骨を元気に 
女性に多い骨粗しょう症   お薦めは納豆ドリア   片足立ちで過度な負荷   1日15分は日光浴びる 

 骨を強くするうえではカルシウムをよく取ることが必要だが、それだけでは足りない。例えば、カルシウムが腸管から吸収される際には、ビタミンDが重要な役割を果たす。サンマやサバなどの魚類、シイタケなどのキノコ類に含まれている。
 ビタミンK2という栄養素も見逃せない。カルシウムが骨に沈着するのに必要なたんぱく質・オステオカルシンを作るのに不可欠だからだ。
 倉敷芸術科学大学(岡山県倉敷市)教授、須見洋行さん(食品機能学)は「ビタミンK2を多く含み、骨粗しょう症の予防で注目されているのが、納豆です」と話す。納豆には100㌘
当たり約600マイクロ・グラム含まれ、圧倒的に多い。骨粗しょう症が多いスウェーデンなどの北欧でも、納豆への関心が高まっているという。
 ほかにも効用がある。原料の大豆に含まれるイソフラボンには、骨が新陳代謝をする際に壊されるのを防ぐ女性ホルモン・エストロゲンと同じような働きがあるのだ。「納豆のイソフラボンは大豆そのものよりも吸収しやすくより効果的」と須見さん。
 どんなメニューがいいだろうか。同大学講師で管理栄養士の谷田貝智恵子さんが勧めるのが、「納豆ドリア」=レシピ参照=だ。納豆のビタミンK2のほか、チーズヤヨーグルトにカルシウムが、マグロにはビタミンDが含まれている。「チーズ入りのため、納豆が嫌いな人や子どもでも食べやすいのでは」と言う。

 納豆ドリア(1人分) 
 【材料】マッシュルーム20g、バター小さじ2/1杯塩・コショウ少々、ご飯90g、納豆1パック、納豆のタレ1袋、ツナ(マグロの油漬け)缶詰40g、マヨネーズ大さじ1杯半、無糖ヨーグルト大さじ1杯、スライスチーズ(とろけるタイプ)1枚、パセリ1枝
 【作り方】❶トースターを温めておく(オーブンならば210度)❷マッシュルームを薄切りにし、バターで軽くいため、塩・コショウする❸納豆に、油を切ったツナとタレ、マヨネーズ、ヨーグルトを混ぜる❹耐熱容器にご飯を入れ、②と③をかけ、スライスチーズをのせてトースターで3~5分間、上面がキツネ色になるまで焼く❺④を取り出し、パセリを飾る。

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