茨城県経営者協会・青年経営研究会・7月例会  
       第7期サマーフォーラム「泉田ツアーin新宿」
  {時代のトレンドを探る〜今、新宿が熱い〜}

私が所属する茨城県経営者協会には、いくつかの委員会があります。
その中の青年経営研究会(会長 藤田富夫氏 潟Iセヤ代表取締役)では
毎年この時期に一泊で行われている「サマーフォーラム」という勉強会を
7月16〜17日(火・水)にかけて開催しました。

このフォーラムは、一泊二日をひとつのセミナー例会として企画します。
盛りだくさんの内容と深く掘り下げた学びや気づきをモットーとしている行事で
今年はサマーフォーラム委員会(委員長 煙山弘氏 日立精錬椛纒\取締役)
つまり、私が担当者として企画したものです。
担当副会長は茨城トヨタ自動車株式会社・専務取締役の幡谷史朗さんです。
実際に講師と段取りを取ってくださったのは、副委員長の増山英和さんでした。
サポートしてくれたのは同じく副委員長のお二人。
東興機械興業株式会社の取締役総務部長である相澤祐一さんと
株式会社アイ・ティ・エイチの代表取締役である磯崎寛也さんでした。

今回は且O和総研・椛D井総研などの顧問をされている株式会社泉田事務所
代表取締役の泉田豊彦氏を講師に迎えることになりました。
氏は、一年中「泉田ツアー」という勉強会を世界中で開催しています。
街を歩いている人間の目から見た流通、サービスの質や方法、流行の商品などを
自分たちで体験するところから気づきに結びつけるやり方で、多くの実績を残して
おり、自身でも常に新鮮な目で街や人を見つめ続けている方です。

今回はいくつかの候補地の中から、新宿駅周辺の元気な会社を比較研究して
みようという企画になりました。
参加各社の若手経営者がこれを体験することで、各社の経営指針の見直しや
商品開発の一助になるのではないかと考えたのです。

今回は「時代のトレンドを探る〜今、新宿が熱い!〜」というテーマのもと
長丁場ではありますが、3部構成のサマーフォーラムになりました。

第一部=ガイダンス

      台風がまさに目の前に迫っていた当日の昼前から、新宿駅近くの宿舎
      となったホテルの会議室で、この企画のガイダンスを二時間もかけて
      行いました。
                 
                
商売の秘訣を熱く語る泉田豊彦先生

      この時間のために、講師は判りやすいパワーポイントを用意しており
      画像とグラフなどによってイメージを作りやすくした上に、判りやすい
      解説を加えてくださいました。      

                 
         
準備周到さは 「ここまでしてくれるのですか?」 言うほどのもの

      このガイダンスの中で、以下のとおり目標が設定されました。
     「総合テーマを基に各業界を代表する店舗を実地に体験することにより
     各業界の店舗戦略を探り、比較対照することにより特色・差異の根本を
     明確にし、その結果を、今後の事業展開へ活かすことを目的とする。」


      これによって、トレンドの見方や人の気持ちの捕らえ方などについて
      気づきの多い学びの時間を得ることができました。
      終了後には90分もかけてのフルコースランチを戴き、そのときにも
      熱気盛んな討議が続いていたのです。

                  
            
お昼からこんなものを戴いていいのでしょうか?

第二部=ツアー
      食事を取っているあいだに、雨も上がったようです。
      台風一過の晴れ渡った新宿駅前に繰り出して、一部でしっかり学んだ
      トレンドの見方、比較の仕方などを実践することになったのです。
 
      参加者を3班に分けて見学を開始したのですが、各ポイントで決めた
      集合時刻一杯まで、各々が自分の視点でポイントを探していたようで
      みんな汗まみれです。

      まず、電化製品の比較です。
      どの店も立地が違うので比較できない部分もありましたが、情報は
      正確に伝わると見えて、どんなものでも同じ価格で並んでおりました。
      講師が使っていたデジタルカメラに的を絞って比較してみましたが
      台数が掃けるのと仕入れのタイミングがずれてしまったものがあると
      「この店は品揃えが悪い」というイメージを持ってしまいがちです。

      次には衣料品です。
      衣料品店の仕事は「お客が手に取った売り物をたたむことと掃除」

      ユニクロは原色を明確に打ち出しているようで、どの色も同じ比率で
      聳え立つような高い棚に整然と置いてあります。

       
    
色使いが原色になっています    もちろん商品もカラフルでパワフル!

      レジの前に並ぶお客は手持ち無沙汰で、列から離れるとまた並ぶのが
      億劫で、本当に欲しい物が見えるところにあっても、取りにもいけない
      雰囲気でした。

      比べてGAPはゆったりとした展示方法であり、落ち着いた色と原色の
      比率を無理なく配置しているので、時間と空間をゆっくり楽しめますね。

               
     
明るく開放的な店の前の雰囲気  店内にも余裕が溢れています

      地下売り場は子供のための広場なのかと思うほど、自由な空間に
      「母と子供が集う楽しさ」までも感じました。
      フロアのまんなかで、品定めをしている主婦をなにげなく見ると
      「自分の世界に浸っていられる」ほどゆったりと時間をかけて
      「私のお店」的な感覚で楽しんでいるのです。
      私も、そんな感覚を持ってしまいましたが、いまだかつて、
      どこの店でも感じ得なかったものでした。

