平成26年度活動記録  
期日 研修内容 講師 出席
 2/21  1. 講話
1.1 金谷講師 <講話要旨>吉田松陰について

① 生涯:ひととなり、生誕(1830年)~没年(1859年) までの概略史実
② 吉田松陰の時系列別、場所別遊学先:北海道を除くほぼ全国に及ぶ。
  茨城県には23歳の時来県(水戸、笠間、筑波山、鹿島、西山荘、北茨城、etc.)
③ 松下村塾と門下生:松陰は1855年(安政2年)より約2年間松下村塾を主宰
  門下生には久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文、山形有朋、等約90名が居る。
④ 吉田松陰の教え(松陰語録):130編ほど残されている。有名なものは,
・身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし大和魂
・若し僕幽囚の身にて死なば吾必ず一人の吾が志を継ぐの士をば 後世に残し置くなり
・かくすれば かくなるものとしりながら 已むに已まれぬ大和魂
➄ 吉田松陰の肖像画とゆかりの史跡・施設を写真で紹介

1.2 辻講師 <講話要旨>「川尻の祭り」
 
(館山・蠶養神社両社祭典費収支決算書報告:昭和11年発行版参照)
① 川尻の鎮守・館山神社の例祭は、日立市に合併(昭和31年9月)される以前は
 5月14日に行われていたが、合併後は5月5日に実施されるようになった。
② 昭和11年の例祭の収支は、祭典費収支決算報告書によれば、豊浦町から両社へ
 神鐉幣帛料が(金貳拾八圓円)出費され、また豊浦小学校からは両社へ玉串料
 (金拾圓)が払われている。この時の児童数は「豊浦小学校のあゆみ(創立100年
 記念誌)」に よると、全児童723人(男子:393人、女子:330人))を数え、校
 外活動でお祭りに参加し、館山神社に参拝してお祝いにお菓子を貰い解散した。
③ そのほか、祭禮供奉行列関係の状況、川尻の夜待ち(八坂神社夜待ち)の状況等
 の説明 があった。
 
2.
役員会

(1)平成27年度の現地研修、日程と場所について
 参加者数確保の為、賛助会員にも呼びかける。
25~26名目標
  ・費用概算
  ・日程:422(水)~ 23(木)
  ・行先:山形県新庄市方面(新庄城跡、戸沢神社、瑞雲院、最上義光歴史館、他)
(2)平成27年度総会資料/26年度行事&決算報告、27年度行事計画の案
   
                                                以上
 抜粋資料,研修会の情景はこちら
金谷

 辻
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1/17 

○定例会の冒頭、先日亡くなられた国井先生のご冥福を祈り全員で黙とうした。
 又、小林会長から国井先生を偲んで、郷土史探訪クラブの立ち上げから
 「豊浦の歴史」編さんに尽力された等など国井先生の功績について紹介された。

 ○講話要旨「民間信仰の話」 
 ① 日本人の基本的生活
 ・一年を二期に分け、正月:年頭儀礼(歳神を迎える)
            盆 :祖霊に感謝(先祖を迎える)
 ② 生産にまつわる信仰・・・年中行事の中で
 ・生命力、活力の回復再生・・・ハレ(晴)
 ・日常生活・・・ケ(?)の生活の連続→人間の活力弱まる。
 ・農業と信仰:田の神、山の神、村の鎮守
 ・漁業と信仰:海の神(金毘羅さん、アンバ様・・)
 ・林業、」商業、その他の職業などの神
 ③ 講と信仰
 ・生活の安泰を祈願
 ・目的による講:伊勢講、庚申講など
 ・性別による講:主として婦女子、観音講など
 ・集落全体の振興、地域の繋がりを大切に、仕事合間のわずかな楽しみ、
  情報交換の場、素朴な庶民の願望・・・
 ④ 各地方の慣わし,仕来たりなどについて会員からも話があった。
 ※詳細は添付資料参照下さい。  

○役員会(出席者:小林、橋本、矢吹、橘、辻、鈴木く、川合)7
    来年度役員:橋本会長(橋本副会長後任は別途)、その他の役員は全員留任。
 ②   国井典子さんから寄託書籍類37冊有り、保管場所:豊浦交流センター
 検索方法や貸出しシステムについては辻さん担当で検討する。

 ③   春の一泊現地研修について
・行先:山形県新庄市方面(山野辺城、最上氏関連、山寺立石寺など)
 1月中に小林会長担当で主な行程を計画し月の定例会で案内する。
・日程:4月22日(水)~23.日(木)(桜開花状況確認し4/1617案も)
・椎名観光バスには川合が予約済み(見積りは行程が決まってから算出)
休会中の大都敏子、飯村里美、坂本勝芳さん氏については退会とする。
   月の総会時には会則も配布する。作成されました。
                                 以上
今月のコンテンツは写真,文共に川合さんが作成されました。
抜粋資料はこちら

