2/15/2001の夢荘日記

(公開質問状:拝啓 茨城県知事公室広報広聴課広聴担当殿)


公開質問状(茨城県知事あての「私の提案」に投稿しました)
拝啓 茨城県知事公室広報広聴課広聴担当殿

日曜日のボランティア活動で近くの川辺を清掃しました。ゴミの多さには驚いたのですが、それ以上に驚いたのが自然破壊。川の流れを真っ直ぐにするためか、大型機械が川底を削り、のり面の木を根こそぎ取り払っています。何故こんな工事をするのか、ボランティアで集まった者全員(と言っても5人)が呆然としました。

昨年も川底を削るような工事が行われ、県に抗議しました。何しろ遠くのサミいさんまでが抗議したものだから、県も回答をしてきました。その答えは洪水を防ぐための堆積した土砂を取り除く工事、地域住民に説明が不十分だったので、今後は気を付けるとの趣旨だった気がします。

ところが今度の工事は昨年よりも大がかりに思えるし、地域住民への説明も有りません。なにしろ市会議員が調べられないと言うのですから、住民無視も甚だしいものです。この川では春から夏は鮎釣りでにぎわい、秋は鮭が上ってきます。あの鮎や鮭が産んだ卵はもう海に落ち着いたのでしょうか。川辺の葦や木立にいたカワセミの住みかはどうしたのでしょうか。

これだけの工事をしているのですから、何か意味があるのだろうと思います。土木予算を議員の関係した企業にばらまくだけの工事とは思いたくありません。でも、工事の効果と自然破壊とを天秤に掛け、どうしても必用と考えて行われている工事なのでしょうか。もしそれなら、正々堂々と地域住民に説明をすべきと思います。

昨年の回答は只の取り繕い、時が来れば忘れるだろうと考えていたのでしょうか。今度こそ茨城県知事公室広報広聴課広聴担当の正式な回答をこのページでお待ちします。
(ホームページでは私の住所氏名、工事中の場所は省略しました)  

回答(3/11に担当県土木事務所の課長、担当者が説明にきました。)

書面での回答は頂いていませんが、口頭での説明を要約すると下記の通りです。

(1)今回の工事は昨年の続きで堆積した土砂の撤去。
(2)目的は異常増水時の洪水予防。
(3)昨年の反省から、川底全面の除去ではない。(流れは余り変えない、魚が住む石を残す)
(4)土砂撤去はこれで完了する。(来年は行わない)
(5)土手内に生えた木は原則撤去なのだが、自然との調和を考慮し残すことも考える。
(6)水流で削り取られる危険箇所の工事でも景観に十分な配慮をする。
(7)工事は5月頃まで延びるが、鮎の遡上等には充分配慮する。
(8)工事内容の説明(看板設置)について検討する。
(9)川の将来展望は現在策定予定。それには住民の要望を盛り込む。(アンケートの実施)
(10)住民側から申し出れば、今回のような意見交換の場に出席する。

昨年よりかなり前進した回答になりました。
なお、説明には「川を楽しむ会」と漁業組合の方々にも同席して戴きました。

                                  文責は夢荘

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