竪破山の七奇三瀑 七奇は「烏帽子石」「畳石」「甲石」「船石」「胎内石」「神楽石」「太刀割石」の七つ。 太刀割石は将軍石ともいわれ、永保3(1083)年八幡太郎義家が奥州征伐の折り戦勝祈願のため黒前神社に立ち寄り、野宿していると夢の中に黒坂命が現れ大太刀を差し出した。 目覚めた義家が太刀を一振りすると巨石が真っ二つに割れたといわれている。 (石の大きさは縦直径7m、横直径6m、高さ2.5m) 山の名もそれが転化して竪破山となったと伝えられている。 三瀑は「不動滝(奈々久滝)」「剣滝」「龍馬滝」の三つで神社参拝コースから外れる。 『常陸国風土記』には次のようなことが記されている。 黒坂命が山の佐伯、野の佐伯という厄介者が住む土窟(つちむろ)の中に茨蕀(うばら)を敷いておき、騎馬で厄介者を土窟に追い込むと茨蕀に引っ掛かり、突き刺さり、傷つき、死に至り、結局は退治することができた。 茨(うばら)で城(き=柵で囲ったとりで)を造ったことから、茨城という地名が起こったとされている。 ![]()
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