平成28年度活動記録
期日 研修内容 講師 出席
2/18   1.講話
 <講話要旨>
 「川尻屋台(山車)と屋台囃子」:海野氏より下記の項目について逐条解説を頂いた。
 (1) 山車(だし)の由来:
    山車は、曳山、山鉾、山笠、御車、屋台、地車(だんじり)等地によって呼び方が異なる。
 (2) 標山(しめやま):神が降臨する神聖な山。
 (3) 悠紀(ゆき)と主基(すき):大嘗祭(だいじょうさい)における祭儀に関する名称
 (4) 山車の歴史:山車の歴史は古く、祭礼に使われたものでは平安時代の文献にあり。
 (5) 山車の起源:古代の神は祭りに当って、高い木に神が宿るという考えから木を御神木
    とした。これが標山いわれるもの。
 (6) 山車と屋台の見分け方
  ① 山車:最上部に屋根を持たない構造 ② 屋台:上部を屋根で覆った構造
 (7) 祭囃子の歴史
  ① 祭りの発生 ② 馬鹿囃子 ③ 通り囃子 ④ 突風起(とっぴき) ⑤ 水戸地方のお囃子
  ⑥ 那珂湊 八朔祭りの「おっしゃい囃子」

2.役員会
(1)「豊浦のことば(方言)」について
   豊浦郷土史探訪クラブ編として完成した(小林先生取りまとめ)。
   2月定例会で会員に配布……記載漏れがあれば1年程度後に補訂版を配布する。
   会員外への提供は、記録したUSBメモリを豊浦交流センターに保管し希望者に貸し出す。 
(2)平成29年度行事計画等検討……3月の総会で決定される。(案)をトップページに記載
   ① 会員確認、クラブ規約改正、役員改選等について
   ② 日帰り現地研修地,先について
(3)4
2627日 現地研修(岩手探訪)の行程等の細部を詰めた。
  

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海野 16 
1/21  1.講話
 <講話要旨>
 「安政の大獄に消えた日下部伊三治とその妻静子の意地」
 幕末に活躍し安政の大獄に散った十王町出身,日下部伊三治の半生と桜田門外の変で、
その妻の静子が見せた意地について資料を基に説明された。項目は下記の通り。
(1)日下部親子の顕彰碑、顕彰碑文の解説
(2)日下部連(訥斉)=海江田連とは
  ① 薩摩藩士 海江田連の脱藩、逃避行
  ② 日下部一家 太田へ…太田郷校「益習館」の館守に
(3)日下部伊三治について
  ① 出生~益習館幹事
  ② 益習館を離れ江戸へ…斉昭の雪冤運動
  ③ 伊三治、水戸藩郷士に⇒念願の薩摩藩士に
  ④ 安政の大獄=無念の伊三治
(4)静子の意地…「桜田門外の変」前夜:事件前夜の出来事,
等々について詳細に解説して頂いた。

2.役員会
 42627日、現地研修(平泉方面)の行程について小林顧問から説明あり。
 出発は630、行程ルートに従い椎名観光に見積り依頼する,こととした。
 次回2月の定例会時に参加募集の回覧する。

注)写真と文は川合さんより提供して頂きました。 

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 橘 15 
12/10  <研修会> 
1.講話
 講話1:(鈴木)…「弘道館記」、「偕楽園記」の紹介
 <講話要旨>……「陰陽の世界を世界を体感する偕楽園お散歩コース」について
  偕楽園は斉昭の理想の実践の場所であると共に、偕楽園にその思想を織り込んでいる
 由で、それは偕楽園の造園構成に見ることができるとのこと。また、偕楽園は「日本三公園」
 の一つとされているが、他の公園とは造園の規模・形態が大いに異なっている。これは斉昭
 が周の文王の造園に倣ったからだと考えられる由,との紹介があった。
 ① 偕楽園表門 ② 一の木戸 ③ 大杉と孟宗竹林など12箇所の場所・施設について解説
 