 橘 17 
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1.講話
<講話要旨>「新天地、斗南へ……斗南藩、その苦難の軌跡」
 戊辰戦争に敗れた会津は滅藩となった。松平容保は死罪をまぬかれ 生まれて間もない実子・ 容大(かたはる)による松平家の再興が認められた。その領地は陸奥国の北部。自ら名付けた斗南、17,327人(約2,800戸)が、遠い斗南の地に移住した。
 藩民移住と苦難の旅路,生活について、プロジェクタ/写真を駆使しての講話を頂いた。
 (1) 移住:主に明治3年5月~10月に海路・陸路の長く苦しい旅に耐えて斗南の地へ。
 (2) 日新館を再興:藩の将来を見据えて、まず少年たちの教育から始めた。
 (3) 逆境をバネにして精進を重ねた会津の人々:山川健次郎(教育行政、東京・京都・
  九州の各大学総長歴任、物理学者)、捨松(大山巌の妻)、芝五郎(陸軍大将)
 (4) 産業への取り組み:明治4年の春、開墾と養蚕、藍,茶,煙草,甘藷等の栽培、鋳
   物の鋳造,瓦の製造、漆器細工等々。
 (5) 会津戊辰戦史、水戸藩とのかかわり、松平容保の義姉・輝姫等についての解説

2.忘年会
  定例会の後、恒例となった忘年会が午後5時より 「千歳寿司」にて行われた。
  
村上さんより忘年会に寄せて俳句が披露された。
  
『税よりも学を永久に皆笑顔』:詠み人意訳……歴史探訪を学び続け明るく元気で過ごしましょう。

 
抜粋資料,忘年会の情景はこちら
 橋本 研修会17 /
忘年会20
11/18   地元現地研修折笠石神組地理誌の八幡太郎伝説地を現地で見る    
<研修先>
 
・折笠の庵 ・大津淳一郎の墓 ・館の平 大近平 ・八幡宮跡 ・経の内 ・弓弦石
 
・新旗観音 ・天満宮 ・借宿  

 
詳細は現地研修記録(写真)へ  
13 
10/18   現地研修「小田城跡、平沢官衙遺跡探訪   参加費 5,000円
<主な研修先>
  ・小田城跡 ・平沢官衙遺跡 ・筑波神社 ・蚕影神社 ・普門寺 

 詳細は現地研修記録(写真)へ
  
23 
 9/20  講話
<講話要旨>:
 10月18日予定の筑波方面現地研修に先立ち、小田城跡,平沢官衙遺跡,筑波神社,
蚕影神社,普門寺等についての事前講話。更には常陸国の蚕神社の研究についても言及
された。
膨大な資料と用意周到な準備、又多くの画像データを用いての小気味よい進行
は、聞き手を飽きさせない圧巻的講話であった。
 
1.小田城跡
・小田氏は常陸南部に勢力を持った一族。12世紀末(1193)には常陸において地位を
 安定させた。その後浮沈を繰り返し、17世紀初め(1602)廃城になるまで続いた。
・本丸の概要:本丸跡の遺構面、中世遺構面の変遷、出土遺物、発掘調査の成果等
2.平沢官衙遺跡
・平沢官衙遺跡は今から千年以上前の奈良・平安時代におかれた郡役所の跡とされる遺跡
平沢官衙遺跡がつくられた時代:律令国家と地方の役所、常陸国と筑波郡、税の制度
・郡衙と正倉:郡衙の内容、正倉の役割、正倉があった場所,等について解説
3.筑波山神社
・平安初期に、法相宗の僧、徳一によって開かれた寺、後に中禅寺となる。しかし現在
 の筑波山神社が建てられたのは明治8年(1875)のこと。
・万葉の山、恋の山:古代の歌垣(男女による飲食,性的解放を伴う歌の掛け合い)の
 場としても知られる。
・にぎわいとガマの油売り:筑波山を宣伝して参拝客を誘った者たち……筑波山の御師
 (おし)とガマの油売り
4.常陸国の蚕神社の研究
・常陸国の三蚕神社:日立市の蚕養神社、つくば市の蚕影神社、神栖市の蚕霊神社
・茨城県内の養蚕・機織りに関する神社と地名等

抜粋資料は
こちら
 橋本  14
 8/16  納涼会
・恒例の納涼会が「千歳寿司」で開催された。
 
思えば昨年の納涼会は猛暑でしたが、当夜は初秋を思わせるような涼しい一夜でした。
 
新しく入会された梅森信子さんを迎え、女性比率を上げ平均年齢を下げる集いとなりました。
・大平さんご発声で乾杯、皆さん 思い思いに歓談、時の経つのも忘れて楽しいひと時を過ごした。
・何時までも聞いていたい漫談調の橋本副会長音の締めで19時過ぎにお開き。                                                  会費 男性4,000円,女性3,500円
 