      もう一店はコムサ・デ・モード

            
       
明るい店の雰囲気   ショウケース・展示ブースにも遊び心が

      客の導線図を見ると、無理なく上の階へと誘導する仕掛けがあるようで
      私は入り口のアイスクリームやさんで引っかかりましたが、そのあとに
      するすると上まで行って来ました。

                 
 泉田さんが選んだアイスの味見をする相澤さん   僕は黒ゴマコーンがお気に入り

      展示が素敵で、思わず「僕にも似合いそう!」と錯覚を起こしそうでした。
      だって、雰囲気がいいんだもん、それだけで嬉しくなってしまいます。
      最上階には「カフェ」があり、時間を贅沢に使う自由人たちが和やかに 
      上品そうなおにぎりを食べておりました。 

              
      
 着てみたくなる色合い        綺麗な盛り付け

      立派な建物にゆったりと陳列されている
大塚家具では、同業者の為の
      案内看板までもあることから、かなりの余裕が見えました。

      
     
妙な看板ね  優雅なフロアに静かな時間   唯一の集合写真かな? 
       
      こんな店に来たら、「高価なものほど買いたくなるんだろうな」と思って      
      かみさん同伴でなかったことに、胸をなでおろしていました。
      この店は、「お客を幸せにしてくれる店だなぁ」と、実感しました。

      最後に、歌舞伎町の入り口に聳え立つドンキホーテにやってきました。
      入り口に落ちているのは山積みになった花火セットのひとつなのですが
      店員はいないし、客は知らん顔。
      かといって持ち逃げする通行人もいないのが不思議でした。
   
      中に入ると、天井まで飾り付け(吊るし)されている売り物や、いまにも
      倒れて来そうな陳列棚がひしめき合って、その間をお客が探検している
      ような、なぜか楽しげな雰囲気もあるのです。

  
          
こんなものしか撮っていない自分が恥ずかしい・・・・

      私は上の階へ上がるエレベーターを探したのですが、何処にもないと
      諦めかけていた所へやってきた相澤副委員長が、手招きをしています。
      売り物がかぶさった陰に、三角のボタンを発見しました。

      時計売り場に行くと定価130万円のものが赤い字で描かれた70万円で
      売られているのです。(原価・卸値はいくらなんだろう?)
      僕は定価10万円のチタン製ソーラー発電腕時計が、なんと9800円!!
      軽くて20気圧防水なので、即買いをしてしまいました。
      その後の夕食会で皆さんに披露すると「ニセモノ?」と言われましたが、
      歌舞伎町で買った安物ですもん、それもありでしょう!?      
           
      チェックインを済ますと、シャワーを浴びていざ夕食会へ!
      水炊きの専門店「玄海」さんへは大久保通りをかなり東へ歩きました。
      水を打ったばかりの門を入り、玉砂利を踏まないように飛び石をわたり
      広い玄関へと進みます。

                  
               
上品な中庭      上品な水炊き
  
      赤いじゅうたんのしかれた階段を上がると、僕たちの宴会場へ通されて
      でも、あまりに上品な料理と優雅な仲居さんたちのサービスでしたから
      宴会というよりは「お酒もついたお食事会」という風情でした。

      日頃から梯子して大酒を飲んでいる若者たちが、こんなもので酔うとは
      到底思えません。
      案の定、また全員家電品街へ戻って、居酒屋にどっかと座り込みました。

                     
                
二次会でも元気に熱弁を振るう講師

第三部=まとめ
      翌日、宿舎の会議室で、まとめのセミナーとして行われました。
  
                 
               
深夜までかかって作ってくれたまとめの資料

      翌日まで残った各自が、気づいたことや感想を発表し、その都度講師が
      コメントを加えて、さらに磨きをかけると言う、徹底した学びを体験しました。
      参加した会員は口々に視点の狭さと甘さを反省し、今回の学びの数々を
      今後の経営に活かしていくことを決意して「泉田ツアー・イン新宿」は幕を
      閉じたのです。

      私は午後からまた、電気街へ戻りまして売り場レイアウトの比較や店員の
      立ち振る舞いなどを比較して楽しんでいました。
      売り場を効果的に使う知恵はいいと思いますが、「電子製品」という売り物に
      雨水などが垂れていること自体、私には許せないことでした。
      ヨドバシカメラのMAC専門店に足を踏み入れたときには、愕然としました。
      E−Mac・・・白くてコンパクトで画面が大きくて綺麗で・・・欲しい・・・
                
               
この輝けるように白いボディーがたまりません

      使ったことも無いOSを搭載したMacの製品に、これほどまでに惹かれたのは
      初めてでしたから、ちょっと考え込んでしまいました。

      これを描いている今日はもう、それから11日も経っているというのにねぇ。
      今日も、田尻町のワンダーステーションでそれを見たら欲しくなりました。

      泉田さんには、手軽なデジタルカメラを教えていただいたので買いました。

                          ↓ クリックしてね
      それ以来、
カードサイズのそのカメラを毎日持ち歩いているのです。
      
副委員長の相澤さんが議事録的に纏めて下さったものを、HP用に編集したものが

    ここ    ←(クリックしてね)に張ってありますので、ご一読ください。

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