歯科治療と認知症について

●「歯科治療と認知症について」まとめて見ました。参考にして下さい。

●認知症とは?
 → 痴呆症のことです。最近の疫学調査によれば、65歳以上で10人に1人は認知症とされています。特別ではなく、ありふれた病気です。


●認知症を起こす病気は?
 → アルツハイマー病:50〜60%。脳血管性:30%。レビー小体型10%。その他10%。


●認知症への対応は?
 → 3つの原則があります。
    @抱え込まず、誰かに相談する。
    A早期に認知症の専門家に診察を受ける。
    B早期に介護の専門職に介入してもらう。

●アルツハイマー病の治療方法は?
 → 現在、根本的に治すことはできません。薬物により症状の進行を遅らせることができます。

●歯科治療はどこまで可能か?
 → 認知症の程度により異なります。意志の疎通が十分に出来ない患者さんの治療は中々困難です。

●認知症の患者さんの口腔ケア
 → 自分でブラッシングが出来ない患者さんには、手助けが必要です。介護に携わる人みんなが、患者さんの口の中の状態を知った上で、ケアすることが大切です。数年間、入れ歯が口の中に放置されていたという報告もあります。


●まとめ
 → 65歳以上の10人に1人が認知症。認知症の半数がアルツハイマー病。とすると、65歳以上では20人に1人がアルツハイマー病です。そして、アルツハイマー病の根本的な治療法がありません。
認知症はありふれた病気であり、それを受け入れ、対処してゆかなくてはなりません。その為にも、65歳までには、将来に備えて、十分な歯科治療が必要かと思われます。また、自分の口の中の状態がどうなっているのか家族に理解してもらうことも非常に大切と思われます。

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