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<bgsound src="s_song.mid" loop=-1> 吾妻連峰  西吾妻山-若女平
2015年2月21日(土)


”梵天岩への登りから飯豊連峰を遠望”

[概要]
今年の冬は寒さが厳しく、そして山は例年にない積雪。 山行は暫く様子見の状態だったが、 やっと春先に現れる移動性の高気圧の天気図になった。
この好天が約束されたような天気予報に誘い出されてひと月ぶりに出掛けた。

毎年出掛けているツアースキーのメッカみたいな吾妻連峰の若女平コースである。


[メンバー]  :単独
[山域&山名]:吾妻連峰(山形、福島)、梵天岩(2005m)〜若女平〜白布温泉(870m)  累積標高[登り310m、下り1250m,] 延べ距離(8.4km)

[天候 ]      :晴れ
[行程 ]      :天元台スキー場トップ(1820m)10:40 - 西吾妻小屋手前(11:40-12:10) - 若女平(13:20-13:40) - 14:10 白布温泉


白布温泉へ通じる道路は完全に除雪されているので車の通行には問題ないが、 道路脇の雪壁の高さはかなりのものであり除雪作業の困難さが解る。

若女平コースに10年通い続けたがこんなに積雪が多いのは初めてである。

ロープウェー駅に登山届を提出して少し遅い時間のスタート。何時ものことながら休日なのにスキー客は数える程しかいない。


10:40  ゲレンデトップ(北望台)

リフト降り場で係員が登山届の提出確認をしていた。ひと月前にここから入った登山者が行方不明になっているとのこと。

スタート時の気温は -8℃。 この時期としては高い方だろう。  早速シールを付けて登り開始。
既に先行者のトレースがしっかりあり、楽々のシール登高。





     ”かもしか展望台の手前から見た梵天岩方面。 紺碧の空に飛行機の航跡が二つ。
    この辺の樹氷も形がしっかりしている。”


日射しが強烈なので気温の割にかなり暑く感じる、アウターを脱いでも汗ばむ陽気。早くも春スキーの雰囲気である。





     ”かもしか展望台を過ぎ大凹付近からの梵天岩方面。
    ポコポコと見える小さな樹氷。このオオシラビソは約10mの高さなので積雪の多さが解る。”
   


中大巓と梵天岩のコルは風の通り道、 雪面はウインドパックされた状態で歩きやすく どこを登っても良い。  





     ”梵天岩の緩やかな登りから中大巓方面を振り返る。”






     ”更に右側の藤十郎から東大巓。 東方面にいくにしたがって積雪量は減っているようだ。”


西吾妻山周辺は樹氷の名所である。積雪量が多いので樹氷の高さは蔵王などに較べるとかなり低くミニモンスターといったところ。






     ”梵天岩付近の樹氷。”






     ”梵天岩付近からの飯豊連峰を遠望。”






     ”エビのしっぽで固まっている梵天岩。”






     ”梵天岩までくるとなだらかな饅頭型の西吾妻山全体が見える。
    頂上付近にポツンと登山者が見える。”


今日はスタートも遅かったので西吾妻山へは行かずに若女平方面へ直接向かうことにする。



11:40  西吾妻山小屋手前(休憩)





     ”休憩地点から見た西大巓方面。 東斜面にはスキーの軌跡が無数にあり、頂上に数名の登山者が見える。”


こんな好天の日は小屋に入らずに雪上で景色を眺めての休憩が最高。 スキー2本を斜めに挿し椅子にして休憩タイム。


暫く休憩のあと、シールを外して待望の滑降スタート。 例年だとオオシラビソ回りの凹凸が激しくて滑りにくい1950m付近も 今年は豪雪で障害物がかなり少ない。





     ”ふかふかの斜面。 1850m付近の急斜面を上から見るが 写真では急斜面が解らない。
   この混んだ樹林間を縫うようにして滑り降りる快感が堪らない。”


ちょっと重めのパウダー斜面を快適に下る。 夏道沿いに下るのが登り返しがなく一番楽だが。





     ”1700m付近から所々現れるツアー標識。”


1600m付近で先行者のトレースが現れた。 若女平の平坦地はこのトレースに乗っていこうと考えて従ってみたが。 どうやら少し沢沿いに寄り過ぎていたので その後は暫くトラバース気味に尾根に戻りながら下る。



13:20  若女平

ここで暫く休憩し、持参した最後のむすびを頬張る。 





     ”若女平から 西吾妻方面を振り返る。 依然として好天が続く。
    厳冬期とは思えない穏やかな風景。”


休憩のあとは再び滑りの開始。 気温の上昇でこの付近から雪質が悪くなってきたので、有り難く先行者のトレースを 使わせて貰う。

やがてヤセ尾根に到着。 今年は積雪が多いせいか例年に比べて尾根はかなり広い。スキーで難なく通過。





     ”渡り切ったヤセ尾根を振り返る。 左側はストンと50m位落ちている。” 


最後の杉の植林の片斜面付近は雪質が更に悪く 疲れる滑りになったが 横滑りを交えて慎重に通過する。 
藤右エ門沢の畔に降り、橋を渡ってスカイバレーの入り口に出て今日の行程は無事終了。

下山地点で先行者2名に会ったので先行のお礼を述べた。福島の方である。


14:10  スカイバレー入口


最後の200m位はちょっと雪質が悪かったが、標高差1250mを滑って大満足。

スキーを道路脇にデポして、天元台ロープウェー駅まで戻り下山報告をした後、車を回収して帰途についた。



今回のコース




     ”GPSの軌跡 ”赤:登り、 青:下り




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