az-3

本当は新しい車を買うつもりはまったくなかった。

初代愛車のジェミちゃんの走行距離も１０万Ｋmを突破したころからさすがのジェミちゃんにも疲れが見え始めていて、あっちこっちが悲鳴をあげていた。
ある時もマフラーから「バフッ！」と煙りを吐いて調子悪くなり、キャロちゃんでお世話になっているＡＵＴＯＺＡＭで観てもらうことになった。そして診断を待つ間に店の前においてあったのがＡＺ－３だった。
この車はＡＺ－３ＡＶスペシャル（注：アダルトビデオじゃないからね）っていう特別装備の車で１０連装ＣＤ、カーＴＶなんかが付いていた。ＴＶ中継所に近いせいもあるだろうが、カラーＴＶもきれいに写るし、ＣＤをかけたら、それまでのジェミちゃんと違って最高の音に聞こえた。
それから暫くして家の車庫には白いジェミちゃんに変わってブルーのAZ-3が住むことになたのは言うまでもない。

【ＡＺ-３の事件簿】
あんまり事件に巻き込まれなかったＡＺ－３であるが、一つあげるとすればそれは購入してすぐ引き起こした花パパのミスである。

普段、花パパはカプちゃんを運転し、花ママがＡＺ－３を運転していた。そんなある日花パパはＡＺ－３でいつもと同じように車庫から出ようとした。そう ”いつもと同じように” 車庫からスルッと出られるはずだったのに・・・・

カプちゃんはお尻のすぐ後ろに後輪があり、前輪はずっと前の方にある。これに対して普通の車の後輪はずっと後ろのほうについている。すなわち、内輪差の関係でハンドル切った時の車の軌跡がまったく違うんです。

そんな訳で”いつもと同じように”運転してはずが、車のお尻が出ないうちからハンドルを切ってしまい右後ろのサイドをガリッとこすってしまったのでした。
この事件は今だに何かにつけ花ママから花パパに対し語られています。