納涼会の情景は
こちら 
20 
7/20    講話
<講話要旨>:幕末を駆け抜けた武士、十王生まれの「日下部伊三治(いそうじ)」の紹介
この辺りの地区(県北)の幕末の動きや、地元のために功績を遺した人でも、あまり知られていない日下部伊三治を取り上げて解説。
1.2つの頌徳碑(
顕彰碑)
  ①神峰公園入口にある「久原房之助・小平浪平頌徳碑」
  ②舞鶴城跡(常陸太田小学校)にある「日下部先生父子事跡顕彰碑」
   いずれの碑も徳富蘇峰揮毫による。
2.幕末の時代の流れ:1808年(文化5)~1868年(慶応3年~明治元年)
  水戸藩、川尻・水木に異国船番所設置、助川に海防城建設等主な出来事について説明
3.日下部父子の生涯
 (1) 父、日下部納斎の功績:私塾・郷校を創設し教育に携わる。
 (2) 日下部伊三治の功績:郷校「益習館」の館長、館長を辞した後、尊王攘夷運動等に
   加わる。”戊午の密約” 等政治活動にも関わる。


<その他>次の資料紹介があった。
 
①本年度の歩く会(H26.10.4)「豊浦の自然と歴史めぐり」
 ②パンフレット「カンブリア紀層と郷土ひたち」
 ③パンフレット「日立のオンリ-ワン,ナンバーワン」

抜粋資料は
こちら
佐藤  17
6/21   講話討議
<討議内容>:今月は「川尻の方言」について、大平氏の司会で講話形式ではなく出席者
 全員で検討見直しを行った
昨年暮から数名のメンバーが担当して川尻の方言を収集
 してきており459件の方言が集められた。今回はそのうち120件について見直し
 が行われた。

抜粋資料はこちら
大平   18
5/17 講話
<講話要旨>:下記のテーマについて解説して頂いた。
矢筈と筈の由来?
1.ハズ・ハツの地名
  四日市市羽津町、静岡県牧之原市 波津、福岡県遠賀郡岡垣町波津等数か所あり。
2.矢筈・矢筈山・・・青森県下北郡風間浦村等全国各地にあり、東日本に少なく
  西日本に多い。筈とは窪みのある双山かその窪みの部分か。弓矢の端の窪みの部分
  も筈という。矢筈の”や”は接頭語か。”津”は港を表す。
【民間信仰の話】
1.信仰と宗教は同じ意味か?
  宗教の基礎的要素=教祖、教義、寺院、教会等・・・組織的な集団あり。
  民間信仰=教祖なし、地域社会での信仰・・・世俗的な信仰
       時代の推移によって左右され変化する信仰
2.自然崇拝と信仰 八百万の神

 
 人々の生活・・・自然の恩恵、依存、自然の驚異・・・自然現象、天然現象
  神の対象は火、太陽、水、山、石・・・
3.生産にまつわる信仰
  農業と信仰・・・農耕文化、特に稲作
  漁業と信仰・・・海の神様:金毘羅さん、アンバ様、津明神
、エビス様
   
林業と信仰・・・山の神
  商業と信仰・・・厳島系の市神
  その他の職業神・・・技術をともなうもの


抜粋資料はこちら
橘   20
4/3~4  現地一泊研修「伊豆探訪(韮山~小田原)   参加費 24,000円
<主な研修先>
  ・三嶋大社 ・江川邸/資料館 ・韮山城跡 ・蛭ケ小島 ・願成就院 ・韮山反射炉 
  ・小田原城  ・石垣山城跡 

 詳細は現地研修記録(写真)へ
 
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3/15 1.総会議事
 
① 平成25年度活動結果報告(金谷)及び 会計決算報告(辻)…当日配布資料(略) 
 ② 平成26年度行事計画
別ページ「平成26年度行事計画」による
 ③ 会員異動と役員改選 樫村悦子さん入会(H25/6月)、役員改選なし
注)昨年に続き、4月に現地研修を実施する都合上,平成26年度の総会を3月に実施した。
2.講話
<講話要旨>
八幡太郎伝説について (その一)
(1) 石神組地理誌の折笠村…笠を脱ぎし所:笠を脱いで置いた⇒置笠⇒折笠 に転じた由
 ①石神組地理誌原文(但し古文書書き直し資料…抜粋資料参照)
 ②小字の位置(豊浦の歴史P144)…天満宮のあるところ
 ③(1848年~)年間の折笠(絵図)…岡坪38、浜坪38 計76
 ④館跡、正観音の窟、爪跡石、弓弦石、新旗、鍛冶打、八幡平、経の内、等々の解説
(2) 八幡太郎の伝説は史実か虚構か…次回(その二)で解説
(3) 石神組とは…水戸藩の在地郡奉行制、寛政11年(1799)
  10郡と郡奉行所の所在地 享和元年(1801)…石神組(石神)はその中の一つ。
3.追加講話…矢吹先生より、「川尻田んぼの三本桜」についての話が紹介された。
4. 役員会
  4/3~4 実施予定の現地研修について
 「伊豆北部、小田原を訪ねる一泊研修会のご案内」……行程、研修先について
 

 
抜粋資料はこちら
小林 22