茨城県経営者協会・青年経営研究会・8月例会
第8期サマーフォーラム「泉田ツアーin新宿・U」
{〜新たな変化を探る〜}
第8期・サマーフォーラムが、15名の参加者を持って開催されました。
昨年の第7期に続いて、泉田豊彦さんを講師に招いてのセミナーをところも同じく新宿を舞台に繰り広げることになりました。
相澤さん 増山さん 泉田先生 今年も熱い泉田さん
昨年、同委員会の副委員長を務めた相澤さんが委員長となり、同じく二期目も副委員長をしてくださっている増山さんが講師とのパイプ役となり、もう一人の副委員長である大久保さんの力を借りて今回の企画に望みました。
相澤委員長の挨拶は「昨年も参加された方が7名、泉田ツアー初体験が8名ということで、初めての方には新鮮な気づきと感動を得ていただき、二回目の方には定物・定点と両方の観点からこの企画を楽しんでいただきたい。」ということでした。
昨年の企画で委員長を務めた自分としても、まったく同感でありました。
参加者の心に残るものになれば、似た企画を何度繰り返しても無駄にはならないと思えるのです。
不況といえども、
同じ百貨店から年間に1000万円以上もの買い物をしている人が何百人規模でいるという事実を紹介することから、今年の泉田ツアーは始まったのです。
秋葉原が熱くなるという仮説を披露して、その理由を紹介してくれたときにはもう、来年のサマーフォーラムの企画は決まってしまったかのようでした。
それほどに泉田さんの観点は鋭いものがあり、僕たちが気づきにくいところまで見通すだけの視点を持っているのだからでしょう。
はじめに僕たちに気づいてほしかったことを、セミナーガイダンスで紹介してくれました。
セミナーの効果は、初めて知った衝撃の強さで決まるというのが定説ですが、二度目の方々には通用しにくいものなので、種明かしをしてしまうことになったのでしょう。
しかしこれにも驚きを隠せませんでした。
「東日本地区のハーレーダビットソンの愛好家の集会に何人が集まったか?」
先生は僕たちに聞きました。
「600人」「2000人」「630人」と、口々に答える僕たち。
「実はね、15000人以上いたのです」という先生の言葉でした。
以下要約です。
「たかが東日本地区の愛好家でさえそれだけいるのですから、日本全国、いや世界にはいったい何人のオーナーがいるのでしょうか?
その人たちにとって、
「自分だけのハーレー」を手に入れることが以下に大切なことかを考えれば、そこにビジネスチャンスはいくつも転がっているのではないでしょうか?」
そんな事例をいくつか紹介して、
「見方を変えたり広げたりすれば、商売に底はない」ということを伝えてくれました。
ランチの前には午後から巡るお店を紹介して、定物・定点観測の仕方までレクチャーをしてくださいました。
訳も判らず見るよりも、そのほうがより効果的ではあるのです。
意気揚々と闊歩する若人たち……?
昼食後、茨城新聞社の東京支社の松田記者が取材に訪れたので、彼と一緒に町に飛び出したわれわれは、新宿西口のビッグカメラに入っていきました。
いくつもの商品の島が点在してあり、ウロウロしているうちに欲しいものにめぐり合えるようになっているのでしょうか。
松田さんはお茶目? 西野さんのサングラスも輝いています
外に出ると先生は新宿西口探索のポイントをレクチャーしてくださいました。
続いてはヨドバシカメラに潜入です。
ここだけは女性子供にも人気でした どんな飾りがあるか訊かなくて済む
こちらは理屈ぬきに欲しいものを自分で探して歩くシステムなので、吊り広告やメッセージボードを頼りに探し当てる楽しさを持っています。
ビッグカメラが女性好みで、ヨドバシは男性好みと言えるのかもしれません。
さて、次は衣料の分野での比較のために、いくつかの店を歩くことになりました。
はじめに、新進気鋭の「ユナイテッドアローズ」です。
入り口を入る前に見上げると こんな感じのロゴが……かっこいいじゃない?
店舗数に制限を持ち、大都市の一等地に大きめの店を構えることで売り上げより利益を重視しているらしいとのことでした。
店の印象は高級感にあふれている割に品物は若者向きでおしゃれでした。
値段もそこそこ高価な正札がついていますね。
さりげなくアルファ波を奏でる…… 景色はまるでニューヨーク?