 講話2:(安倍)…「明六ツ・暮六ツ、旧暦の話」
 <講話要旨>……「太陽の位置で時刻を知り、月の形で日付を知った」
 ① 成瀬勘十郎の話…七十俵五人扶持の御徒士の身分ながら、和算術・暦法・天文方に
  通じる異能の俊才(浅田次郎作『五郎治殿御始末』収録「西を向く侍」より)
 ② 「明六ツ・暮六ツの世界…定時法と不定時法、一刻とは、時刻を知る,等々
 ③ 旧暦の世界…グレゴリオ暦、太陰暦、太陰太陽、閏月と二十四節季,等々
 ④ 月出没時刻・方位角計算のページ
 ⑤ ”松村の”円周率,
 等豊富な資料に基づき異色の解説があった。

 2.役員会
 「29年度の研修史跡巡り候補地選定案」について意見交換した。
 ① 日程:H29年4/26(水)~27日(木)を予定
 ② 行先:奥州平泉の藤原一族の史跡巡り、他史跡巡り。ホテル:花巻温泉予定

<忘年会>
 研修会の後、恒例の忘年会が午後5時より 「千歳寿司」にて行われた。
 中締めにあたり、村上氏より一句 『忘年会 先憂しのぎ 七福神 ;魚友』

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 鈴木/
 安倍
24 
11/17
 
 現地研修 「奥久慈大子の歴史探訪と紅黄葉寺社巡り」
<日程と研修先>
 豊浦交流センター(7:00出発)⇒ 大子永源寺 ⇒旧上岡小学校 ⇒玉屋旅館で昼食 ⇒
 大子郷校跡⇒高徳寺⇒慈雲寺⇒近津神社⇒関鉄之助歌碑⇒豊浦交流センター(17:30着)
 
 詳細は現地研修記録(写真)へ  
26 
10/15  講話に先立ち,
 ① 「豊浦地区の方言」に関し、追加方言,用例についての提案・提出依頼があった。
 ② 10月30日に行われる「豊浦学区三世代文化祭」への参加依頼があった。 
1.講話
 講話1:(小林)
<講話要旨>……大子探訪資料として、「奥七郡と依上保(よりかみのほ)」について
 (1)奥七郡=多賀郡,左都東郡,左都西郡,久慈東郡,久慈西郡,那珂東郡,那珂西郡
 (2)保とは保つ,やすんじる,しろ・とりでなどの意味があるが、ここでは”しろ・とりで”の意
 (3)依上保の特性;
  ・金の産地:八溝金山は越後金山、佐渡金山に次ぐ生産量を誇った。
 (4)地勢;保内郷は戦国時代より前は東北地方の南部、南奥に属していた。
  ・郷の北辺は八溝山によって、棚倉,塙方面とは隔てられている。南部の山地は海岸から
   郷の南西部に至るまでは多賀山地の中でも特に険しいところ。
 講話2:(橋本)
<講話要旨>……「奥久慈大子の歴史探訪と紅黄葉社寺巡り」に関し解説があった。
 (1)期日、参加費、特産品、コース等について確認
 (2)見学地見どころ;下記7か所の神社・史跡について
  ・永源寺、・旧上岡小学校、・大子郷校跡、・高徳寺、・慈雲寺、・近津神社、・関鉄之助歌碑 
2.役員会
 (1)奥久慈大子の歴史探訪と紅黄葉社寺巡り(11月17日)について詳細の詰め。
 (2)来年度の一泊研修の候補地についてフリートーキング。
   
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 小林・
橋本
 20
9/17    1.講話
<講話要旨>……「豊浦誌(ゆたか會編)」と金成棗坪(かなり・そうへい)について
  「豊浦誌」、「豊浦の歴史」より、以下の項目について解説があった。
  ① 豊浦の沿革:川尻、折笠、砂澤の舊三村よりなる。
  ② 地勢、人情風情、交通運輸、物産、面積及び廣袤、人口等
  ③ 蠶養濱降臨神縁記略、於岐都説神社、天満宮由来 等
  ④ 川尻八景 等
 
