1.黒前神社  (十王町黒坂)
2014,10,4参拝

十王ダムから里美に通じる県道60号線(十王里美線)でサットン・ヒルズカントリークラブを過ぎると、ほどなく黒前神社入口の大看板が目に入る。

その道を右折して黒坂の集落に入り、人家がなくなると山道となりやがて竪 破山(658m)登山口の駐車場に着く。

駐車場の横に一の鳥居があり、黒前神社は竪破山の頂上にある。

祭神
黒坂命(くろさかのみこと)

由緒
崇神天皇(10代天皇)の御代、黒坂命は蝦夷征伐のため奥州遠征の大任を果たした。

凱旋の途中、往路で戦勝祈願をした多歌郡角枯山(つのかれさん)を再び訪れた時発病して客死したとされている。

その時山の名を黒前山と改め、後に文武天皇(683〜707)の命により黒坂命を祭神とする黒前神社を創建した。

黒前山は現在の竪破山で 七奇三瀑の名勝があり、黒坂命については奈良時代初期に編纂された地誌である『常陸国風土記』にも記されている。

立地状況
竪破山の頂上。登山口に駐車場あり。
(第1駐車場:一の鳥居横、第2駐車場:二の鳥居横)但し第2駐車場に入る時対向車とのすれちがいが極めて難しい。

参拝にはハイキングの装備が必要。上り所要時間約60分。


一の鳥居

参道(登山口)入口

二の鳥居

三の鳥居と仁王門

拝殿

本殿


2.艫神社  (十王町友部)
2014,7.24参拝

JR常磐線十王駅南側、跨線橋脇の森の中にあり周囲は住宅地である。背後に常磐線が走っている。

祭神
武甕槌命(たけみかづちのみこと)

由緒
治承元(1177)年山崎田中郷国井浜(現在の川尻町)に一隻の船が漂着し、艫(とも)に一像を安置してあった。

住人これを収めて時の櫛形城主に献上したところ「これは鹿島の神が乗りし船」と称して城内に安置し、同年秋に船見山(現在地)に遷宮して領内の鎮守とした。
現在の社殿は平成17(2005)年造営竣工した。

立地状況
平地、駐車場あり。

入口の鳥居

拝殿

扁額

本殿

神楽殿


3.愛宕神社  (十王町伊師)
2014,7.19参拝

国道6号線で高萩方面に向かい、伊師浄化センターの手前600mの信号「伊師」を左折し、十王町伊師地域のほぼ中央にある。
当日は御祭の準備で大童だった。明7月20日神輿が浜に出て潮入りするという。

祭神
軻偶突智命(かぐつちのみこと)

由緒
天正4(1576)年、伊師郷長者山(現在地)に創建した。鎮火、火伏の神として各方面から崇敬されている。

立地状況
傾斜地、駐車場はないがスペースはある。鳥居をくぐり石段を58段登ると拝殿に着く。


鳥居と拝殿

拝殿

扁額

本殿


4.津神社  (十王町伊師)
2014,7.19参拝

十王町伊師、「伊師浜地区改善センター」のすぐ背後にある。

祭神
事代主命(ことしろぬしのみこと) 素盞鳴命(すさのうのみこと)
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)

由緒
不詳。
伝説によると日本武尊東征のとき、石浦に上陸し土賊征討の際、赤見台に祠を建て戦勝を祈誓した。 当時の住民はこれを神として代々崇敬してきた。

長禄2(1458)年諏訪山に移し諏訪大明神としたが、元禄8(1695)年徳川光圀の命により津神社と改め、大正2(1913)年現在地の前山に遷宮し、先祠の八坂神社、稲崎神社を合祀した。

立地状況
平地、駐車場あり。本殿は勾配がきつい傾斜地にあり立入り禁止。


入口の鳥居

拝殿

扁額

本殿


5.稲荷神社  (十王町伊師本郷)
2014,8.23参拝

「JA茨城ひたち十王」前から東に見える森の中、十王団地の背後に位置する。田圃と畑を越えて森の中に入るため、JA茨城ひたち十王から方向の見当をつけて歩いて行った。

祭神
保食神(うけもちのみこと)

由緒
創建は明応年間(1402〜1501年)とも、天正4(1576)年勧請ともいわれている。

上下に分かれていたが、元禄年間(1688〜1704年)徳川光圀の命により、上社を廃し下社を鎮守とした。

立地状況
傾斜地、駐車場なし。神社まで車を乗り入れるのは無理。


神社がある森

入口の鳥居と参道

拝殿

本殿


6.山倉神社  (十王町伊師本郷)
2014,7.19参拝

櫛形小学校から高萩方向へ500m、県道230号線がJR常磐線と最も接近する伊師本郷の向井町駐車場の隣りにある。近くの踏切で列車が通過する度にカンカン警報音が鳴る。

祭神、由緒共に分からなかった。

立地状況
平地、駐車場あり。


鳥居



7.種殿神社  (十王町高原)
2014,7.19参拝

十王ダムから里美に向かう県道60号線、特養ホーム聖孝園入口とたかわら自然体験施設の中間、道路沿い右側にある。

祭神
大山祇命(おおやまづみのみこと) 大山姫命(おおやまひめのみこと)

由緒
創立は不詳。古来部落ごとに鎮守があったが、明治4(1871)年集約して合祀した。

立地状況
平地、駐車場はないがスペースは余裕がある。



入口の鳥居



拝殿

本殿


8.吉田神社  (十王町山部)
2014,7.19参拝

山部小学校から徒歩10分、集落のはずれの山の中にある。

祭神
日本武尊(やまとたけるのみこと)

由緒
元禄6(1693)年徳川光圀の命により、常陸三宮である吉田神社の分霊を奉祀して鎮守とした。

立地状況
傾斜地、駐車場なし。集落内の道幅は狭い。山部小の駐車場を利用して歩いた。

住宅の間の細い参道を歩き、石段を89段登ると拝殿に着く。境内の背後は深い山で常磐道が走る。前方を見ると山部の集落や田圃が一面に広がっている。




参道

鳥居

拝殿

扁額

本殿

石裂神


9.八幡神社  (十王町山部)
2014,8.23参拝

山部小学校入口から県道10号線で高萩方面へ。高萩市に入る直前のT字路を左折し山側に入り、常磐道の下をくぐるトンネルを抜けるとすぐ。

祭神
分からなかった。

由緒
創建は不詳。旧黒前村の鎮守。
昭和53(1978)年5月常磐自動車道第7次区間の路線発表により、神社の敷地が道路用地として決定したため、現在地に神社を造営して移転した。

立地状況
傾斜地、駐車場はないがスペースはある。

神社入口

拝殿

本殿

石裂山


(注) 各神社の祭神、由緒は神社で入手したパンフレット、境内設置の案内板及び記念碑などの碑文、『茨城県神社誌』(昭和48年、茨城県神社庁発行)に拠った。

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