南口の高島屋の近くにある「ユニクロ」に入りましたが、ここは相変わらず
(定点&定物)の原色から中間色までずらっと揃えた割安感の衣料ばかりです。
機能重視ならばいくつか欲しくなるものもありましたが、おしゃれをイメージするにはちょっと無理がありそうです。
続いては「GAP」ですが、ここも明るい店作りに徹しているようで、若者も子供連れも気楽に入っていける店のような感じでした。
ここは昨年も撮影しておきましたが、まったく変わりません。
いつも
(定点)若者のたむろす場所として定着しているのがわかります。
エントランスでくつろげるスペースを持った特色あるつくり
東口に回ると、おしゃれなビルが目の前にそびえています。
おいでおいでをされているよう? 明るい色使いは若い女性に人気
「ベネトン」というお店はGAPよりも更に明るい色使いで、ターゲットを若い女性客に絞った感じが伝わってきましたから、僕たちは長居できそうにありませんでしたね。
次は僕の大好きな「コムサ」です。
雲行きも怪しくなってきた夕刻、ショウウィンドウにはまた違った印象のマネキン人形が秋物の服を羽織ってポーズをとっています。
街はもう秋の準備なのかな なぜか惹かれるこの佇まい
ピースをする増山さんと
コムサを見上げる小林会長
参加者のほとんどがここで口にするアイスクリーム。
今年の新作は「すいか」でしたが、あまりスイカの味がしないので先生は売り子のお姉さんとしばしのディスカッションをしていました。
第2弾は行ってみなくちゃ判らない! これが小倉……美味かった!
歩きつかれたところに食べた「おぐら」のアイスは最高に美味しかったですよ!
この店は年配の男性でも上階まで進入しやすいのが良いですね。
シックな色使いの衣料が置いてある2〜4階では、マネキンたちも楽しそうに佇んでいました。
階段にはこんなポスターが! 親戚中でキャンプでしょうか?
暮れなずむ新宿をもう少し歩くと、最後の店となる「ドンキホーテ」です。
いろいろなものが混在しているこのお店では、ない物はないと思わせる品揃えである反面、ほかの店にはないだろうというものを見つける楽しさまで僕たちに与えてくれているのがうれしいですね。
信号がドンキホーテの飾りのよう 盗難防止か、警備員もいた!!
僕はここで「水鳥」と「ぞうさん」を買いました。
どんなものか知りたい人は、個人的に教えてあげます。
ここでチェックインを済ませて、夕食会の会場へ向かいました。
昨年と同じ「水炊き・玄海」でした。
司会は大久保副委員長 小林会長も満面の笑みで挨拶
ここでも定点観測を実験できることになり、仲居さんやサービスの質などの変化など、昨年との比較を楽しむことになりました。
先輩たちもゆったりと 初参加の岡部さんもほっとして
最後までスープを取り分ける仲居さん 西海副会長の三本締めでお開き
ゆったりと時間と料理を楽しんだ私たちは、ホテルに戻ってからそこのラウンジで「ビジネス居酒屋」を開講することにしたのです。
ラウンジの入り口には当時のままの映像が 先生も陽気に乾杯!
ダンディな二人の後ろでは記念写真!? 相澤委員長もお疲れでしたね
こちらの窓から西口を、反対の窓から東口を、と、東京の裏表を見渡せるラウンジでは、いろいろなビジネスの秘話が飛び交い、語り部も聞き役も、それぞれが十分に堪能したらしく深夜を待たずにお開きとなりました。
翌朝から始まった「まとめのセミナー」では、昨日の気づきをどう料理すれば良いのかを知るだけでなく、これからの時代に対応するために必要なポイントを探るところまで行うことになりました。
眠いはずの参加者も、真剣に実を取りにかかっています
各自が気づいたであろういくつかのポイントを事例として取り上げて、先生が解説をするたびに、参加者は感嘆のため息をついたり、深く頷いたりと、参加者の反応を見ているだけでも面白い展開でした。
とは言え、僕自身も気づいたことにも気づかなかったポイントがいくつかあって、先生の解説や視点の鋭さに新たな驚きを隠せませんでした。
昨日は気づかなかったことが「目からうろこ」状態です
女性をターゲットにしたときには、数値ではなく感性に訴えるべし。
男性の場合には、付加価値を理論と数値で納得させればOKである。
だからビッグとヨドバシの比較が必要だったのですね……
最後には5つのポイントを紹介してくださいましたので、画像で紹介しましょう。
ここをクリック
昨年との比較は、なにもお店や街だけではありませんでした。
先生自身の変化や参加者の資質の変化も、比較することができたようですし、新たな参加者の斬新な意見を聞くことで新たな発想が湧くこともあったし、何気ないオフレコの会話の中から、お互いのビジネス展開に有効な気づきをもらったり……
小林会長からの謝辞 唯一の集合写真・漏れた方にはごめんなさい
そういう意味では自分を中心とした定物観測とも言えるのではないでしょうか?
来年はきっと秋葉原を軸にセミナーを開催することになりましょうから、今のうちから秋葉原に通って自分なりの視点を研ぎ澄ましておこうかしら、などと不埒な野望を抱いている僕なのでありました。
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