2.次の項目について報告があった。
  ① ふるさと再発見ウォークの件:10月1日
  ② 橘氏の著書「水戸藩林制史の研究」について
  ③ 日立文化財愛護協会主催 視察研修(牛久方面)の件:10月12日

3.役員会
 (1)秋の現地研修「奥久慈大子の歴史探訪と紅黄葉寺社巡り(案)について
  ① 日時:11月17日、コース・見学地:永源寺、旧上岡小学校、大子郷校跡、高徳寺 他
  ② 参加者:27名、参加費:5,000円等
 (2)「豊浦地区の方言」の取り纏め方法について
  ① 語彙、用例、書式及び期限(気付き点、漏れについてH29.1.21 提出を目処)等

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 辻  18
8/20   納涼会
・年中行事の一つとなっている納涼会が「千歳寿司」で開催された。出席者24名でいつものように盛り
 上がった。
・17時、川合幹事,橋本会長のご挨拶に続き、大平氏の乾杯の音頭で宴会は始まった。
・思い思いのおしゃべりでいつの間にか閉会を迎えた。
・金谷副会長の締めで19時にお開き。 
・その前に ”魚友”氏(村上孝洋さん)より俳句の披露があった。
  『酔うほどに賑わう方言夏座敷』   
・会費 男性4,500円,女性4,000円

 納涼会の情景はこちら  
24
7/09  1.講話
 講話1:(金谷)
<講話要旨>……「松江盧淳:鈴木玄淳と松岡七賢人たち」について
 高萩郷土史研究会編の同名著書及びWEB情報から関係部分を紹介する形で話があった。
 彼らは、中国晋時代の竹林七賢にあやかり、「松岡七友」と自称した。
 享保末から元文の時期(1750年~1800年)にかけて、本業の他漢学者として活躍した。
  ・鈴木玄淳(医者) ・長久保石水(地理学者) ・大塚祐謙(修験者) ・大塚玄説(医者) 
  ・柴田平蔵(豪農) ・福地允宣 (医者)     ・朝日祐誠(修験者)
 
講話2:(矢吹)
<講話要旨>……「四ツ葉クラブ近辺の小字(こあざ)」について、矢吹先生が纏められた
            (1)から(5)までの小話について講話があった。
 (1)太閤検地と佐竹義宜検地。義宜から派遣された石田三成らは曖昧だった多賀郡の境界
   を、森山、水木村から関本、平潟村までと定め、次いで村と村の境界をはっきりさせた。
 (2)艫神社、櫛形城伝説と、「山崎 田中郷 国井浜」は実在する小字とのお話。田中という
   小字は電線工場のほぼ中央にある。
 (3)小野間運輸車庫カスミストア周辺の小字
 (4)川尻町の北辺を流れる十王川の最西端、十王町友部との境にある小字を新関という。
 (5)食堂靑木屋海側の幅1間の農道から、小林材木店あたりまでの地域を釜神田という。

2.役員会
 「豊浦地区の方言」の取り纏め方法について討議した。
 ① 見直しを終えた,No.1459の方言(候補)について、方言として採用すべき言葉を整理
   する。……(小林)
 ② 採用した方言については、(できるだけ全員で)次の書式で方言表を作成する。
   
                       豊浦地区の方言    
 言葉 意味  文例 
 ざあら  落葉  ざあら しこたまさらってきた
     

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金谷・
矢吹 
17 
6/18  1.講話
<講話要旨>……今回も講師陣と出席者全員で資料を確認をしながら見直しを行った。
『豊浦地区の方言』 (資料は前回配布のもの)
 ① 昨年6月に第1回目が始まり、今回が第4回目。資料No.351459までの109件を確認。
   このうち61件を方言として採用した。方言についての研修は今回で完了。
 ② 見直しを終えた459件のうち、採用した方言は「方言、意味、用例」の一覧表にして再度
   纏めることにした。(小林、金谷)

