山スキーのページ
南会津
大杉岳
2015年4月26日(日)
”滑り出しの大杉沢の源頭部”
[概要]
4月も下旬となると山スキーの目的地は限られてくる。
3月末時点の積雪がかなり多かったので檜枝岐周辺は遅くまでいけるのではと目論んでいたが4月中旬以降の暖かさで一気に 融雪が進み例年と変わらなくなってきている。
それでも例年なら連休前に開通する352号 燧ケ岳の登山口、御池まではまだのようだ。
燧ケ岳は開通後に行くことにして 七入までは車で入ることが出来るので、今日はそこから大杉岳を目指すことにした。
燧ケ岳と会津駒ケ岳の間に位置するこの山は知名度はそれ程無いが この時季、標高の割に積雪が多く 尾根、 沢など山スキーコースとしては趣があって面白い。
[メンバー] :単独
[山域&山名]:南会津(福島)、大杉岳(1921m)(登山口からの標高差840m)(延べ距離約13km):
[天候 ] :晴れ
[行程 ] :6:40 七入(1080m) - 7:40ブナ平 - (10:10-10:40)大杉岳 - 12:10七入
6:40 七入橋
七入橋の先にゲートがありそこから通行止め。 駐車場はまだ除雪していないので国道脇に車を置いて出発。渓流釣りの車、山スキーの車など数台がある。
最初のヘアピンカーブでスキーを履いてショートカット気味に登り始める。 昨日入ったトレースがいくつも見受けられる。
途中一度道路に出て、次のカーブでシール登高再開。 雪面は適度に締まって歩くのに都合が良い。
このルート一番の急斜面を登りきると平坦なブナ平にでる。
”平坦なブナの疎林を行く。吸い込まれそうな紺碧の空。”
過去に来た際はブナ平の先からは大杉沢の左岸尾根を登ったが、今回は趣向を変えて大杉沢を少し登り詰めてみる。
なだらかな沢を1500mまで登ると 右手に開けたブナ林の斜面が見えるのでこちらに向かう。
”大杉沢を1500mまで登り右手の斜面に進む。”
ツリーホールの出来たブナ林は急斜面だが疎林なので下りの滑りにも良さそうだ。
”ブナ林の急斜面を約120m程 直登気味に登る。”
標高1620mで尾根に合流。振り返ると木々の間から燧ケ岳が見える。 1ケ月前に三ツ岩岳から見た姿から かなり雪が減っている。
”1620m付近からブナ林越しに見える燧ケ岳。”
ここからは比較的勾配の緩い尾根歩きに変わり左右の景色を眺めながらの稜線漫歩をのんびりと楽しむ。
”1620m付近の尾根。先行者が1名見える。”
尾根も大杉林道に近づくに連れて 少し傾斜が増えるがそれ程きつい登りではない。
”1800m付近から七入沢の源頭越しに見える大津岐山方面。”
やがてなだらかになり1888mのピークに到着。 この付近は樹木が少ないので見晴らしが良い。
北は会津駒ケ岳から会津朝日岳、北西方向に 越後三山、南に燧ケ岳、日光連山もぐるっと見渡せるが 今日は気温が高いためか遠景は少し霞んでいる。
”会津駒ケ岳と中門岳。”
”大杉岳のピークはここから少し左手にある。”
”こちらは大杉沢の源頭部越しに見る燧ケ岳。柴安ーと俎ーの双耳峰が良く見える。”
なだらかな稜線を少し歩いて大杉岳と思われるピークに着いた。 ここは回りを樹木で囲まれているので、 残念ながら眺望は殆どない。
10:10 大杉岳
今日は五月下旬頃の天候という予報。この頂上も風はなく初夏を思わせる雰囲気である。
ゆっくりと休憩した後は待望の滑降。 まずは大杉沢を少し降りてみる。大杉岳の頂上直下から落ちる沢はV字が強く滑り難いので、 少し戻り広くなった急斜面を滑る。
”大杉沢の源頭部の大斜面。 少し緩んだザラメで最高の滑りを楽しむ。”
”急斜面は続く。”
150m程滑り降りた付近から 沢は細く急なV字形に変わるのでそのままトラバース気味に尾根に戻る。
その後 尾根を暫く下り1620m付近から、朝登ったブナ林の急斜面を滑る。
”大杉沢へ落ちるブナの急斜面。
木々が混んでいるように見えるが滑りには全く支障ない。”
大杉沢まで降りたらあとは往路をその侭辿って下る。
1160mでスキーを脱ぎ、 国道脇の土手に芽を出したフキのとうを摘みながら駐車場へ戻った。
12:10 七入橋
好天のなか春スキーというより初夏のスキーを楽しみ、山菜まで採って 贅沢な一日だった。
本日のコース
”GPSトラック” 赤:登り、 青:下り
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