2065m)(登山口からの累積標高差1225m 延べ距離約10km)
[天候 ]      :晴れ
[行程 ]      :6:40下大戸沢スノーシェッド(840m) - (8:50-9:05) 1700m主尾根 - (10:35-11:40)三ツ岩岳 - 12:40登山口

登山口付近の路肩の雪壁は先週と同様にまだ3m近くありとても3月末の光景とは思えない。 除雪されたスペースに駐車して出発準備。



6:40   下大戸沢スノーシェッド出発

下大戸沢の右岸を少し進み、左岸に渡る。 スノーブリッジはまだ健在で難なく対岸へ。





     ”下大戸沢のスノーブリッジを渡る。 ”


数日前に降った雪が上層にあるが 朝の冷え込みで雪面は締まっているので登りはかなり楽である。 これが下るころはどうであろうか。





     ”1100m 三ツ岩沢と中ノ沢の合流地点。 右の尾根に取り付いて登っていく。”


三ツ岩岳の1700m付近から南東に派生する支尾根は全体にかなりの急斜面である。雪質によっては登りに苦労すると思われるが 幸い 今日の締まった雪質は シールが良く効いて比較的登り易い。






     ”1350m 付近のブナ疎林の滑りに期待が持てる急斜面。”


急斜面を効率良く高度を上げていくと中ノ沢を挟んだ対面の大戸沢岳が姿を現す。






     ”1600m 付近から見た大戸沢岳。 空は全体に薄い雲が掛かる。”



8:50   1700m、主尾根と合流


ここで最初の大休憩。 日射しが強く気温もグングン上昇している。日焼け止めを塗り、上着も脱いで薄着体制とする。 春を通り越して初夏の気候だ。






     ”1700mで合流した主尾根をしばらく進むと山名の由来の三ツ岩が見えてくる。
    三ツ岩岳は更にこの左奥。”






     ”右手に見える 黒檜沢を挟んだ国体尾根とその奥の窓明山。
     遠方のかなたに飯豊連峰が見える。”






     ”三ツ岩付近の急斜面のヤセ尾根を慎重に越えていく。
     このルート一番の難所(?)か。”


最後はなだらかな雪原を50m程登り頂上に到着。 頂上標識は雪の下にあり現れていない。
登り易い雪質のお蔭で標高差1200m余を4時間弱で登った。


10:35   三ツ岩岳


風が殆どない穏やかな頂上。少し霞んでいるが北西方向の山々は比較的クリアに見える。






     ”くっきり見える越後三山方向。 一番手前の鋭鋒は200名山の荒沢岳
     右が越後駒ケ岳。左奥が中ノ岳。”






     ”北西方向の未丈ケ岳、毛猛山、浅草岳。
    豪雪地帯の山々はまだ冬の姿である。”






     ”北方向の会津の山々。丸山岳、高幽山、会津朝日岳など。”


休憩中に次々と登山者が国体尾根方面から登ってきた。
埼玉から来たという スノーシューのご夫妻と暫く談笑。 これから大戸沢岳まで歩を進めるという。この時季しか 廻れないルートである。

休憩した後は待望の滑降。 休憩し過ぎて身体が固まってしまったか。ちょっと滑ったら足が攣りだしたので 立ち止まり暫くストレッチをする。

再び滑りを再開。 雪質はカリカリ、新雪、ザラメと入り混じっている。難しい場所もあるが滑りは楽しい。





     ”1800m付近の急斜面を下る。 余りにも急で斜面の先が見えない。スリル満点。”


1700m付近からは南東尾根へ下る。 このルート一番の 広大な急斜面。どこを滑っても良い。





     ”南東尾根1650m付近の大斜面。向いは大戸沢岳からの北東尾根。”






     ”正面右に見える、大戸沢岳と中ノ沢へ落ちる支尾根の光景が素晴らしい。”






     ”1600m付近、滑り降りた大斜面を振り返る。
     写真では斜度が解り難いが広大な急斜面である。”


南東尾根は三ツ岩沢との合流点まで斜度25°前後の急斜面が600m続く。 一気に といきたいところだが、 勿体ないのと、
疲れるので度々立ち止まり回りの景色を見ながら滑る。







     ”素晴らしい斜面もそろそろ終盤に近づく。”





     ”正面の大戸沢岳とその斜面が午後の日を浴びて輝く。”


三ツ岩沢と合流後は下大戸沢まで下る。 気温が上昇し たっぷり水分を含んだ雪面はブレーキがかかるが、 幸いに数日前のトレースがあるのでそれに乗ると 比較的良く滑る。

今朝渡ったスノーブリッジはまだ繋がっていたので難なく対岸に渡り、登山口まで滑って終了。



12:40   登山口

雪質はいろいろバラエティーに富んでいたが楽しい滑りが出来た。 三ツ岩岳南東尾根は素晴らしいルートだ。



今回のコース




  ”今回のコースのGPS軌跡”登り、下り 同じルート。


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