2.役員会
(1) 平成28年度ふるさと再発見ウォーク(10/1土曜日)のルートと 場所,説明担当者を審議し、
  決定した。
(2) 秋の現地研修について
 11/17(木)常陸奥郡大子地方方面の研修場所として、永源寺,旧上岡小学校など6ヶ所を
 選んだ。 椎名観光にバス予約と見積り依頼する。(川合)
3.その他
 橘先生から、自著『水戸藩林制史の研究』本の謹呈がありました。
                                          文と写真は川合康雄さん

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 大平・小林 20 
5/21    1.講話
<講話要旨>
 『岩城氏の侵入と車・竜子山領の割譲』 
 次のような項目について解説があった。
 1)南北朝時代 1330年代~1390年代の多珂郡
  南朝---境、大塚、車、森、臼庭
  北朝---佐竹
  佐竹氏・・・南北朝時代の争乱を通じて支配力を強化
  南北朝時代に佐竹氏が多珂郡(南荻津~関本郷)を支配勢力として拡大。
 2)岩城の南進
  1390年~1504年に亘る,竜子山城主、車城主等の戦い、変遷について、(100年戦争)
 3)佐竹氏の戦国大名化
  戦国期の多珂郡の城主(岩城城、竜子山城、島名城、山尾城、車城、他多数)
 4)佐竹氏 戦国大名へ
  ①佐竹氏の基礎固め:三家の設置 ②陸奥国南郷、佐竹氏領に
  ③豊臣秀吉・石田三成との結びつき:常陸54万石安堵(実質100万石?)
 5)戦国期の多珂地方在地勢力分布図について

2.役員会
(1) 海野氏所有の古文書(お借りし読み解きをする)の運用・活用方法について
(2) 定例会の一部日程変更:6月の内容と7月の内容を入れ替える。
  (なお7月は7/16⇒7/9に変更)

 抜粋資料はこちら
 橘 20 
 4/
14-15
現地一泊研修「上田,松代,高遠の各城跡探訪」   参加費 26,000円
<日程と研修先>
<1日目>
  豊浦交流センター(6:00出発)⇒ 上田城跡公園 ⇒ 車中弁当昼食 ⇒ 松代城跡 ⇒ 上諏訪温泉ホテル
  (RAKO華乃井ホテル)
<2日目>
  RAKO華乃井ホテル(8:30出発)⇒ (車中)藤沢城跡 ⇒ 高遠城址公園 ⇒ 楽座紅葉軒昼食 ⇒
  豊浦交流センター(19:00着)

詳細は現地研修記録(写真)へ 
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3/12 1.総会議事
 1)平成27年度会計決算報告(辻)と活動報告(金谷)…当日配付資料(略)
  H28年度への繰越しは75,433円、 但しH28年3月より新年度となる。
  平成27年度活動報告については「郷土史探訪クラブのホームページ」により説明
 2)平成28年度行事計画 …ホームページの「平成28年度行事計画」の通り
 3)会員異動と役員改選 … ホームページの「平成28年度役員/会員」の通り
   但し 平成28年度は役員改なし
 注)昨年に続き、4月に現地研修を実施する都合上,平成28年度の総会を3月に実施した。

2.講話
<講話要旨>
 NHK大河ドラマ「真田丸」をより楽しく観る為に 
  -----当日配付資料(含むパンフレット)参照-----
  現在進行形のドラマの解説,ということもあり、充実した資料と話術で楽しく聞いた。
 1)真田一族のルーツと主君臣従作戦
  海野平の戦い、長篠設楽原の戦い、天正壬午の乱等について
 2)その後の真田一族関連合戦の背景・・・なんで戦いになったか・・・
  第一次,二次上田合戦、小田原の役、大坂冬の陣,夏の陣等
 3)信繁が築いた真田丸(武田流築城術):真田 日本一の兵(ひのもといちのつわもの)
 4)真田三代一族の紹介
 5)ドラマがわかるエピソード
  ①真田信繁は一般に<幸村>で知られているが、
  ②真田十勇士は実在したか
  ③六文銭の意味は?等


 抜粋資料はこちら
佐藤 17