9月のメッセージ


社員の皆さんへ                        2002・9・7
                                              
                                 日立精錬・煙山 弘    

今月の一言  
「かたちから入るも、心であらわせ」

 マナーマニュアル、作業マニュアルなるものがあります。

例えば、訪問した先で応接間に通されたら、相手が現れるまで部屋の

なかに飾られた書画や置物などを鑑賞しながら立っているべきで、

椅子に腰掛けてはいけないといわれています。

 私は、友人の会社、仕事先に拘らず実践しています。

それは、私の中に植えつけられて「当然のこと」になっているからです。

 でも、それを誰にでも強要をしようとは思いません。

ドアが開く瞬間に、起立して誠意を見せれば済むことだからです。

 正式のマナーを意識しすぎると動作がぎこちなくなり、思わぬ失態を

演じかねないことが多くあります。

 あまり厳格に考えず、相手を不快にさせない程度を心がければいい

のではないでしょうか。

 仕事をするときにも同じことが言えるでしょう。

書かれたマニュアル通りにやれば、何事もうまくいくとは思えないのが

現場作業です。

 決められた手順を踏みつつ、更に工夫をして効率を上げてみることが

望まれていると思うのです。

 マニュアルを遵守するあまり、効率改善や刷新が出来なくなっている

現場はどこかにありませんでしょうか?

 先日、日立電線系列のある社長さんを訪問したとき、アポイントをとった

直後にパソコンでインターネットを検索したらしく、私が会社案内を手渡す

前に、日立精錬の情報を印刷して、すでに持っていらっしゃったのです。

 誰かと会うときに、前もってその人を知っておくこと、その会社を理解して

おこうという姿勢は、我々が求められていることなのではないでしょうか?

 そのときに私は、その社長さんのデータを殆ど持っていませんでした。

自分の用意の足らなさから来る誠意の不足さ加減に、その場で反省して

いました。

お客様のことを知らないで、どうして「何を求められているか」判るでしょう?

 私たちは、全社一丸となって「お客様の望むこと」を探し出して、満足できる

サービスを提供し続けて行こうではありませんか?

そのためには
「情報の共有化」が一番求められています。

みんなであれこれと話し合う機会を、もっと持ちませんか?

どんな方法で話し合うと良いのか、各自の意見を気軽に提案してみてください。

答えがいつもすぐに出るとは限りませんが、声を出し続ける事が大事なのです。


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